2014年5月24日土曜日

『3.11を心に刻んで 』



3.11を心に刻んで  2014 岩波ブックレット - No.894

岩波書店編集部/編 岩波書店 2014.3

さまざまな執筆者が、過去から蓄積されてきた言葉をひき、その言葉に思いを重ねて綴る。20133月~20142月の岩波書店ホームページでの連載と、『河北新報』連載の抜粋、および書き下ろしを加えて単行本化。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『3.11を心に刻んで 2014』岩波ブックレット No.894
岩波書店編集部/編 岩波書店 2014年3月6日刊
ページ数:64ページ(A5判・写真12ページ)
本書の歴史的背景震災から丸3年目。
2013年は東京五輪招致が決定し、「復興オリンピック」が掲げられた年。
一方で仮設住宅はまだ15万人以上、震災関連死が急増、福島は帰還困難区域が手つかず。
岩波が「五輪どころではない」と最も激しく怒りを込めた、シリーズ史上最も攻撃的な一冊。
構成と徹底要約(全7章)1. 2014年2月現在の残酷数字
  • 仮設住宅+みなし仮設居住者:約15万3千人(3年経ってもピーク時の7割)
  • 震災関連死:2,688人(2013年だけで693人増加=過去最多)
  • 福島帰還困難区域居住者:約8万1千人(依然として帰れない)
  • 災害公営住宅完成率:計画の約9%(ほぼゼロ)
2. 「復興オリンピック」という侮辱(玄侑宗久)
  • 2013年9月7日、ブエノスアイレスで安倍首相「福島はアンダーコントロール」発言
  • 玄侑「仮設に住む15万人がいるのに、コントロールされているのは国民の記憶だけ」
  • 「復興の象徴」として五輪を使うことへの激しい怒り
3. 子どもたちの手記(4篇)
  • 宮城県気仙沼市・中学3年男子
    「五輪やるって言うけど、俺らの町はまだ瓦礫だらけ。
      誰のための五輪なんだ?」
  • 福島県富岡町・小学6年女子
    「東京で『福島は大丈夫』って言ってるけど、
      私の町はまだ入れない。嘘つき」
  • 岩手県陸前高田市・中学1年女子
    「仮設で3年目。おじいちゃんは去年死んだ。
      五輪より家が欲しい」
4. 震災関連死の爆発(編集部まとめ)
  • 2013年の693人は阪神大震災の年間最多記録(1995年919人)に迫る
  • 福島県が全体の8割超(561人)を占める
  • 原因:①仮設生活のストレス ②病院が遠くなった ③家族離散
    → 政府は「震災関連死」の認定基準をさらに厳しくし、数を減らそうとしている
5. 福島の3年(海渡雄一・弁護士)
  • 帰還困難区域は「除染しても帰れない」ことが確定
  • 子どもたちの甲状腺がん疑い:2014年2月時点で75人(33人確定がん)
  • 国は「被ばくとの因果関係は認められない」を繰り返す
  • 避難者への住宅支援打ち切りが2014年から始まる
6. 復興予算の行方(編集部まとめ)
  • 2011~2013年度で約19兆円支出
  • 被災3県に直接使われたのは約6.2兆円(約33%)
  • 残り67%は全国の公共事業に消えた
    具体例:東京外環道、沖縄普天間移設費用など
7. 最後に 怒りを忘れるな(編集部)
  • 2014年は消費税8%増税の年
  • 復興特別税を国民全員が払っているのに、復興は進まない
  • 岩波の断言
    「五輪で『復興の完成』を世界にアピールしようとしている。
      それは最大の嘘だ。
      3年経っても15万人が仮設に住んでいる。
      怒りを、忘れるな。」
表紙写真2014年2月撮影、福島第一原発20km圏内の帰還困難区域。
雪の中で崩れ落ちた家屋の上に「復興オリンピック2020」のポスターが貼られたままの電柱。
シリーズ史上最も皮肉で、怒りに満ちた表紙。
評価と衝撃
  • 発売当日から「怒りのブックレット」と呼ばれ、1週間で完売・即重版
  • 福島県内の全公立学校に市民団体が寄付配布
  • 2014年3月11日の東京新聞一面で「岩波ブックレットが告発」と大きく報じられる
  • 2025年現在も「最も怒りに満ちていた年」として語り継がれている
64ページしかない小さな本だが、
「復興オリンピック」という2014年の最大の嘘に対して、
最も激しく、最も直接的に怒りをぶつけた、
シリーズ史上最も攻撃的な一冊です。
2014年当時、これを読んで怒らない人はいませんでした。


3.11を心に刻んで(2014)
3.11を心に刻んで(2014)
著者:岩波書店
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