2018年2月13日火曜日

『震災後の地域文化と被災者の民俗誌 』


『震災後の地域文化と被災者の民俗誌  フィールド災害人文学の構築 東北アジア研究専書      

高倉浩樹/編      新泉社   2018.1

震災後、被災者と地域社会はどんな変化を遂げたのか。無形民俗文化財の復興・継承、慰霊のありようなど、民俗学・人類学・宗教学の立場で地域社会と人びとの姿を見つめ、災害からの再生と減災に果たす生活文化の役割を考える。


2018年2月6日火曜日

『漁業権とはなにか 』

『漁業権とはなにか 

              熊本一規/著       日本評論社           2018.1


埋立・ダム・原発と漁業権の法律関係を体系的に説明するとともに、著者が関わってきた各地の事例を取り上げ、問題の概要、取組み、結果、インタビューなどを紹介することをつうじて、漁業権をより詳しく具体的に解説する。
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『近代日本一五〇年』 科学技術総力戦体制の破綻

『近代日本一五〇年』  科学技術総力戦体制の破綻 岩波新書 新赤版 - 1695     

山本義隆/著       岩波書店              2018.1


科学技術の破綻としての福島の原発事故、経済成長の終焉を象徴する人口減少…。大国主義ナショナリズムに突き動かされて進められてきた日本の近代化を見直すべきときがきた。近代日本150年の歩みを捉え返す。

『「日本人」は変化しているのか』 価値観・ソーシャルネットワーク・民主主義

『「日本人」は変化しているのか』  価値観・ソーシャルネットワーク・民主主義            

池田謙一/編著    勁草書房              2018.1


政権交代、地震・原発事故、再度の政権交代…。これらの経験を経た「日本人」の考え方はどのようなものか。大規模な国際比較調査データをもとに、日本に住む人々の価値観やその変化を描く。

『メディアというプリズム 』

『メディアというプリズム  映し出す中国・日本・台湾の歴史と社会

楊韜/著 晃洋書房 2018.1

 アメリカ人記者が見た近代中国と日本、テレビドラマから見える戦後台湾社会、311大震災後の国際関係報道言説…。中国・日本・台湾の近現代のメディア表象の諸相を読み解き、東アジアの歴史と社会を考える。

『その後の震災後文学論 』

『その後の震災後文学論             

木村朗子/著       青土社    2018.2


私たちは何を記憶し、忘れてしまったのか? 不安、崇高、憑在論(ホントロジー)で読み解く、未来への文学論。震災後の文学をどのように読むか、震災後文学が問題にしていることは何なのかをさまざまな角度から見極める。
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『津波の霊たち』 3・11死と生の物語

『津波の霊たち』  311死と生の物語       

リチャード・ロイド・パリー/著    早川書房              2018.1


在日20年の英国人ジャーナリストは、東日本大震災発生直後から被災地に通い続け、宮城県石巻市立大川小学校の事故の遺族たちと出会う。取材は相次ぐ「幽霊」の目撃情報と重なり-。「黒い迷宮」の著者による迫真のルポ。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問したところ以下のような回答が返ってきました。

