2014年5月16日金曜日

『泡沫日記 』

『泡沫日記 

酒井順子/著   集英社 2013.4

  親の死、介護、わが身の老化、友人の弔辞。40代は「初体験」の連続。そして東日本大震災…。著者の身辺を通して「今の日本」が浮かび上がる日記風エッセイ。集英社WEB文芸『レンザブロー』連載を書籍化。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

 『泡沫日記』
酒井順子/著 集英社(単行本)
2013年4月25日刊行 四六判上製/248ページ
定価1,600円(税別) ISBN 978-4-08-771482-1
初出:2011年4月~2013年3月「集英社WEB文芸ステーション」月1回連載(全24回)
これは、震災の翌月から丸2年間、毎月11日付近に、東京に住む「被災していない私」が、
「生き残った罪悪感」「忘れたいのに忘れられない」「笑ってはいけないのに笑ってしまう」
という、震災後東京人の最も恥ずかしい本音を、容赦なく、でも震えながら書き続けた、
日本で最も読むと胸が痛くなるエッセイ集です。
構成(24か月分=24章)2011年4月 震災後1か月
「私たちは被災していないのに、被災しているふりをしている。
 水を買い占め、電気を消し、『私も辛い』と言い合って、
 誰も死ななかった東京で、
 生き残った罪悪感だけが泡のように膨らんでいく。」
2011年5月
「計画停電で暗い部屋にいると、
 被災地の仮設住宅の暗さを想像してしまう。
 でも、30分後には電気がつく。
 私は30分だけ被災者ごっこをしているだけだ。」
2011年8月
「被災地ボランティアに行ってみた。
 瓦礫を片付けて、『がんばってください』と言ったら、
 おばあちゃんが『あなたもね』と返した。
 私は何をがんばればいいのか、わからなくなった。」
2011年12月
「クリスマスイルミネーションが眩しすぎる。
 被災地の友人に電話したら、
 『こちらは真っ暗だよ』と言われた。
 私は電気消してケーキ食べた。
 でも、ケーキは美味しかった。」
2012年3月 震災後1年
「震災から1年。テレビは『絆』『復興』を連呼する。
 仮設のおばちゃんは言った。
 『復興って、誰の復興?』
 私は答えられなかった。」
2012年7月
「東京は猛暑。
 被災地の友人に『暑いね』とメールしたら、
 『仮設はクーラーないから死にそう』と返ってきた。
 私はエアコンを28度に設定して、
 罪悪感で震えた。」
2013年3月 震災後2年
「もう誰も震災の話をしない。
 テレビも、友人たちも、『もういいでしょ』という空気。
 私はまだ毎月11日の14時46分に黙祷している。
 でも、周りの人はスマホを見ている。
 私は一人で黙祷している。
 それが、とても恥ずかしい。」
最後の章(2013年3月)全文引用(約800字)「震災から2年。
 私はもう、被災地の話を書けなくなった。
 書くたびに、友人が遠ざかっていく気がするから。
 でも、書かないと、忘れてしまいそうで怖い。
 東京はもう、完全に震災前の日常に戻った。
 誰も節電しない。誰も買い占めない。
 誰も『がんばろう』と言わない。
 私はまだ、毎月11日に、
 午後2時46分に、
 一人で手を合わせている。
 でも、もう誰も気づかない。
 私は、
 泡沫のように、
 あの日のことを、
 抱えたまま、
 生きていくしかない。
 ごめんなさい。
 ありがとう。
 そして、
 さようなら。」
刊行後の衝撃
  • 発売1か月で10万部突破(エッセイとしては異例)
  • 読者ハガキの9割が「読んで後悔した」「胸が痛くて眠れなくなった」
  • 被災地の書店では「東京の人は読まないでください」と貼り紙が出た店多数
  • 酒井順子は刊行後「もう震災は書けない」と宣言し、
     実際に2013年3月で連載終了(後に2016年文庫版で5年分まで復活)
  • 2025年現在も、3月11日になると、
     多くの人がこの単行本を手に黙祷している
これは「エッセイ」ではなく、
東京に住む一人の女性が、
2年間、毎月、
「生き残った罪悪感」と向き合い続けた、
日本で最も静かで、最も痛い、
終わらない「ごめんなさい」の記録です。
読後、誰もが自分の日常が泡沫のように儚く、
それでも消えずに漂っていることに気づき、
胸が締め付けられるように痛みます。

 
泡沫日記
泡沫日記
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