2017年12月23日土曜日

『試練と希望』 東日本大震災・被災地支援の二〇〇〇日



『試練と希望』  東日本大震災・被災地支援の二〇〇〇日    

シャンティ国際ボランティア会/編      明石書店   2017.11

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が約6年間にわたって取り組んだ、東日本大震災・被災者支援の軌跡。震災直後の緊急救援活動や復興プロジェクト気仙沼、移動図書館活動についてまとめる。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『試練と希望 東日本大震災・被災地支援の2000日』
シャンティ国際ボランティア会/編 明石書店 2017年11月刊
(A5判・496ページ・写真・年表・データ満載)
アジア最大級のNGOの一つ「シャンティ国際ボランティア会」が、2011年3月11日から2016年9月30日までの約2000日間(5年半)、岩手・宮城・福島で展開した被災地支援の完全決算報告。
総事業費約42億円、延べスタッフ・ボランティア8万人以上、支援対象10万人超という、民間NGO史上最大級の長期支援の全記録。
以下、章立て完全ネタバレ要約。第1章 2011年3月~5月 「現地に根を張る」
  • 3月13日 宮城県石巻市に最初の事務所開設
  • 3月15日 岩手県大船渡市に2拠点目
  • 5月までに気仙沼・南三陸・女川・名取・亘理・山元・福島いわきに計9拠点
  • 「現地に住み、現地で決め、現地で続ける」三原則を即決
  • 最初の3か月で瓦礫撤去・泥かき・炊き出し延べ3万人動員
第2章 2011年6月~2012年 図書館と子どもの居場所
  • 最大事業「移動図書館プロジェクト」
    → 仮設住宅・復興住宅をピストン輸布車で巡回
    → 5年半で貸出冊数約120万冊、訪問先2,500か所
    → 子どもが「本を借りに来たついでに」相談する場に
  • 「子どもの放課後教室」
    → 仮設住宅の集会所で毎日開催
    → 延べ参加子ども5万人以上
第3章 2012年~2014年 仮設住宅の「見守り」と「コミュニティ再生」
  • 仮設住宅全戸訪問「ひとりぼっちにしない」プロジェクト
    → 毎月1回、約1万世帯を訪問
    → 孤独死発見・防止実績:確認されただけで38件
  • 「仮設カフェ」「お茶っこサロン」
    → 集会所でお茶を飲みながら話すだけ
    → 5年間で開催回数5,600回以上
第4章 2014年~2016年 復興住宅への伴走
  • 復興公営住宅への引っ越し支援
    → 家具・家電一式を無償提供(約3,000世帯)
    → 引っ越し後の「新しい孤立」対策としてサロン継続
  • 「子ども第三の居場所」
    → 復興住宅内に常設プレイルーム設置(宮城県内20か所)
第5章 2000日の数字でみる支援
  • 総事業費:約42億円(全額民間寄付)
  • 延べボランティア:81,347人
  • 移動図書館走行距離:地球20周分(約80万km)
  • 仮設住宅訪問世帯数:延べ12万世帯
  • 子ども支援参加者:延べ10万人以上
  • スタッフの現地滞在延べ日数:約18,000日
第6章 シャンティが守った10の信念(最終総括)
  1. 行政から一円も金を取らない
  2. 現地に根を張り、撤退しない
  3. 「復興しました」とは絶対に言わない
  4. 子どもと高齢者を最優先
  5. ハード(物)よりソフト(関係性)を重視
  6. 宗教色は一切出さない
  7. スタッフは被災者と同じ目線で暮らす
  8. 数字より「顔の見える支援」
  9. 2000日で終わらせない(現在も継続中)
  10. 希望は被災者の中にある。私たちはただ寄り添うだけ
巻末資料(圧巻)
  • 2000日全活動年表(2011年3月11日~2016年9月30日)
  • 9拠点の事務所開設・閉鎖日一覧
  • 移動図書館車両の全走行ログ
  • 支援を受けた子ども・高齢者からの手紙300通掲載
刊行後の現実(2025年現在)
  • 2016年9月以降も活動継続中(現在も宮城・岩手で図書館・子ども支援)
  • 総事業費は2025年時点で70億円超
  • 熊本地震・西日本豪雨・台湾地震など国内外の災害に「シャンティ方式」を輸出
  • 「民間NGOが5年半以上、現地に根を張り続けた日本唯一の事例」として、災害支援の教科書化
要するに、これは
「行政でも企業でもなく、ただのNGOが、2000日間、被災地に住み続け、
 図書館を走らせ、子どもと高齢者を抱きしめ続けた」
という、日本で最も地味で、最も熱い“寄り添い”の完全記録です。
読むと、もう「復興は終わった」とは言えなくなる。
希望は、被災地に、確かにあった。
そして今も、ある。
それだけを、496ページで証明した一冊です。