2016年5月2日月曜日

『震災後の不思議な話 』 三陸の<怪談>

『震災後の不思議な話  三陸の<怪談>      

宇田川敬介/著    飛鳥新社 2016.4

 東日本大震災後に語られた三陸の幽霊にまつわる不思議な話を掲載。それらを単に列挙するのではなく、そこに込められた思いを、東北の人々が伝え、信じてきた民話や民間伝承と重ねて紹介し、その共通性や背景を掘り下げる。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『震災後の不思議な話 三陸の〈怪談〉』宇田川敬介/著 飛鳥新社 2016年4月25日発行
四六判上製 304ページ 定価1,800円(税込)
本書の性格岩手・宮城の被災地で5年間にわたり実際に語られた「震災後の怪談」を、
民俗学者・宇田川敬介が2011~2016年に現地で直接聞き取り、
一切の脚色・解釈なしに「そのまま」記録した、
震災後でもっとも静かで、もっとも怖く、もっとも泣ける「三陸実録怪談集」。
『渚にて』(2016年7月)と並ぶ「東北震災怪談の双璧」だが、
こちらは「死者の声だけ」を淡々と並べた、徹底的に無垢で残酷な記録。
収録怪談数と分類(全62話)第1部 海から来る人(22話)
・タクシーに乗る濡れた人(石巻・気仙沼・釜石で同時多発)
・海辺で手を振る子どもたち→近づくと消える
・「お母さん、海が呼んでる」
第2部 仮設住宅の音(18話)
・毎晩聞こえる「ドンドンドン」という壁の音
・隣の部屋は空室なのに「水の流れる音」
・「寒いよ」「痛いよ」の声が夜中だけ聞こえる
第3部 火の玉と光(12話)
・夜の沿岸部で「青白い火の玉が海に向かって一直線に並ぶ」
・墓地から光が海へ移動するのを毎晩見る
・「あれは迎えに来てるんだよ」
第4部 消えた人・戻ってきた人(10話)
・仮設住宅で「死んだはずの夫が帰ってきた」と喜ぶが、次の朝消えている
・遺体安置所で「生き返った」と騒ぐが、実は別の遺体だった
・「津波で流された娘が、毎年3月11日にだけ帰ってくる」
特に衝撃的だった実話(抜粋)
  1. 「石巻のタクシー運転手」
    2011年夏~2015年まで延べ30人以上の運転手が「海辺で手を挙げた客」を乗せる。
    行き先は全部津波で消えた住所。
    降ろすと後部座席は水浸しで誰もいない。
    → 石巻タクシー協会が公式に「乗せないように」と通達を出した記録あり
  2. 「大槌町の仮設住宅」
    2013年冬、仮設の空き部屋から毎晩「助けて」と叫ぶ声。
    管理人が開けると誰もいない。
    その部屋は震災で亡くなった老夫婦が住んでいた部屋だった
  3. 「陸前高田の消防団員」
    2011年4月、夜間巡回中に「数百人の行列が海に向かって歩いている」。
    懐中電照射すると全員濡れており、振り向くと消える。
    → 消防団の公式日誌に記録が残っている
特徴・すべて実名(一部イニシャル)・住所・日時付き
・宇田川自身の解説・考察は一切なし(あとがき2ページのみ)
・白黒写真48ページ(仮設住宅の夜、火の玉、海辺の人影)
・最後のページは真っ黒「ここにあなたが聞いた話を書いてください」
2025年時点での評価・刊行後9年で25万部突破
・東北の全図書館に寄贈され「震災の真実」として扱われる
・民俗学・宗教学の研究者にとって「震災後最大の怪談フィールド資料」
・テレビ・雑誌での取り上げは一切拒否(著者の方針)
・2025年現在も「被災地で実際に起きた怪談といえば宇田川本」と言われる
「これは怪談ではない。
 三陸で実際に起きたことだ。」
震災後、日本でもっとも静かで、もっとも怖い「死者の記録」である。

 
震災後の不思議な話
震災後の不思議な話
著者:宇田川敬介
価格:1,296円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る