日本人の認知的特徴と人格的成長に関する文化心理学 相互協調的自己観と包括的思考 [ 伊坂裕子 ] |
東京都文京区立図書館所蔵の「東日本大震災関連書籍」を紹介するために2014年から10年以上かけてこのサイトを作りました。「東日本大震災関連書籍」を3800冊以上、掲載しています。紹介文は文京区立図書館の紹介文です。
2018年2月24日土曜日
『日本人の認知的特徴と人格的成長に関する文化心理学 』
『震災と向き合う子どもたち』 心のケアと地域づくりの記録
震災と向き合う子どもたち 心のケアと地域づくりの記録 [ 徳水博志 ] |
2018年2月17日土曜日
『原子力規制委員会 』 独立・中立という幻想
原子力規制委員会 独立・中立という幻想 (岩波新書) [ 新藤宗幸 ] |
『放射能に負けないレシピと健康法 』
放射能に負けないレシピと健康法 [ 大和田幸嗣 ] |
『社会教育・生涯学習ハンドブック 』 第9版
社会教育・生涯学習ハンドブック第9版 [ 社会教育推進全国協議会 ] |
2018年2月13日火曜日
『「福島に生きる」ということ』 バラバラ・ハラスメントを超えて
「福島に生きる」ということーバラバラ・ハラスメントを超えて [ 中澤正夫 ] |
『震災後の地域文化と被災者の民俗誌 』
震災後の地域文化と被災者の民俗誌 フィールド災害人文学の構築 [ 高倉 浩樹 ] |
2018年2月6日火曜日
『漁業権とはなにか 』
漁業権とはなにか [ 熊本一規 ] |
『近代日本一五〇年』 科学技術総力戦体制の破綻
近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻 (岩波新書) [ 山本義隆 ] |
『「日本人」は変化しているのか』 価値観・ソーシャルネットワーク・民主主義
「日本人」は変化しているのか 価値観・ソーシャルネットワーク・民主主義 [ 池田 謙一 ] |
『メディアというプリズム 』
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『その後の震災後文学論 』
その後の震災後文学論 [ 木村朗子 ] |
『津波の霊たち』 3・11死と生の物語
- ページ目安: 約1-10ページ
- 詳細内容: 著者が1995年の来日以来の日本観を振り返り、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(死者・行方不明者約2万2,000人)を紹介。地震自体は死者100人未満で抑えられたが、津波が最大の脅威だった点を強調。東北の風土(厳しい自然、祖先崇拝の民間信仰)を描き、心霊現象の文化的土壌を予告。キーイベント: 著者の被災地初訪問と、生存者の「霊の目撃」初耳。人物: 著者自身。テーマ: 災害の「予見可能性」と日本人の「諦観」。このプロローグは本書の二重構造(惨事と霊界)を設定。
- 概要: 大川小学校の惨事導入部。全校児童108人中74人(教職員10人含む)が死亡した経緯を、地理・歴史的文脈から描く。東北の辺境文化(秘密仏教、シャーマニズム)を背景に、遺族の怒りを焦点。
- “Having Gone, I Will Come”(去って還らん)(約12-20ページ): 震災直後の大川小現場描写。津波が4km内陸を襲い、学校を破壊。生存者の証言(泥濁流に飲み込まれる恐怖)。人物: 生存児童の塩谷サヨミ(Sayomi Shito)。テーマ: 喪失の即時性。
- “Jigoku”(地獄)(約22-30ページ): 遺体捜索の地獄絵図。母親たちが校長に詰め寄るシーン(「自分の子を失ってから言え」)。キーイベント: 避難指示の遅れ暴露。人物: 校長・遠藤淳司(Junji Endo)、遺族グループ「福路の会」(Fukuji group、保護者集団)。テーマ: 集団的責任の始まり。
- 概要: 津波の広域影響と心霊現象の初出。物理的捜索と精神的世界の「探索」を並行。東北の豊かな自然が災厄を生む逆説を描く。
- “Abundant Nature”(豊饒なる自然)(約32-40ページ): 東北の地形(北上川の氾濫地帯)と歴史(過去津波の忘却)を分析。大川小の立地問題(海岸から安全圏と思い込まれていた)。人物: 地元住民。テーマ: 自然の二面性。
- “What It’s All About”(本質は何か): 遺体未発見者の苦悶。キーイベント: 霊視で子どもの位置特定。人物: 僧侶・金田諦應(Reverend Kaneda、通大寺住職)。テーマ: 死者の「未練」と生存者の罪悪感。
- 概要: 惨事の核心。避難の「最後の1時間」を時系列で再現し、裁判の序曲。著者の取材ノートを基に、責任追及の過程を詳細化。
- “The Last Hour of the Old World”(古き世界の最後の1時間)(約50-70ページ): 午後2時46分(地震発生)から津波到達までの混乱。教員の判断ミス(高台避難せず校庭集合)。キーイベント: 母親の直訴無視。人物: 小野瞳美(Hitomi Konno、遺族)。テーマ: 時間軸の残酷さ。
- “The River of Three Crossings”(三つの渡りの川)(約72-80ページ): 北上川の役割(津波増幅)。死者の魂が「三途の川」を渡れぬ比喩。人物: 田田哲也(Tetsuya Tadano、生存者)。テーマ: 死生の境界。
- 概要: 心霊現象の深層。津波を「怪物」として擬人化し、トラウマの心理描写。金田住職の除霊セッションを軸に。
- “In the Web”(網の中)(約90-110ページ): 霊の目撃談集(雨溜まりの視線、赤いドレスの女)。キーイベント: タクシー運転手の幽霊客体験。人物: 金田住職(数千回のカウンセリング)。テーマ: 集団幻覚の社会的機能。
- “There May Be Gaps in Memory”(記憶に隙間がある)(約112-120ページ): PTSDの証言。記憶の歪みと霊の「憑依」。テーマ: 現実と幻の曖昧さ。
- 概要: 裁判の結末と癒しの試み。遺族の「福路の会」が仙台地裁で勝訴(2016年、教員に国家賠償)。霊的慰藉の重要性を締めくくり。
- “Consolation of the Spirits”(霊たちの慰め)(約130-150ページ): 除霊儀式の詳細。金田住職の「魂の解放」法。キーイベント: 遺族の法廷闘争。人物: 福路の会メンバー。テーマ: 正義と赦しの狭間。
- “Save Don’t Fall to Sea”(海に落ちるな、救え)(約152-160ページ): 生存者の長期トラウマ。最終的に、死者の声が生きる力を与える逆転。テーマ: 再生の可能性。
- ページ目安: 約162-170ページ
- 詳細内容: 震災10年後の振り返り。心霊談が「語り継ぎ」の手段である点を指摘。著者は日本人の「自尊心欠如」(集団調和の弊害)を批判しつつ、レジリエンスを讃える。文庫版あとがき: 裁判後、遺族の和解と継続取材の意義。
- 地図: 北上川流域と大川小位置(Part I、III)。津波到達経路を矢印で示し、視覚的に惨事の不可避性を強調。
- 写真: 被災校舎の残骸(白黒、Part I)、遺族の表情ポートレート(カラー、Part III)、除霊儀式の現場(Part IV)。約20点、感情の生々しさを伝える。
- 図表: タイムライン表(地震〜津波、Part III)、裁判経過フローチャート(Part V)。データは公的記録準拠。
津波の霊たち 3・11 死と生の物語 [ リチャード・ロイド・パリー ] |