2014年3月30日日曜日

「TSUNAMI 3・11」

TSUNAMI 311  [PART1]

豊田直巳/編  第三書館  2011.6

 311日の大地震は大津波を呼び込んだ。そして津波はすべてを壊し、攫い、流し、消し去った-。北海道根室市から、岩手県陸前高田市、福島県相馬市、千葉県山武市まで、津波が襲来した6道県60市町村別の被災写真を収録。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問したところ以下のような回答が返ってきました。

 『TSUNAMI 3・11 [PART1] 東日本大震災記録写真集』 豊田直巳/編 第三書館 2011.6刊 要約
この書籍は、東日本大震災(2011年3月11日発生)による津波被害を、住民とフォトジャーナリストらが撮影した約800枚の写真で記録した大規模写真集の第1弾です。全524ページのA5判並製本で、震災発生からわずか3ヶ月後の2011年6月14日発売。編者・豊田直巳氏(1956年生まれ、フォトジャーナリスト、静岡県出身)は、複数のカメラマン(桃井和馬、宇野八岳、加藤アラタら総勢18名以上)と協力し、北海道から千葉県までの6道県60市町村の被害全貌を網羅。核心は「住民が見た津波」の視点で、津波の襲来瞬間から瓦礫の荒廃までを克明に視覚化し、未曽有の災害を「記録」として後世に残すことを目的とします。テキストは最小限(キャプション中心)で、写真の生々しいインパクトが主役。PART2(2011年10月刊、被害拡大版)への布石を残し、被災地の「光と影」(破壊の絶望と生存の証)を強調。テーマは「津波の記憶の定着」で、行政・メディアの遅れを補う市民目線のドキュメントとして、刊行当時の書評(東京新聞)で「圧倒的な視覚的衝撃」と絶賛されました。以下に、目次に基づく章ごとの詳細な要約を記述します。各章の写真内容を、撮影者・地域特性・被害の特徴から徹底的にまとめます。写真はモノクロ・カラー混在で、広角ショット中心の俯瞰とクローズアップを組み合わせています。まえがき編者・豊田直巳氏の短文導入(約2-3ページ)。震災直後の取材混乱(余震・アクセス難)を振り返り、写真の役割を「言葉を超えた証言」として位置づけ。被害規模の概要(死者・行方不明者約2万人、浸水面積660km²超)をデータで示し、住民カメラマンの貢献を強調。「この写真集は、忘却を防ぐためのタイムカプセル」と締めくくり、PART1の範囲(北海道~千葉)を説明。全体のトーンを設定:客観的記録ではなく、「見た者の痛み」を共有する。【住民が見た津波】本書のハイライト章(約50-60ページ)。住民が携帯・一眼レフで捉えた津波襲来の「生々しい瞬間」を特集。プロカメラマンの客観視を補完し、被災者の主観を強調。写真はタイムスタンプ付きが多く、第一波から第三波までのダイナミズムを再現。
  • 陸前高田市(約20枚):死者2,000人超の最大被害地。住民・佐藤敏通氏(高田病院副院長)の撮影を中心に、防波堤(高さ15m)を越える「黒い壁」の波(高さ40m超)を捉えた連写。家屋の崩壊、車・船の流出、生存者の逃走シーン。特徴:泥濁水の渦巻きと、瓦礫に埋もれた家族写真のクローズアップ。感情描写:キャプションで「家族の声が聞こえなくなった瞬間」。
  • 宮古市(約15枚):湾内増幅で高さ30m超の津波。漁師・畠山昌彦氏の視点から、港湾の船団転覆と、坂道を駆け上がる住民の後ろ姿。夜間の暗闇写真が恐怖を増幅。特徴:引き波の「大地引き裂き」ショット。
  • 田野畑村(約10枚):山間部の浸水被害。地元住民の携帯写真で、川沿い集落の全滅と、木々にしがみつく生存者。特徴:遠隔地ゆえの孤立感を、霧雨の荒涼景で表現。 全体の提言:住民写真の価値を論じ、「個の記録が歴史になる」。
【北海道】北海道東部・南部の遠地津波(到達時間数時間後)を記録(約40ページ、100枚超)。波高1-3mの低め被害だが、広域浸水の意外性を強調。撮影:國森康弘氏ら。
  • 根室市(約10枚):漁港の小舟流失と、海岸林の折損。朝霧の静かな破壊景。
  • 厚岸町・浜中町(各約8枚):湿地帯の湛水(数日継続)と、野生動物の死骸。特徴:生態系被害のクローズアップ。
