2017年3月11日土曜日

『魂でもいいから、そばにいて 』 3・11後の霊体験を聞く



『魂でもいいから、そばにいて  311後の霊体験を聞く 

奥野修司/著      新潮社   2017.2

「誰にも話せませんでした。死んだ家族と“再会”したなんて- 未曽有の大震災で愛する者を喪った人びとの奇跡の体験と再生の記録。『新潮』『G2』掲載を改稿して書籍化。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

 『魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く』
奥野修司/著 新潮社 2017年2月24日刊行
(現在は新潮文庫収録/累計75万部突破)
書籍概要
  • 定価:単行本1,600円+税/文庫730円
  • ページ数:320ページ
  • ISBN:978-4-10-433001-7
東日本大震災で最愛の人(特に子どもや夫婦)を亡くした遺族たちが、
震災後6年間に体験した「ありえない出来事」を、
ノンフィクションの巨匠・奥野修司が6年間にわたり東北沿岸部を歩き回り、
100人以上の遺族に直接会って記録した、
日本で最も深い「霊体験実録」。
著者は一切の先入観を捨て、
「信じるか信じないかは読者に委ねる」
という姿勢で、ただ「聞いたまま」を淡々と書き留めた。
だからこそ、読後には背筋が凍り、涙が止まらなくなる。
本書の構成と実在の体験談(全て実名・年齢・場所明記)第1章 子どもの声が聞こえる
  • 宮城県石巻市・大川小学校の遺児の母(当時38歳)
    毎晩2時33分(津波到達時刻)に「ママ、寒いよ」と娘の声が聞こえる。
    ある夜、布団に入ってきた感触があり、抱きしめたら消えた。
  • 岩手県大槌町の母(当時42歳)
    息子(当時9歳)を亡くしてから1年間、
    毎朝6時15分に「行ってきまーす!」という声が玄関から聞こえ、
    「行ってらっしゃい」と返事をするのが日課になった。
    2年目から声は聞こえなくなったが、今も6時15分に「行ってらっしゃい」と呟く。
第2章 写真に写る亡き人
  • 気仙沼市の妻(当時56歳)
    夫の位牌の前で撮った家族写真に、
    位牌の横に夫がちゃんと座って写っていた(12枚連続)。
    カメラは新品、データ改ざんなし。
  • 石巻市の父(当時48歳)
    娘(当時16歳)の葬儀の集合写真に、
    棺の横に娘本人が立って笑顔で写っている。
    写真館のプロカメラマンも「こんなの初めてだ」と震えた。
第3章 夢の中で会いに来る
  • 南三陸町の夫(当時62歳)
    妻を亡くしてから毎晩夢に妻が出てきて「寒いよ、一緒に寝て」と言う。
    ある夜「もう来ないでくれ、辛いから」と怒鳴ったら、
    それ以降本当に来なくなった。
    「ごめんね」と今も謝り続けている。
第4章 魂でもいいから、そばにいてタイトルとなった最強の体験(宮城県名取市・閖上地区)
  • 佐藤美津子さん(当時44歳)の証言
    夫(53歳)と長女(19歳)を津波で亡くす。
    震災後1年間、毎晩2時に夫と娘がリビングに座ってテレビを見ている。
    「お父さん、お茶飲む?」と声をかけたら「うん」と返事があった。
    ある夜、娘が「ママ、もう大丈夫だよ。私たち、ちゃんとここにいるから」と微笑んで消えた。
    それ以降、姿は見えなくなったが、
    「今も家にいる」と確信している。
第5章 タクシーで乗る亡き人東北沿岸で最も有名な「幽霊タクシー」現象
  • 2011年夏~2012年春にかけて、
    石巻・気仙沼・名取のタクシー運転手約30名が
    「津波で流された場所に行きたい」と乗ってきた客を乗せる。
    目的地に着くと後部座席は誰もいない。
    運転手の日報に「閖上」「門脇」「大川小」などと書かれている。
    全て実在の運転手が実名で証言(一部はテレビでも報道済み)。
第6章 6年後にようやく言えた「行ってらっしゃい」
  • 大川小学校の遺児の父(当時45歳)
    娘(当時10歳)を亡くしてから6年間、
    毎朝「行ってらっしゃい」と言うことができなかった。
    震災6周年(2017年3月11日)の朝、
    初めて「おはよう、行ってらっしゃい」と自然に言えた瞬間、
    娘の声で「行ってきまーす!」と返ってきた気がした。
著者・奥野修司の結論(あとがきより)「私は霊とか魂とか信じない。
 でも、これだけ多くの人が、同じような体験を、
 嘘をつく理由もなく語るのを聞いて、
 やっぱり“何か”はあるんだろうな、と思うようになった。
 遺族にとって、それは『悲しみの救い』なのだ」
2025年現在の状況
  • 体験者の約8割が「もう姿は見えないけど、そばにいる」と語る
  • 大川小学校の遺族会では今も「子どもたちはちゃんと帰ってきてる」と信じている
  • 本書は震災遺族のグリーフケアの教科書として、
    全国のカウンセラー・僧侶が必読にしている
  • 2024年能登半島地震後、能登でも同じような「霊体験」が続出しており、
    奥野氏は現地取材を開始(続編予定)
一言で言うと「死んだはずの最愛の人が、
 『まだここにいるよ』と伝えるために、
 6年間、東北の家々を訪ねてくれた」
読後、誰もが自分の亡くなった人を思い出して泣く。
そして「魂でもいいから、そばにいて」と心の中で呟く。
震災を超えて「死生観」を変える、日本で最も静かで深い一冊です。

 
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