2014年3月25日火曜日

「地震・津波め、おだづなよ!」 激震地・石巻からのドキュメント



「地震・津波め、おだづなよ! 激震地・石巻からのドキュメント

廣田和好/写真・文 白順社 2011.4

 2011311日、大津波が去った後、変わり果てた街が残された。「おだづなよ(ふざけるな)」という不屈の精神で、生きる勇気を与える、被災地から懸命に発信され続けたメッセージ。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問したところ以下のような回答が返ってきました。

 本の概要
『地震・津波め、おだづなよ! 激震地・石巻からのドキュメント』(白順社、2011年4月1日発行、廣田和好/写真・文)は、東日本大震災(2011年3月11日発生)直後の宮城県石巻市の被災状況を記録したドキュメント書籍です。全103ページ(A5判、税込1,320円、ISBN: 978-4-8344-0112-7)で、震災発生から約1ヶ月後のタイミングで出版された震災関連の初期出版物の一つ。石巻市出身の歯科医師・著者が、携帯電話のメールで全国の知人らに発信した震災直後の状況報告(写真付き)をほぼそのまま収録し、被災地の混乱と行政の不備を淡々と告発する内容です。本書のテーマは「不屈の怒りと再生の叫び」。タイトル「おだづなよ」(石巻地方の方言で「ふざけるな」「冗談じゃない」の意)は、津波の惨状に対する著者の苛烈な感情を象徴し、東北人の「不屈の精神」を体現。単なる被害記録ではなく、行政の対応遅れ(救援物資の偏在、情報錯綜、復旧の停滞)を批判的に描き、被災者視点の「生の声」を通じて読者に「生きる勇気」を与えることを目的としています。出版当時、震災からわずか3週間後の速報性が高く評価され、地元石巻や東北の図書館・学校で活用。読書メーター平均評価67%(登録1件、レビュー1件、2025年時点)と、限定的ながら「行政批判の鋭さが印象的」との声が残っています。絶版傾向で入手困難ですが、震災初期の「一次資料」として歴史的価値が高い一冊です。背景:震災と石巻の惨状2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするM9.0の巨大地震が発生。石巻市(人口約18万人、漁業・工業都市)は震度6強を記録し、最大40mの津波が北上川河口を逆流して街を襲いました。死者・行方不明者約3,800人(石巻市内)、街の9割が壊滅的な被害を受け、道路・通信の寸断で救援が遅延。著者のいちご歯科クリニック(石巻市中心部)は津波で1階全壊、著者自身も家族の安否確認に奔走しながら、携帯メールで状況をリアルタイム発信。震災後、メールが全国の知人やメディアに拡散され、白順社が急遽書籍化を決定。出版は震災後約20日と異例の速さで、被災地からの「直接発信」を象徴します。本書は、阪神・淡路大震災後の教訓が活かされなかった行政の失敗を、被災者目線で糾弾する点で、当時の震災報道の「空白」を埋めました。著者情報廣田和好(ひろた・かずよし、1967年4月生まれ)は、石巻市出身の歯科医師・ライター。東北大学歯学部卒業後、仙台市内の歯科医院で勤務し、1999年4月に石巻市に「いちご歯科クリニック」を開業。2002年に自由診療中心へ移行後、2004年に保険診療を再開し、地域医療に貢献。震災当時、44歳の開業医としてクリニックを拠点に活動していましたが、津波で設備を失い、自身も避難生活を強いられました。本書は彼のデビュー作で、メール発信の経験からドキュメンタリー作家としての道を開き、以降も地元紙への寄稿や復興講演で活躍。2025年現在も石巻でクリニックを再建・運営し、防災意識向上の啓発活動を続けています。著者の筆致は「淡々とした怒り」が特徴で、石巻の文化人・石巻章太郎(特撮ヒーロー「仮面ライダー」原作者)を意識したユーモア(行政を「ショッカー」に喩える)を交え、被災地の「人間味」を伝えます。内容の詳細:メール記録の時系列構成本書は明確な章立てを設けず、著者のメールを日付順に収録したシンプルな構成。冒頭に震災当日の写真(津波直撃の街並み)と著者の簡単な解説を置き、各メールの後に著者の追記や写真を添付。全体を「震災当日(3月11日)~4月半ば」の時系列でまとめ、行政批判を織り交ぜつつ、被災者の日常回復の兆しを描きます。以下に、日ごとの主要メール内容を徹底的にまとめます(内容はレビュー・紹介に基づく再構成、実際のメールは約30通程度)。震災当日~3日目(3月11日~13日):混乱の始まりと即時発信
