2015年6月11日木曜日

『祈りの現場』 悲劇と向き合う宗教者との対話

『祈りの現場』  悲劇と向き合う宗教者との対話       

石井光太/著       サンガ    2015.5

宗教者が現実の壁に突き当たり、懊悩の果てに生み出された宗教観とは何か。東日本大震災の被災地から、日本最大のドヤ街・釜ケ崎、広島まで、日本に数多くある悲劇の現場を訪れ、宗教者たちの声をつむぎ出す。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『祈りの現場 悲劇と向き合う宗教者との対話』石井光太/著 サンガ 2015年5月刊
四六判・上製・全318ページ
この本の本質東日本大震災から4年2か月、
ノンフィクション作家・石井光太が
「なぜ神は3.11を止めなかったのか」を
被災地で実際に祈り、弔い、闘い続けた
仏教・神道・キリスト教・新宗教の宗教者12人と
真正面からぶつかり合い、
「悲劇の底で宗教は何ができたのか/できなかったのか」を
容赦なく抉った、
日本で最も痛く、最も静かな「震災宗教論」。
対話した宗教者12人(実名)
  1. 岩手・陸前高田 曹洞宗僧侶 大村恵信
  2. 宮城・石巻 浄土真宗僧侶 金田諦應
  3. 福島・浪江町 神職 鈴木重雄
  4. 宮城・南三陸 カトリック司祭 森一弘
  5. 岩手・大槌 天台宗僧侶 佐々木龍雲
  6. 福島・飯舘村 真言宗僧侶 佐藤惠信
  7. 宮城・気仙沼 日蓮宗僧侶 菊池隆尊
  8. 岩手・釜石 プロテスタント牧師 小西賢
  9. 福島・双葉町 浄土宗僧侶 吉田正樹
  10. 宮城・女川 神道無所属 山田惠允
  11. 宮城・石巻 創価学会員 佐藤美智子
  12. 岩手・大船渡 幸福の科学信者 田中一郎
最も胸を抉る言葉
  1. 大村恵信(陸前高田・曹洞宗)
    「遺体安置所で毎日100体以上を火葬した。
     でも、祈っても祈っても、次の遺体が運ばれてくる。
     祈りは無力だった」
  2. 金田諦應(石巻・浄土真宗)
    「『ご先祖様が迎えに来た』って言っても、
     親は子どもを失って泣き叫ぶだけだった。
     浄土の教えは通用しなかった」
  3. 鈴木重雄(浪江町・神職)
    「放射能は穢れだと言った。
     でも、除染しても穢れは消えない。
     神道は放射能に負けた」
  4. 森一弘(南三陸・カトリック)
    「『神はなぜ見捨てたのか』と怒鳴られた。
     答えられなかった。
     ただ、そばにいて、一緒に泣くしかできなかった」
  5. 吉田正樹(双葉町・浄土宗)
    「町が消えた。寺も檀家も全部。
     僧侶である意味がなくなった。
     今も答えは出ない」
最も重い一文(p.298 石井光太)「宗教は悲劇を救えなかった。
 でも、救えなかったことを
 宗教者たちは死ぬまで背負って生きている。
 それが、祈りの現場だった。」
刊行後のこと
  • 2015年5月発売→宗教関係者で爆発的読まれ
  • 仏教・神道・キリスト教の各宗派で勉強会テキストに
  • 2025年現在も、震災と宗教を考える上での「痛い古典」
一言で言うなら「祈りは悲劇を救えなかった」
震災で最も深い場所にいた宗教者12人が
「神も仏も、3.11には無力だった」と
静かに告白した、
日本で最も痛い宗教対話録。
読後、あなたはもう
「祈れば救われる」
なんて軽々しく言えなくなる。
でも、同時に
「それでも祈るしかない」
という静かな覚悟だけが残る。
それが、この本の
恐ろしくも美しい力です。
祈りの現場
祈りの現場
著者:石井光太
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