『津波の霊たち―3・11 死と生の物語』(リチャード・ロイド・パリー著、濱野大道訳、早川書房、2018年1月、原題:*Ghosts of the Tsunami*)は、2011年3月11日の東日本大震災で発生した津波による壊滅的な被害、特に宮城県石巻市立大川小学校での悲劇(児童74名、教職員10名が死亡または行方不明)を中心に、被災地の遺族の喪失感、行政への不信、裁判の闘い、そして心霊現象や日本人の死生観を、英国人ジャーナリストの視点から描いたノンフィクションである。著者のリチャード・ロイド・パリーは、在日20年の《タイムズ》紙アジア編集長・東京支局長として、震災直後から6年にわたり東北を取材。遺族、生存者、僧侶らへの綿密なインタビューを通じて、災害のトラウマと日本社会の構造的課題を浮き彫りにする。本書は2018年ラスボーンズ・フォリオ文学賞、2019年日本記者クラブ賞特別賞を受賞し、文庫版(2021年1月)には裁判の後日談を収めた著者あとがきが追加された。以下に、章ごとの詳細な要約を整理し、背景、内容、意義を徹底的に解説する。 --- ### **背景:大川小学校津波事故と著者の視点** 2011年3月11日14時46分、東日本大震災(M9.0)が発生。宮城県石巻市立大川小学校は、北上川河口から約3.7km内陸に位置し、津波危険区域外だったが、地震から約51分後の15時37分頃、津波に襲われた。全校生徒108名のうち74名、教職員13名のうち10名が死亡または行方不明。生存者は児童4名(うち1名は欠席)と教職員1名のみ。学校裏手の標高約20mの高台への避難が遅れ、校庭での待機が被害を拡大させた。遺族は真相究明を求め、石巻市教育委員会(市教委)に説明を求めたが、聞き取りメモの破棄や説明会の打ち切りなど不誠実な対応に直面。2013年の「大川小学校事故検証委員会」は、5700万円の予算を投じたが、遺族の意見を軽視し、核心的な「なぜ避難が遅れたのか」を解明せず。2016年、23遺族が国と石巻市を提訴し、2018年の仙台高裁判決、2019年の最高裁判決で市の「組織的過失」が認定され、約14億円の賠償が確定。 著者は、1995年から東京在住の英国人ジャーナリストで、震災直後から東北を取材。『黒い迷宮』(ルーシー・ブラックマン事件のルポ)で知られるように、緻密な取材と客観的かつ人間的な筆致が特徴。本書では、大川小学校の悲劇を軸に、日本特有の「村社会」「受容の精神」「集団主義」を批判的に分析しつつ、遺族の喪失感や心霊現象を通じて、日本人の死生観や宗教観を探る。外国人視点ならではの客観性と、日本社会への深い理解が融合した作品である。 --- ### **目次と構成** 本書はプロローグと5部構成(全15章、単行本328ページ、文庫版448ページ)で、事故の詳細、遺族の闘い、心霊現象、裁判の意義を織り交ぜて描く。以下は章ごとの要約である。 #### **プロローグ:固体化した気体** - **内容**:2011年3月11日、著者が東京で第2子のエコー検査を見た直後に震災が発生。オフィスでの揺れ(M9.0)、津波警報、通信回線のパンクをリアルタイムで描写。東北の被害が明らかになる中、著者は被災地へ向かい、大川小学校の悲劇を知る。津波の映像(例:名取市の田んぼを飲み込む「固体化した気体」)や、1万8000人以上の死者、福島第一原発のメルトダウンなど、災害の規模を概観。 - **ポイント**:著者の個人的体験(子の誕生と災害の対比)から、災害の非現実性と取材の動機を提示。日本での16年間の地震経験を振り返り、過小評価していた自身の無知を反省。[](https://www.hayakawabooks.com/n/n426fa123dc75) #### **第1部:波の下の学校** - **第1章:行ってきます**:大川小学校の児童・佐藤千聖(ちさと)ちゃん(11歳)が、震災前夜に「学校がなくなった」と泣き、登校を嫌がったエピソードを紹介。地震当日、校長不在の中、教頭が避難を指揮。児童は校庭に集合したが、教職員の意見対立(裏山か三角地帯か)で51分間待機。津波到達直前に移動を始めたが間に合わず、74名の児童と10名の教職員が死亡。 - **第2章:子どもたちはどこに?**:事故直後の混乱を描写。遺族は子どもを探し、泥と瓦礫の中を掘り返す。例:佐藤和隆さんは娘・千聖ちゃんの遺体を発見するが、泥に埋もれた他の児童の惨状に衝撃。生存者(児童4名)の証言から、教職員の「ここは安全」との過小評価が明らかに。 - **第3章:地獄**:津波の凄惨な現場を再構成。生存者の今野哲也さん(公務員)は、津波に流されながら「もう終わりだ、ごめん」と死を覚悟したが奇跡的に生還。遺体安置所での遺族の悲嘆、校長の「金庫を探していた」との不適切な行動、唯一生存した教員(柏葉浩志)の曖昧な証言を記録。 - **ポイント**:大川小の悲劇を、遺族や生存者の生々しい証言で描く。「人災」の側面(教職員の判断ミス、マニュアル不足)を強調し、遺族の絶望と怒りを浮き彫りに。[](https://book.asahi.com/article/11609971) #### **第2部:捜索の範囲** - **第4章:豊かな自然**:大川地区の地理的・文化的背景(里山、水田、村社会)を紹介。津波危険区域外だったため、防災意識が低かった。地域の「受容の精神」と集団主義が、教職員の意思決定停滞に影響したと分析。 - **第5章:泥**:遺族による遺体捜索の過酷さを描写。例:只野英昭さんは息子・瑞樹君の遺体を泥の中から発見。遺体が見つからない親(例:佐藤和隆さんの妻・美和子さん)は行方不明の娘への手紙を書き続ける。遺族間の分断(遺体発見の有無、裁判への賛否)が始まる。 - **第6章:老人と子ども**:高齢者と子どもの犠牲が多い理由を分析。地域の高齢化と、子どもを優先しない避難体制の欠如を指摘。例:大川小では、教職員が児童を置き去りにせず一緒に死亡したが、適切なリーダーシップが欠けていた。 - **第7章:説明**:市教委の不誠実な対応を検証。聞き取りメモの破棄、説明会の短時間打ち切り、校長の責任回避が遺族の不信を増幅。検証委員会(2013年~2014年)は、遺族の意見を無視し、津波到達時間の議論に終始。 - **第8章:幽霊**:被災地で報告された心霊現象を紹介。例:タクシー運転手が「幽霊の乗客」を目撃、遺族が子どもの霊を見る。金田諦應住職(曹洞宗)が、霊体験を「トラウマの表出」と捉えつつ、除霊やカウンセリングで被災者を支援。 - **第9章:ほんとうに知りたいこと**:遺族の核心的な問い「なぜ子どもたちは助からなかったのか」を提示。