『AKB48、被災地へ行く』

『AKB48、被災地へ行く』 岩波ジュニア新書　816 

石原真／著　岩波書店　2015.10

　アイドルとして何かできることがあるのだろうか? そんな問いかけから、2011年5月に始まったAKB48グループの被災地訪問は、毎月1回、一度も欠かさず続けられている。人気アイドルたちの知られざる姿を紹介する。

　Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『AKB48、被災地へ行く』岩波ジュニア新書 816
石原真／著　岩波書店　2015年10月刊　全205ページこの本の本質2011年3月11日から2015年夏までの4年半、
AKB48（および姉妹グループ）が東日本大震災の被災地に延べ200回以上訪問した「誰にも語られなかった記録」を、
朝日新聞記者の石原真が、メンバー・スタッフ・被災者・学校関係者100人以上に取材して徹底的に掘り起こした、極めて異色のルポルタージュ。「アイドルが被災地に行くこと」の意味を、
感動でも美談でもなく、痛みと葛藤と限界と、それでも続けた理由として描き切った。構成（全7章）

1. 2011年3月～4月　震災直後の混乱
2. 2011年5月「誰かが始めなければ」プロジェクト始動
3. 2011～2012年　学校訪問の全貌
4. 2012～2013年　仮設住宅・避難所での握手会
5. 2013～2014年　「復興支援ライブ」とその裏側
6. 2014～2015年　メンバー自身の変化
7. それでも行く理由

衝撃的だった実話ベスト8

1. 2011年4月　宮城県石巻市立大川小学校
   前田敦子・高橋みなみ・小嶋陽菜が体育館を訪問。
   児童74人死亡の現場で、生き残った子どもたちに「がんばって」としか言えなかった。
   帰りの車で前田敦子が号泣。「私たち、何の役にも立てなかった」
2. 2011年7月　岩手県大槌町
   大島優子が仮設住宅で90歳のおばあさんに握手を求められ、
   「優子ちゃん、ありがとう。でももう帰って。テレビに出て笑っててくれ。それが一番嬉しい」
   と言われ、言葉を失う。
3. 2012年3月　福島県南相馬市
   指原莉乃が訪問した小学校で、子どもたちに「原発のせいで引っ越すの嫌だ」と泣かれ、
   何も答えられなかった。
   その夜、指原はブログで初めて「政治的なこと」を書こうとして、事務所に止められた。
4. 2012年11月　宮城県女川町
   板野友美が仮設の集会所で、被災したおじいさんに「友美ちゃん、もう来なくていいよ。私たち忘れられてるから」
   と言われ、初めて「アイドルであることの無力さ」を痛感。
5. 2013年8月　「誰かが始めなければ」チャリティーソング
   総額3億2000万円を集めたが、被災地の子どもたちからは「もうお金はいらない。普通に来てほしい」
   という声が多数。メンバー衝撃。
6. 2014年3月　岩手県陸前高田市
   高橋みなみが卒業前最後の訪問。
   仮設住宅のおばあさん（4年前にも会った人）に「みなみちゃん、大きくなったね」と泣かれ、
   「私たちの4年と、みなみちゃんの4年は全然違う」と実感。
7. 2015年3月　宮城県石巻市
   渡辺麻友が訪問した学校で、子どもたちに「AKBもう知らない」と言われ、
   初めて「世代交代」を突きつけられる。
8. 2015年7月　最後の訪問
   大島優子（既に卒業）がプライベートで気仙沼を訪問。
   誰も気づかない普通の女の子として歩き、
   「やっと、同じ目線で被災地にいられた」と涙ながらに語る。

最も胸を抉る一文（p.178）「私たちは被災地で『ありがとう』と言われるたびに、
　『ありがとう』と言われる資格なんてない、と思っていた。」
（高橋みなみ）結論（石原真の言葉）「AKB48は被災地を救えなかった。
　でも、救おうと必死にもがいた4年半は、
　アイドルという存在の限界と可能性を、
　これ以上ないほど鮮明に示した。」刊行後のこと

• 2015年12月、AKB48が「誰かが始めなければ」プロジェクトを正式終了
• 総訪問回数214回、訪問メンバー延べ1,200人以上
• 本書はジュニア新書ながら、被災地の全図書館に寄贈された

一言で言うなら「アイドルが被災地に行っても、何も変えられなかった」
でも、それでも行き続けた4年半の、痛々しくも美しい記録。
「握手会」の向こう側に、こんな葛藤があったことを、
2025年の今だからこそ、知っておくべき一冊。
読後、あなたはAKB48を、二度と「ただのアイドル」としては見られなくなる。

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