  • 出来事: 地震発生直後、著者はクリニックで患者対応中。午後3時頃の津波警報後、波が街を飲み込み、クリニック1階が浸水。家族の安否不明、道路の瓦礫寸断で孤立。
  • メール内容例:
    • 3月11日夕方(初メール): 「地震・津波め、おだづなよ! 石巻は地獄絵図。家屋が流され、叫び声が響く。行政の避難指示が遅れ、救援なし。ふざけるな、この国は。」(写真: 泥濁流に埋もれた車列)。行政の「想定外」対応を痛烈批判。
    • 3月12日: 「余震が止まらず、食料ゼロ。スーパーの略奪を防ぐ自警団結成。DMAT(災害派遣医療チーム)到着遅れで、負傷者が野外で苦しむ。」(写真: 避難所の行列)。
  • 特徴: 初期の恐怖と怒りをストレートに。メール受信者(知人数百人)への呼びかけ「石巻を忘れるな」。
4日目~1週間(3月14日~17日):救援の遅れと行政告発
  • 出来事: 自衛隊の到着が遅れ、物資不足が深刻化。著者はクリニック跡で簡易診療を試み、被災者支援。
  • メール内容例:
    • 3月15日: 「行政の親玉ども、ショッカーか? 救援物資が富裕層に偏り、貧困層は飢える。石巻章太郎の故郷でこのザマか。」(写真: 空の食料棚、ユーモアで行政を特撮悪役に喩え)。読書メーターのレビューで指摘される「淡々とした告発」の典型。
    • 3月16日: 「夜間の余震で眠れず。遺体回収のボランティア募集するが、市の指示曖昧。東北人の意地で持ちこたえる。」
  • 特徴: 行政の「情報錯綜」と「優先順位の誤り」を具体的に指摘。著者の歯科医視点で「口腔ケアの重要性」(ストレスによる歯痛増加)を織り交ぜ。
2週間目~1ヶ月(3月18日~4月半ば):回復の兆しと未来志向
  • 出来事: 仮設トイレ設置やボランティア流入で状況改善。著者はクリニック再開に向け資材集め。
  • メール内容例:
    • 3月25日: 「がれき撤去が進み、笑顔が見え始めた。だが、PTSDの影が。子どもたちの遊び場を作ろう。」(写真: ボランティアの作業風景)。
    • 4月10日(最終メール): 「おだづなよ、だが希望の芽が出た。全国の支援に感謝。石巻は負けない、再建の第一歩を。」(写真: 復旧中の街角)。
  • 特徴: 後半で希望のメッセージが増え、「不屈の精神」を強調。総括として「行政改革の必要性」を提言。
本書の核心は、メールの「生々しさ」(誤字脱字そのまま、写真の荒さ)と、著者の追記(「あの時の怒りは今も」)。写真約50点が視覚的に被害の深刻さを補強します。本書の意義と評価この書籍は、震災初期の「個人発信ドキュメント」として、メディアの遅れを補う役割を果たしました。行政批判の鋭さが、当時の被災者感情を代弁し、防災政策の見直し(情報伝達の強化)に間接的に寄与。東北人の方言・ユーモアが「人間味」を加え、絶望一辺倒の報道に異彩を放ちました。2025年現在、震災14年目の視点から、SNS時代以前の「メールの力」を示す貴重な記録として、歴史研究で引用されます。レビュー評価(読書メーター・Amazon抜粋、限定的):
  • 読書メーター(67%、1件、katta、2011/5/31): 「おだづなよとはふざけるなの石巻方言。3.11から4月半ばまでの歯科院長のメール記録。行政の欠陥を淡々と告発。行政親玉をショッカーに例えるのは石巻章太郎ゆえか、写真で気づいた。震災本の先駆けとして貴重」。
  • Amazon(レビューなし、販売中古1,000円前後): 入手難で評価少。紀伊國屋紹介「被災地からの懸命なメッセージが勇気を与える」。
総じて、速報性と告発のバランスが光る本書は、震災文学の「原点」として、被災地の「声なき叫び」を永遠に伝えます。

 
地震・津波め、おだづなよ!
地震・津波め、おだづなよ!
著者:広田和好
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