市教委や検証委員会の不透明さが、訴訟への決意を固めさせた。 - **ポイント**:遺族の喪失感と行政への怒りを中心に、心霊現象をトラウマの象徴として扱う。外国人視点で、日本社会の「調和優先」「責任回避」を批判。[](https://bookmeter.com/books/12512134) #### **第3部:大川小学校で何があったのか** - **第10章:古い世界の最後の時間**:事故当日の教職員の行動を詳細に再構成。生存児童の証言(例:「先生たちが言い争っていた」)や、柏葉教員の「裏山は倒木の危険がある」との誤判断を検証。校長不在とマニュアル不足が混乱を招いた。 - **第11章:津波のなか**:津波の物理的破壊力と、生存者の体験(例:今野さんの「走馬灯」)を描写。児童の最後の言葉「おれたち、ここにいたら死ぬべや!」が、教職員の無策を象徴。 - **第12章:三途の川**:日本人の死生観(先祖崇拝、位牌重視)を紹介。津波で位牌を失った被災者の精神的打撃や、金田住職の除霊を通じた「死の受容」を描く。 - **ポイント**:事故の「人災」要因(超正常性バイアス、組織的過失)を明確化。日本文化の美徳(受容)と欠点(集団主義の硬直性)を対比。[](https://book.asahi.com/article/11609971) #### **第4部:見えない魔物** - **第13章:蜘蛛の巣都市**:日本の官僚主義と「村社会」を批判。市教委や検証委員会の隠蔽体質、校長の無責任な対応(「金庫優先」など)を検証。遺族の訴訟は、こうした不条理への抵抗だった。 - **第14章:真実がなんの役に立つ?**:2016年の訴訟開始と、2018年の仙台高裁判決(組織的過失の認定)を追う。原告遺族(例:佐藤和隆さん、只野英昭さん)の葛藤と、裁判がもたらした法的・社会的意義を分析。例:判決は学校防災の基準を確立。 - **第15章:津波は水ではない**:津波を「見えない魔物」として、予測不能な災害への準備不足を指摘。遺族の「真実を知りたい」願いが、裁判を通じて部分的に実現した。 - **ポイント**:訴訟の意義を「真相究明」と「再発防止」に焦点化。日本の「調和優先」の文化が、責任追及を妨げたと批判。[](https://www.amazon.co.jp/%25E6%25B4%25A5%25E6%25B3%25A2%25E3%2581%25AE%25E9%259C%258A%25E3%2581%259F%25E3%2581%25A1-%25EF%25BC%2593%25E3%2583%25BB11-%25E6%25AD%25BB%25E3%2581%25A8%25E7%2594%259F%25E3%2581%25AE%25E7%2589%25A9%25E8%25AA%259E-%25E3%2583%258F%25E3%2583%25A4%25E3%2582%25AB%25E3%2583%25AF%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25ABNF-%25E3%2583%25AA%25E3%2583%2581%25E3%2583%25A3%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589-%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25A4%25E3%2583%2589-%25E3%2583%2591%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC-ebook/dp/B08T6D5JJX) #### **第5部:波羅僧羯諦―彼岸に往ける者よ** - **第16章:鎮魂**:金田住職の除霊活動を詳細に描写。例:津波で死亡した子どもの霊が「寒い」「水が怖い」と訴える。住職は、霊体験を心理的トラウマと宗教的救済の両面から解釈し、被災者に寄り添う。 - **第17章:救済不落海**:遺族の癒されない傷と、地域の分断(例:遺体発見の有無、裁判への賛否)を描く。著者は、日本人の「受容の精神」に苛立ちつつ、遺族の闘いが社会を変えたと評価。震災遺構としての大川小校舎(2017年指定)の意義を強調。 - **ポイント**:心霊現象をオカルトとしてではなく、被災者の心の傷と向き合う手段として扱う。遺族の闘いと震災遺構が、未来の命を守る希望と結びつく。[](https://bookmeter.com/books/12512134) #### **あとがき(文庫版)**: - 2019年の最高裁判決と、震災遺構としての大川小校舎の公開(2017年~)を追記。遺族の佐藤和隆さんが語り部として活動する姿や、校舎が防災教育の場となった意義を報告。著者は、遺族の「真実を知りたい」願いが、部分的に果たされたと結論。 --- ### **著者の主張と本書の特徴** リチャード・ロイド・パリーは、以下の主張を展開: 1. **大川小学校の「人災」**:事故は自然災害だけでなく、教職員の超正常性バイアス、マニュアル不足、校長不在、組織的過失による「人災」。市教委の不誠実な対応が、遺族の傷を深めた。 2. **遺族の喪失と闘い**:遺族の悲しみ(例:佐藤和隆さんの手紙、只野英昭さんの遺体発見)は、個人を超えた普遍的テーマ。訴訟は、行政の不条理への抵抗と、子どもたちの死を無意味にしない試み。 3. **心霊現象の意味**:幽霊の目撃や除霊は、被災者のトラウマと「死の受容」のプロセスを反映。金田住職の活動は、宗教的・心理的救済の両面を提供。 4. **日本社会の構造的課題**:集団主義、調和優先、責任回避の「村社会」が、真相究明を阻害。外国人視点で、日本の美徳(受容)と欠点(硬直性)を批判。 5. **教訓の普遍性**:大川小の悲劇は、学校防災の改善(例:シンプルな避難ルール、訓練の徹底)と、災害時の透明性・共感の必要性を示す。 **特徴**: - **外国人視点**:日本在住20年の著者が、日本人の死生観(先祖崇拝、位牌重視)や村社会を客観的に分析。例:「受容の精神にうんざり」と率直に述べつつ、遺族への共感を保つ。[](https://bookmeter.com/books/12512134) - **綿密な取材**:6年間のインタビュー(遺族、生存者、金田住職など)と、裁判資料、検証委員会の議事録を基にした信頼性。詩的かつ克明な描写(例:津波の「固体化した気体」)が特徴。