2017年7月10日月曜日

『日本の原子力時代史』

『日本の原子力時代史』

西尾漠/著 七つ森書館


広島・長崎の原爆から9年後、1954年から日本の原子力開発が始まる。1970年に本格的な原子力の時代に入り、約40年後に福島第一原発事故が起き、廃炉の時代を迎えた。この間の「日本の原子力時代」を詳細に論考する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『日本の原子力時代史』 西尾漠/著(七つ森書館、2017年7月刊) 詳細な要約書籍の全体像と構造この本は、日本の原子力開発の黎明期である1954年(広島・長崎の原爆投下からわずか9年後)から、2011年の福島第一原発事故を経て廃炉の時代を迎える2010年代後半までを対象とした、包括的な歴史年表形式の論考である。著者の西尾漠は、原子力資料情報室(CNIC)の共同代表であり、『はんげんぱつ新聞』の編集長を長年務めた反原発活動家であるため、本書は政府・電力会社主導の原子力推進政策に対する批判的な視点を強く持つ。内容は中立的・客観的な史実の羅列ではなく、住民運動、事故隠蔽、国際的な文脈を織り交ぜた「反省の歴史」として描かれる。全656ページ(本文615ページ+索引28ページ、A5判)。構造は5年ごとの時代区分を基本とし、各章内で年・月を細かな見出しに据え、出来事を時系列で詳細に追う。索引は1200余項目(原発・核燃料サイクル施設、組織名、国名・自治体名・地名、事項など)に及び、研究者や活動家向けの資料集としても機能する。全体を通じて、原子力の「安全神話」の崩壊プロセスと、住民抵抗の蓄積を強調し、1970年代以降の新設原発計画が「ただ1地点も」実現しなかった事実を象徴的に指摘する。 本書の価値は、膨大な一次資料(新聞記事、公式文書、運動記録)を基にした詳細さにある。単なる年表ではなく、各出来事の背景・影響・関連事件を論じ、原子力政策の「国策民営」体質(国家主導の推進と民間電力会社の運用)がもたらした歪みを解剖する。福島事故を「頂点」として、廃炉時代への移行を「必然の帰結」と位置づけ、読者に脱原発の教訓を促す。以下、各章ごとの詳細要約を、目次に基づき時系列で展開する。各章のサブ見出し(年・月ごとの出来事)を基に、主要イベントの概要、著者の論点、関連史実を整理。著者の視点から、推進派の「隠蔽・強引推進」と反対派の「抵抗・啓発」を対比的に記述している。第1章: 1950~1970年代前半 ― 黎明期この章は、戦後復興期の原子力導入を「体制整備期」として描く。原爆被爆国日本が、米国の平和利用推進に追従し、原子力を「エネルギー革命」として喧伝された時代。著者は、初期の楽観論が後の悲劇の基盤となったと批判。
  • 1950年代=原子力開発の体制整備期
    1955年: 原子力基本法制定。科学技術庁(現・文部科学省原子力局)の設置。
    1954年: ビキニ環礁水爆実験(第五福竜丸事件)で漁民被曝。これを契機に反核世論が高まるが、政府は原子力開発を加速。
    1957年: 敦賀原子力発電所(実験炉)着工。著者は、これを「被爆国」の矛盾として論じ、国際原子力機関(IAEA)加盟の裏側で、米ソ冷戦下の技術移転を指摘。
    主要論点: 初期計画の「平和利用」プロパガンダが、軍事利用の影を隠蔽。住民合意の欠如が、後の反対運動の種子に。
  • 1960年代=「原子の灯」ともる
    1966年: 東海村原子力発電所(日本初の商用炉)運転開始。「原子の灯」キャンペーンで国民を洗脳。
    1960年代後半: 福島第一原発計画浮上。著者は、地元漁民の反対を無視した強引さを強調。
    主要論点: 軽水炉技術の輸入依存と、電力会社の利益優先。オイルショック前の「無限エネルギー」幻想の構築。
  • 1970年代前半=軽水炉時代の幕開け
    1970年: みずほ原子力発電所(福井県)運転開始。本格的な「原子力時代」宣言。
    1973年: 第1次オイルショックで原子力依存加速。
    主要論点: 計画地の選定が「後付け合意」中心で、70年代以降の新計画がすべて住民抵抗で頓挫した基盤を形成。
第2章: 1970年代後半 ― 都市部にも反原発の運動がオイルショック後のブーム期だが、住民運動の萌芽を描く。著者は、この時期を「反原発の全国化」の転機とする。
  • 1974年 時代を画する年: 柏崎刈羽原発計画反対運動激化。
  • 1975年 初の反原発全国集会: 市民運動の連帯開始。
  • 1976年 原子力安全行政の正体: 安全基準の曖昧さを暴露。
  • 1977年 カーター・ショック: 米核不拡散政策で再処理計画遅延。
  • 1978年 『反原発新聞』創刊: 著者自身が関与したメディアの役割を強調。
  • 1979年 ついに起きた炉心溶融: 米スリーマイル島事故の衝撃。日本国内の安全審査強化を促す。
    主要論点: 都市部(東京など)への運動拡大。電力会社の「地元利益誘導」策の失敗。
第3章: 1980年代前期 ― 動きはじめた「あと始末」計画核燃料サイクル(再処理・高速増殖炉)の推進期。著者は、これを「負の遺産」蓄積の始まりと位置づけ。
