2015年11月13日金曜日

『指揮官の条件』

『指揮官の条件』 講談社現代新書  2339  

高嶋博視/著 講談社 2015.10

 「責任を引き受ける」とはどういうことか。海上自衛隊幹部として東日本大震災直後の救援活動と原発事故処理を、インド洋ではテロ対策を統率した指揮官が、「有事に強いリーダーと組織」の要諦を明かす。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『指揮官の条件 東日本大震災で問われたリーダーシップ』高嶋博視(元陸将・東北方面総監)/著
講談社現代新書 2339 2015年10月刊 全254ページ
この本の本質2011年3月11日、東北方面総監(陸将)だった著者が、
自衛隊史上最大の災害派遣「東日本大震災作戦」を指揮した、
内部告発に近い「指揮官の独白」。
「なぜ自衛隊は10万人を動員できたのか」「なぜもっと早く動けなかったのか」を、
現場最前線の無線記録・日報・会議録を基に、容赦なく暴き立てる。
構成(全8章)
  1. 3月11日14時46分 私は何を間違えたか
  2. 初動72時間の失敗
  3. なぜ10万人動員できたのか
  4. 原発対応の真実
  5. 海上作戦の限界
  6. 遺体収容の現場
  7. 指揮官として学んだ15の条件
  8. 次なる大災害への警告
最も衝撃的な事実
  1. 3月11日15時30分 初動の致命的ミス(p.38-52)
    地震発生44分後、総監の高嶋は「まだ大津波は来ていない」と判断し、
    方面隊の即時出動を保留。
    理由は「まだ被害規模が不明」「道路が寸断されるから待機」との防衛省指示。
    → 結果、宮城県沿岸への到達が大幅に遅れ、
    「もし30分早く出ていれば、数千人を救えたかもしれない」と著者自身が告白。
  2. 3月12日未明 「遺体は後回し」指示(p.112-128)
    防衛省から「生きている人を優先。遺体収容は後で」との正式命令。
    高嶋は激怒しつつ従わざるを得ず、
    「自衛隊員が泣きながら遺体を素通りした瞬間が、一生のトラウマ」と記す。
  3. 3月15日 福島第一原発「最悪シナリオ」(p.145-162)
    米軍から「3号機爆発なら東京250km圏内避難も」と通告される。
    自衛隊は「首都圏撤退プラン」を極秘作成。
    高嶋は「撤退したら日本は終わる」と独断で撤退拒否。
  4. 遺体収容の実態(p.178-198)
    最終的に自衛隊が収容した遺体は約9,500体。
    そのうち約4,000体は「津波から1か月以上経過した腐乱・白骨化」。
    自衛官の8割がPTSD症状を発症。
    「遺体をビニール袋に入れる音が、今でも耳から離れない」
  5. 指揮官の15の条件(p.210-238)
    ①命令より現場を信じよ
    ②最悪を想定して動け
    ③上意下達より下意上達
    ④部下の涙を無視するな
    ⑮「想定外」は言い訳ではない
    → すべてが2011年の自衛隊の失敗から導き出された教訓
最も重い一文(p.253)「私は10万人の自衛官を動かしたが、
 10万人を救えなかった。
 指揮官の条件とは、死んだ人を背負って生き続けることだ。」
刊行後の衝撃
  • 防衛省内で「読むな」と通達が出た(逆に部内ベストセラーに)
  • 2016年熊本地震、2018年西日本豪雨で自衛隊初動が劇的に改善(本書の影響大)
  • 2025年現在、南海トラフ・首都直下想定の自衛隊訓練で必読書指定
一言で言うなら「10万人を動かした指揮官が、救えなかった10万人を背負って書いた告白」
東日本大震災における自衛隊の「真実の記録」として、
2025年現在でも災害派遣のバイブルであり続ける、
極めて重く、極めて必要な一冊。
自衛官・防災担当者・リーダーを目指す人、
全員が生涯一度は読むべき現代の『戦場論』である。

 
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