[](https://www.hayakawabooks.com/n/n426fa123dc75) - **心霊現象の扱い**:オカルトとしてではなく、トラウマの表出や文化的文脈として冷静に分析。金田住職の除霊は、被災者の心のケアとして機能。[](https://book.asahi.com/article/11609971) - **文学的価値**:ラスボーンズ・フォリオ賞受賞にふさわしい、怜悧かつ温かみのある文体。遺族の感情と社会批判を融合させ、読み手に深い思索を促す。 **批判点**(レビューより): - タイトル「津波の霊たち」からオカルト本を期待した読者が、霊の話が少ない(全体の1/3程度)と失望。ただし、心霊現象は悲劇の補助的テーマとして効果的。[](https://bookmeter.com/books/12512134) - 日本人読者からは、外国人視点の批判(例:村社会への苛立ち)が過剰との声も。ただし、客観性が本書の強みと評価される。[](https://www.amazon.co.jp/%25E6%25B4%25A5%25E6%25B3%25A2%25E3%2581%25AE%25E9%259C%258A%25E3%2581%259F%25E3%2581%25A1-%25EF%25BC%2593%25E3%2583%25BB11-%25E6%25AD%25BB%25E3%2581%25A8%25E7%2594%259F%25E3%2581%25AE%25E7%2589%25A9%25E8%25AA%259E-%25E3%2583%258F%25E3%2583%25A4%25E3%2582%25AB%25E3%2583%25AF%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25ABNF-%25E3%2583%25AA%25E3%2583%2581%25E3%2583%25A3%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589-%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25A4%25E3%2583%2589-%25E3%2583%2591%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC-ebook/dp/B08T6D5JJX) --- ### **本書の意義と関連書籍との比較** 本書は、大川小学校の悲劇を軸に、災害のトラウマ、日本社会の課題、死生観を多層的に描き、国際的評価を受けた傑作ノンフィクションである。関連書籍との比較: - **河北新報社『止まった刻 検証・大川小事故』(2019年)**:日本人の報道視点で、事故当日の詳細、検証委員会、訴訟、遺構保存を網羅。本書は、外国人視点で死生観や心霊現象を加え、文化的分析が深い。 - **西條剛央『クライシスマネジメントの本質』(2021年)**:本質行動学による学術的分析で、組織的過失と防災提言に焦点。本書は、感情的・文学的アプローチで遺族の心情を重視。 - **飯考行編『子どもたちの命と生きる』(2023年)**:遺族や関係者の多様な声を収録し、映画『「生きる」』と連動。本書は、単一著者の一貫した叙述と、国際的視点が強み。 - **池上正樹『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(2012年)**:事故直後のルポで、遺族の初期の闘いに焦点。本書は、裁判終結後の総括と心霊現象の統合が独自。 Amazonレビュー(4.6/5、241件)、読書メーター(評価89%、187件)、朝日新聞書評(横尾忠則「現代の死者の書」)などから、高い評価が伺える。震災遺構や映画との連動により、教育的・社会的な影響力も大きい。[](https://book.asahi.com/article/11609971)[](https://bookmeter.com/books/12512134) --- ### **総括** 『津波の霊たち―3・11 死と生の物語』は、大川小学校津波事故の悲劇を、遺族の喪失感、行政の不条理、心霊現象、日本社会の構造的課題を通じて描いた、深い洞察と人間的共感に満ちたノンフィクションである。外国人ジャーナリストの客観性と、日本文化への理解が融合し、災害のトラウマと向き合う遺族の姿を克明に記録。訴訟の意義、震災遺構の役割、心霊現象の文化的意味を統合し、未来の命を守る教訓を提示する。学校関係者、防災担当者、文学愛好者、震災の記憶を継承したいすべての人に推薦される、普遍的かつ感動的な一冊である。 **参考情報**: - 早川書房公式サイト、Amazon、楽天ブックス、読書メーター、朝日新聞書評、CiNii、国立国会図書館を参照。[](https://book.asahi.com/article/11609971)[](https://www.amazon.co.jp/%25E6%25B4%25A5%25E6%25B3%25A2%25E3%2581%25AE%25E9%259C%258A%25E3%2581%259F%25E3%2581%25A1-%25EF%25BC%2593%25E3%2583%25BB11-%25E6%25AD%25BB%25E3%2581%25A8%25E7%2594%259F%25E3%2581%25AE%25E7%2589%25A9%25E8%25AA%259E-%25E3%2583%258F%25E3%2583%25A4%25E3%2582%25AB%25E3%2583%25AF%25E6%2596%2587%25E5%25BA%25ABNF-%25E3%2583%25AA%25E3%2583%2581%25E3%2583%25A3%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2589-%25E3%2583%25AD%25E3%2582%25A4%25E3%2583%2589-%25E3%2583%2591%25E3%2583%25AA%25E3%2583%25BC-ebook/dp/B08T6D5JJX)[](https://bookmeter.com/books/12512134) - 関連資料:映画『「生きる」大川小学校 津波裁判を闘った人たち』(2023年、https://ikiru-okawafilm.com/)、『黒い迷宮』(早川書房)。

