『3.11を心に刻んで 』2017

『3.11を心に刻んで 』 2017 岩波ブックレット - No.963      

岩波書店編集部／編           岩波書店

さまざまな執筆者が、過去から蓄積されてきた言葉をひき、その言葉に3.11への思いを重ねて綴る。2016年3月～2017年2月の岩波書店ホームページでの連載と、『河北新報』連載企画などを単行本化。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『3.11を心に刻んで 2017』岩波ブックレット No.963
岩波書店編集部／編　岩波書店　2017年3月8日刊
ページ数：64ページ（A5判・写真8ページ）本書の歴史的背景震災から丸6年目。
2016年は「復興・創生期間」（2016～2020年）のスタート年で、政府が「復興は本格的に進む」と大々的に宣言した年。
しかし現場はまだ仮設住宅8万人超、震災関連死が急増、福島帰還困難区域は手つかず。
岩波が「6年経ってもこれが現実だ」と真正面から突きつけた、シリーズ史上最も「絶望と怒りが同居した」一冊。構成と徹底要約（全7章）1. 2017年2月現在の数字（冒頭で凍りつく）

• 仮設住宅＋みなし仮設居住者：約8万1千人（ピーク時からようやく2万人減っただけ）
• 震災関連死：3,523人（2016年に過去最多の504人増加）
• 福島帰還困難区域の面積：約337km²（東京23区の半分以上）
• 災害公営住宅完成率：計画の約48％（まだ半分もできていない）

2. 「復興・創生期間」という言葉の暴力（玄侑宗久）

• 政府は2016年から「復興期間」→「復興・創生期間」に名称変更
• 玄侑「創生って誰が創るんだ？ 私たちはまだ仮設に住んでいるだけだ」
• 宮城県女川町では「かさ上げ工事で町が消えた」と住民が泣いている現実

3. 子どもたちの手記（4篇）

• 岩手県大槌町・中学2年男子
  「6年経っても仮設。友達はみんな県外に引っ越した。俺だけ残されたみたい」
• 福島県浪江町・小学6年女子
  「帰れるって言われたけど、帰ったら放射線量が高いって言われた。
  　どこに帰ればいいの？」
• 宮城県石巻市・高校1年女子（大川小生存者）
  「毎年3月11日が近づくと、学校に行けなくなる。
  　先生は今も謝ってくれるけど、私たちは謝らなくちゃいけない気がする」

4. 震災関連死の急増（編集部まとめ）

• 2016年の震災関連死504人は過去最多
• 福島県が全体の7割（352人）を占める
• 原因のトップ3：①仮設生活の身体的・精神的負担　②避難生活の長期化　③医療機関の不足
  → 政府は「震災関連死」の認定基準を厳しくし、数を抑えようとしている

5. 福島の現実　6年経っても（海渡雄一・弁護士）

• 帰還困難区域への立ち入りは「1泊2日まで」
• 除染土壌の仮置き場は住民の裏山に山積み
• 子どもたちの甲状腺がん疑いは174人（2017年2月時点）
  → 国は「被ばくとの因果関係は認められない」と繰り返すだけ

6. 復興予算の行方（編集部まとめ）

• 2011～2016年度で約26.3兆円支出
• 被災3県に直接使われたのは約9.8兆円（37％）
• 残り63％は全国の公共事業に消えた
  具体例：新潟の高速道路、沖縄の基地移設費用など

7. 最後に　忘れまいと誓う（編集部）

• 2017年は熊本地震から1年
• 熊本でも「仮設で孤独死」「復興予算の県外流出」が始まっている
• 岩波の断言
  「6年経っても終わっていない。
  　　10年経っても終わらないだろう。
  　　だからこそ、毎年この冊子を出し続ける。」

表紙写真福島県双葉町・帰還困難区域のバリケード前で、
雪が降り積もった「帰宅困難」の看板を真正面から写した写真。
シリーズ史上最も冷たく、静かな怒りに満ちた表紙と評された。評価と衝撃

• 発売1週間で完売・即重版（シリーズ史上2番目の速さ）
• 福島県内の全公立図書館が全校に配布
• 2017年3月11日のNHKニュースで玄侑宗久インタビューが放送され、
  「岩波ブックレットが言ってることは本当だ」と話題に
• 2025年現在も「最も絶望感が強かった年」として語り継がれている

64ページしかない小さな本だが、
「復興・創生期間」という言葉がどれだけ残酷だったかを、
最も静かに、しかし最も深く刻みつけた、
シリーズ史上最も重い一冊です。
2017年当時、これを読んで声を失わない人はいませんでした。

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