  • 1980年 相つぐ「公開ヒアリング」: 形式的な住民参加の欺瞞。
  • 1981年 敦賀原発の事故隠し: 初の重大インシデント隠蔽。
  • 1982年 動きだした「あと始末」計画: 六ヶ所村再処理工場着工。
  • 1983年 8年ぶりの全国集会: 運動再燃。
  • 1984年 プルトニウム時代の入口に立つ: プルサーマル計画の影。
    主要論点: 廃棄物処理の未解決問題。国際圧力(米ソ)下の国内推進の矛盾。
第4章: 1980年代後半 ― 反原発から脱原発へチェルノブイリ事故を機に、運動が「脱原発」へシフト。著者は、安全神話の亀裂を詳細に追う。
  • 1985年 大事故の予兆: 国内炉の異常多発。
  • 1986年 チェルノブイリ原発事故: ソ連事故の波及。日本政府の「日本は違う」論を批判。
  • 1987年 日本の原発がこわい: 事故多発の暴露。
  • 1988年 脱原発への飛躍: 政党レベルでの議論開始。
  • 1989年 プルトニウムの夢破れて: 再処理計画の遅れ。
    主要論点: 国際事故が国内運動を加速。著者の活動記録を交え、メディアの役割を論じる。
第5章: 1990年代前期 ― 脱プルトニウム宣言プルトニウム利用の挫折期。著者は、核不拡散と環境問題の連動を強調。
  • 1990年 放射性廃棄物拒否: 地元反対の高まり。
  • 1991年 美浜2号機危機一髪: 緊急停止事件。
  • 1992年 プルトニウムに揺れる: 国際監視強化。
  • 1993年 「あかつき丸」到着: 使用済み燃料輸送反対運動。
  • 1994年 プルトニウム離れ: 欧米の影響で計画見直し。
    主要論点: 脱プルサーマル宣言の意義。軍事転用懸念の詳細分析。
第6章: 1990年代後半 ― 安全神話の崩壊高速炉・事故の連続で神話崩壊。著者は、規制当局の無能を厳しく糾弾。
  • 1995年 「もんじゅ」事故への道: 高速増殖炉「もんじゅ」ナトリウム漏れ。
  • 1996年 原子力政策の曲がり角: 阪神淡路大震災後の耐震基準議論。
  • 1997年 動燃不祥事で明け暮れて: 動燃(現・日本原子力研究開発機構)のデータ改ざん。
  • 1998年 さらば動燃: 組織解体。
  • 1999年 JCO臨界事故: 東海村での死者3名の臨界事故。
    主要論点: 事故連鎖の構造的問題。住民の科学的抵抗の台頭。
第7章: 2000年代前期 ― 祝・計画断念新世紀の計画挫折。著者は、住民投票の勝利を祝賀的に描く。
  • 2000年 新「原子力長期計画」: 推進継続宣言。
  • 2001年 二つの住民投票: 女川・志賀原発反対の成功例。
  • 2002年 東京電力トラブル隠し: 複数炉の欠陥隠蔽発覚。
  • 2003年 時代は変わった: 欧州脱原発トレンドの影響。
  • 2004年 19兆円の請求書: 核燃料サイクル費用の露呈。
    主要論点: 計画断念の連鎖。経済的非効率性の暴露。
第8章: 2000年代後半 ― 「国策民営」彷徨すリーマンショック後の迷走期。著者は、電力会社のスキャンダルを追及。
  • 2005年 「原子力政策大綱」決定: 依存深化。
  • 2006年 原子力不正の1年: 検査不正多発。
  • 2007年 東洋町スキャンダル: 六ヶ所村関連汚職。
  • 2008年 浜岡原発リプレース計画: 耐震不足の指摘。
  • 2009年 すべてのツケは原発既設地に: 廃炉費用の地方負担。
    主要論点: 「国策民営」の矛盾。民主党政権交代への布石。
第9章: 2010年代前期 ― 原発ゼロの時代福島事故直前・直後の混乱。著者は、事故を「予見可能」だったと断じる。
  • 2010年 政権は交代したが: 民主党の「原発依存低減」公約。
  • 2011年 福島原発事故: 東日本大震災による全炉停止。メルトダウン、放射能拡散の詳細記述。
  • 2012年 原子力規制委員会発足: 独立規制の遅れ批判。
  • 2013年 再稼働申請のはじまり: 電力会社の圧力。
  • 2014年 原発ゼロvs再稼働: 国民世論の分裂。
    主要論点: 事故の責任追及。菅直人首相の「脱原発依存」宣言の意義。
第10章: 2010年代後半 ― 廃炉の時代へ事故後6年(2017年執筆時)の総括。著者は、廃炉を「始まり」と位置づけ。
  • 2015年 40年超運転か廃炉か: 運転期間延長の是非。
  • 2016年 「もんじゅ」廃炉: 高速炉計画の終焉。福島原発事故から6年。
    主要論点: 廃炉コストの国家負担。国際的な脱原発潮流と日本の遅れ。
あとがきにかえて ― 福島原発事故から6年福島の現状(汚染水、除染の失敗)を振り返り、原子力の「負の遺産」克服を訴える。著者は、運動の継続を呼びかけ、本書を「歴史の証言」として位置づける。総括と評価本書は、原子力史を「推進の失敗史」として再構築し、読者に「なぜ日本は原子力に囚われたか」を問いかける。欠点として、反原発バイアスが強く、推進側の論理を十分扱わない点が挙げられるが、資料の網羅性は圧倒的。研究者・活動家必携の1冊。


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