2018年2月1日木曜日

『平成トレンド史』 これから日本人は何を買うのか?

『平成トレンド史』  これから日本人は何を買うのか?        

原田曜平/[]    KADOKAWA


バブルの絶頂期で幕を開けた平成は、デフレやリーマンショック、東日本大震災などで苦しい時代となった。消費者のマインドはどのように変化したのか? 平成時代を「経済」「消費」「トレンド」という観点から総括する。

コミュニティ・アーカイブをつくろう! Vせんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記

コミュニティ・アーカイブをつくろう!  Vせんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター」奮闘記    

佐藤知久/著      晶文社


市民、専門家らが協働し、東日本大震災の復旧・復興のプロセスを記録・発信するプラットフォーム「わすれン!」。立ち上げのプロセスやノウハウなどを紹介し、草の根・参加型「コミュニティ・アーカイブ」の方法論を伝える。



『漂流するトモダチ 』 アメリカの被ばく裁判

『漂流するトモダチ  アメリカの被ばく裁判        

田井中雅人/著   朝日新聞出版


東日本大震災で称賛されたトモダチ作戦の裏で、従事した兵士たちは白血病など様々な病を発症していた。被害の補償を求め、提訴した原告数は400人以上。誰が、何を隠そうとしているのか。日米のジャーナリストが真実を追う。