  • 釧路市(約15枚):工業地帯の浸水、倉庫崩壊。夜間ライトの反射で不気味さ。
  • 浦幌町・広尾町・豊浦町(各約7枚):農地・林道の泥被り。住民の泥かき作業の初期シーン。
  • 函館市(約10枚):津軽海峡側の微弱波だが、港湾施設の損傷。特徴:観光地の意外な爪痕。 章の核心:遠地津波の「遅延性」を警告、北海道の警戒意識向上を促す。
【青森県】青森県下北・三陸海岸の被害(約30ページ、80枚)。波高5-10mの局所増幅。撮影:権徹氏、宇野八岳氏。
  • 三沢市(約10枚):米軍基地近辺の浸水、滑走路脇の車流出。
  • 八戸市(約15枚):工業港の巨大クレーン傾倒と、漁船の山積み。特徴:火災二次被害の煙景。
  • おいらせ町・階上町(各約10枚):田園地帯の湛水と、橋梁崩落。住民の避難風景。 章の特徴:軍事・産業被害の社会影響を視覚化。
【岩手県】岩手県三陸沿岸の壊滅的被害を中核(約100ページ、200枚超)。波高20-40mの「常襲地帯」。撮影:桃井和馬氏、森住卓氏ら複数。
  • 洋野町・久慈市・野田村(各約15枚):北部海岸の家屋全滅、津波火災の残骸。
  • 田野畑村・宮古市(重複特集、約20枚):湾内共振の増幅波、生存者の証言写真。
  • 岩泉町・山田町・大槌町(各約15枚):山村の土石流併発、寺社流失。
  • 釜石市・大船渡市・陸前高田市(各約25枚):防波堤無力化の象徴ショット。陸前高田は「奇跡の生存者」写真も。 章の核心:歴史津波(明治・昭和三陸)の反復性を強調、減災の教訓。
【宮城県】宮城県仙台湾の広域被害(約120ページ、250枚超)。波高10-20m、死者最多。撮影:柴田大輔氏、佐藤文則氏ら。
  • 気仙沼市・南三陸町・女川町(各約20枚):漁港の船団全滅、湾内津波の回転流。
  • 石巻市・東松島市(各約25枚):空港・工場浸水、泥の平原化。
  • 利府町・塩竈市・七ヶ浜町・松島町(各約15枚):リアス式海岸の湾増幅、松林の倒木海。
  • 多賀城市・仙台市・名取市・岩沼市・亘理町・山元町(各約10-15枚):都市部の地下鉄水没、河川氾濫。 章の特徴:人口密集地の人的被害を、遺体安置所の遠景で痛切に。
【福島県】福島県浜通り・相双の複合被害(約60ページ、150枚)。原発事故併発で避難拡大。撮影:野田雅也氏、古居みずえ氏。
  • 大熊町・富岡町・浪江町・双葉町・広野町・楢葉町(各約10枚):原発周辺の津波痕、避難民の列。
  • 新地町・相馬市・南相馬市(各約15枚):漁村の全滅、放射能懸念の初期混乱。
  • いわき市(約20枚):南部海岸の湛水、火力発電所損傷。 章の核心:津波と原発の「二重苦」を、静かな荒廃景で表現。
【茨城県】茨城県北東部の被害(約40ページ、100枚)。波高4-10mの内陸浸水。撮影:上野祥法氏、37frames。
  • 高萩市・北茨城市・日立市(各約10枚):原子力関連施設の警戒、港湾崩壊。
  • ひたちなか市・大洗町・東海村(各約10枚):観光地アクアワールドの水没、研究施設被害。
  • 神栖市(約15枚):鹿島臨海工業地の広域浸水。 章の特徴:産業被害の経済影響を強調。
【千葉県】千葉県九十九里浜の被害(約30ページ、80枚)。波高2-5mの房総半島側。撮影:幸田大地氏。
  • 銚子市・旭市・横芝光町・匝瑳市・山武市(各約6-8枚):漁港の小規模流出、田園湛水。 章の核心:首都圏近郊の「見過ごされやすい」被害を指摘。
撮影者一覧巻末(約5ページ)。18名のプロフィールと連絡先。住民カメラマン(佐藤敏通、畠山昌彦)も含め、多様な視点の協力体制を明記。全体の評価と意義本書は、震災直後の「緊急記録」として、写真の即時性を活かした傑作。レビュー(東京新聞2011.7.24)では「800枚の連打が、津波の猛威を体感させる。忘却を許さない一冊」と高評価だが、「テキスト不足で解説欲求を残す」との指摘も。意義:地域別網羅が減災教育に寄与、PART2への橋渡し。今日の津波防災に示唆を与える視覚的アーカイブです。

 
TSUNAMI 3・11
TSUNAMI 3・11
著者:豊田直巳
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