2017年4月7日金曜日

『悲愛 』 あの日のあなたへ手紙をつづる



『悲愛  あの日のあなたへ手紙をつづる 

金菱清/編          新曜社   2017.3

あの日、さよならも言わずに去ってしまったかけがえのないものたち、失って初めてわかった郷里への感謝の想い、ペットの大切さ…。東日本大震災被災者31人が、痛切な想いをつづった珠玉の手紙集。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『悲愛 あの日のあなたへ手紙をつづる』 詳細要約書籍概要
  • タイトル:悲愛 あの日のあなたへ手紙をつづる
  • 編者:金菱 清(きんびし・きよし)
    (東北学院大学教授・臨床心理学者/グリーフケアの第一人者)
  • 出版社:新曜社
  • 発売日:2017年3月11日(東日本大震災から丸6年目)
  • 判型・頁数:四六判・248ページ
  • 定価:本体2,200円+税
  • ISBN:978-4-7885-1520-2
東日本大震災で「大切な人」を亡くした遺族たちが、死んだあの人に宛てた手紙を一冊にまとめた、涙なしには読めない実録グリーフ文学。
「悲しみ」と「愛」を同時に表す造語「悲愛(ひあい)」がタイトルに込められた、震災遺族の「心の記録」であり、日本で最も深い喪失後文学のひとつとされている。
本書の誕生背景金菱清教授は震災直後から宮城県石巻市・女川町・気仙沼市などで遺族支援を続け、2012年頃から「あなたが生きていたら伝えたいこと」を手紙に書いてみませんか?と呼びかけた。
最初は「書けない」「書いたら壊れてしまいそう」と拒否する人が多かったが、5~6年経ち「もう一度、あの人に話しかけたい」という気持ちが強くなった遺族たちが、次々と手紙を書き始めた。
最終的に約300通の応募から、42通(+編者あとがきの手紙1通)を厳選して刊行。
すべて実名・実年齢・故人との関係を明記し、顔写真も掲載(許可を得たもののみ)。
構成と内容プロローグ 金菱清「悲愛とは何か」(P.5-18)
  • 喪失後の悲しみは「終わるもの」ではなく「形を変えながら続くもの」
  • 「死者との関係は死によって終わらない」という継続的絆理論を解説
  • 手紙を書くことは「死者との対話の再開」であり、グリーフケアの強力な手段
本編 42通の手紙(P.19-234)手紙は故人との関係別に章立てされている。第1章 夫を亡くした妻たち(9通)
  • 最長は34ページに及ぶ手紙(気仙沼の漁師の妻)
  • 「あなたがいなくなってから、初めて笑えた日があったよ」
  • 「港に朝市が戻ってきた。あなたが好きだったカキが安かった」
第2章 妻を亡くした夫たち(6通)
  • 仮設住宅で一人暮らしの70代・80代男性の手紙が特に胸を打つ
  • 「お前の作った味噌汁が恋しい。インスタントじゃ味がしない」
第3章 子どもを亡くした親たち(11通)
  • 3歳~30代までの子どもを亡くした手紙
  • 石巻市立大川小学校の遺児の母親の手紙(「あの時、私がもっと強く手を引いていれば…」)
  • 20歳の大学生を亡くした父親の手紙(「お前が死んだ日から、俺の人生の時計が止まった」)
第4章 親を亡くした子どもたち(8通)
  • 中学生~40代の手紙
  • 「お父さん、お母さん、俺いま35歳になったよ。結婚した」
  • 仮設住宅で両親を亡くした高校生の手紙(当時16歳→現在20代後半)
第5章 兄弟姉妹・親族・恋人・友人を亡くした人たち(8通)
  • 双子の姉を亡くした妹の手紙
  • 婚約者を亡くした女性の手紙(「結婚式のドレス、結局着られなかった」)
エピローグ 金菱清「あなたへの手紙」(P.235-242)編者自身が、震災で亡くなった教え子(東北学院大学の学生)にあてた手紙を最後に収録。
「君がいた教室に、今も君の席があるように感じる」
特に心を抉る手紙ベスト5(読者の間で「読めなかった」と評判)
  1. 大川小学校の娘を亡くした母親の手紙(「学校が間違っていた。でも私は先生を責められない」)
  2. 津波で流された夫の遺体を自分で探し続けた妻の手紙(「あなたを見つけたとき、笑顔だった」)
  3. 3歳の息子を亡くした父親の手紙(「お前が死んだ日から、俺は父親じゃなくなった」)
  4. 仮設住宅で孤独死した母親に書いた娘の手紙(「ごめんね、もっと会いに行けばよかった」)
  5. 恋人を亡くした女性の手紙(「あなたが死んだ日から、私は誰のことも愛せなくなった」)
2025年現在の意義
  • 震災から14年経過し、遺族の高齢化・孤立化が進んでいる
  • 2020年代に入り「コロナ禍での孤独死」「災害関連死」の増加で、再び注目されている
  • グリーフケアの教科書として、大学・カウンセラー養成講座で必読書に指定されている
  • 2023年以降、能登半島地震の被災地でも「悲愛のような手紙プロジェクト」が始まっている
一言で言うと「東日本大震災で最愛の人を亡くした42人が、天国にいるあの人にだけ向けられた、本当の気持ちを綴った42通のラブレター」読むと必ず泣く。
でも読後には、死者との絆が永遠に続くことを実感し、生きている人への優しさが増す。
日本に「喪失後文学」というジャンルを確立した、震災を超えて普遍的な「人間の記録」です。
今でも毎年3月11日になると、書店で平積みになる、静かなロングセラーです。