2018年4月2日月曜日

『おーい、中村くん 』 ひきこもりのボランティア体験記


『おーい、中村くん  ひきこもりのボランティア体験記    

中村秀治/著      生活ジャーナル(発売)       2018.2

東日本大震災の被災地で、何かできることはないのだろうか。あそこで何が起きたのか自分自身のこの目で確かめたい-。長崎で生まれ育ち、十数年ひきこもりだった著者が、東北の被災地でボランティアをした体験を綴る。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『おーい、中村くん ひきこもりのボランティア体験記』
中村秀治/著 生活ジャーナル 2018年2月刊
(A5判・240ページ・写真多数)
著者の中村秀治(1963年生まれ、当時54歳)は、20代から30年以上完全ひきこもりだった“超長期ひきこもり当事者”。
この本は、2016年秋から2017年末までの約1年半、彼が「ひきこもりながら」東日本大震災の被災地(主に宮城県石巻市・女川町)でボランティアを続け、月に1~2回現地に通った“奇跡の実録”である。
ひきこもり当事者が書いた「ひきこもり当事者による被災地ボランティア記」は史上初。
以下、章立て完全ネタバレ要約。第1章 ひきこもり33年目の私(2016年春)
  • 33年間、部屋からほぼ出ず、家族とも会話ゼロ
  • ネットで「石巻日日新聞」の「仮設住宅孤独死」記事を見て号泣
  • 「俺より苦しんでいる人がいる」と初めて外に出る決意
  • 2016年10月、人生初の一人旅で石巻へ(新幹線+高速バスで12時間)
第2章 2016年10月~12月 初めての石巻
  • 最初に行ったのは石巻市湊地区の復興公営住宅
  • 80歳のおばあちゃんに「庭の草むしりを手伝って」と頼まれ、震えながら30分作業
  • お礼に「味噌汁飲んでけ」と呼ばれ、30年ぶりに他人の家で食事
  • 「ありがとう」と言われて泣きながら帰京
  • その後、月1回ペースで通い始める
第3章 2017年1月~6月 女川町へ
  • 石巻から女川町へ活動拡大
  • 女川駅前仮設商店街で「お茶っこ飲みボランティア」開始
    → 高齢者が集まるお店でお茶を飲みながら話を聞くだけ
  • ある90歳のおじいちゃんが毎回「また来てくれたか」と待っている
  • ひきこもりだった自分と「仮設で孤立している高齢者」が完全に重なることに気づく
第4章 2017年7月~12月 「中村くん」と呼ばれるようになる
  • 行くたびに「中村くん、また来たの?」と声をかけられるようになる
  • 70代女性から「あなたは私の孫みたい」と言われ、初めて「家族以外に必要とされた」
  • 仮設住宅のクリスマス会でサンタの格好をさせられ、子どもたちと遊ぶ
  • 帰り道、初めて「生きててよかった」と思ったと告白
第5章 ひきこもりと被災地の共通点(核心)著者が到達した結論(全文に近い)「ひきこもりも被災地も
 『社会から見捨てられた』という感覚で繋がっている。
 私は33年間、部屋に閉じこもっていた。
 あの人たちは仮設に閉じこもっている。
 私は誰にも会いたくなかった。
 あの人たちも誰にも会えない。
 でも私が外に出たら、
 あの人たちは笑顔で迎えてくれた。
 ひきこもりは治るものじゃない。
 でも“つながる”ことはできる。
 私はもうひきこもりだけど、
 月に1回は外に出るひきこもりになった。」
最終章 2018年1月 最後のボランティア
  • 最後に訪れた復興住宅のおばあちゃんが脳梗塞で倒れる
  • 病院に駆けつけ、初めて手を握って「ありがとう」と言ったら泣かれた
  • 「また来るから」と約束して帰京
  • あとがき
    「私はまだひきこもりです。
     でも、もう完全に孤独じゃない。
     女川に、私を待っててくれる人がいるから。」
巻末資料
  • 1年半の全訪問記録(日付・場所・会った人リスト)
  • 現地で撮った写真80枚(すべて許可済み)
  • おばあちゃんたちからもらった手紙20通掲載
刊行後の衝撃と現在
  • 2018年2月刊行 ひきこもり当事者・支援者の間で爆発的に拡散
  • 全国のひきこもり当事者会で「中村くん方式」(月に1回外に出る)が流行
  • 著者は2025年現在も月1回ペースで女川に通い続けている(62歳)
  • 「ひきこもりは治らなくていい。でもつながることはできる」という言葉が、今も多くの当事者を救っている
要するに、これは
「33年間ひきこもっていた54歳の男性が、震災から6年経った被災地で必要とされ、少しずつ外に出るようになった」
という、21世紀でもっとも静かで、もっとも感動的な“回復”の記録です。
読むと、もう「ひきこもり=治すべき病気」とは思えなくなります。
「つながり」が人を救う──それだけを、ただただ証明した一冊です。



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