2023年3月25日土曜日

『福島 生きものの記録』 シリーズ2 ~異変~  

 『福島 生きものの記録』 シリーズ2 ~異変~                               

  岩崎雅典監督 (早大探検部6期OB、早大探検部OB会第5代会長) 群像舎 2013

  平成25年(2013年)度 文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞受賞

   発起人 中本信義(早大探検部6期OB)、坂口康、陣内直行、菅野均、矢作和重(早大探検部12期OB)、高橋丈夫(早大探検部13期OB)、中山哲(早大探検部13期OB)、清水光雄(早大探検部13期OB)、丹野慎一(早大探検部15期OB)、太田肇(早大探検部23期OB)、川村一綱

  呼びかけ人 飯島博、飯島正広、岩本久則、上幸雄(早大探検部10期OB)、奥島孝康(早大探検部第2代部長)、加藤登紀子、見城美枝子、竹内謙(早大探検部7期OB)、谷村志穂、中村敦夫、中西せつ子、西木正明(早大探検部7期OB)、西田敏行、羽山伸一、船戸与一(早大探検部8期OB)、前田憲男、柳生博、地球生物会議ALIVE

   2023年の年賀状に早稲田大学探検部OBからのカンパをと記したところ、早稲田大学探検部34OGの浅井美香さんより、2023113日に1万円のカンパがありました。

   カンパしていただいたお金で、早稲田大学探検部6OBで早稲田大学探検部OB会第4代会長だった故岩崎雅典さんの映像作品、『福島 生きものの記録』全5巻を購入しました。

   『福島 生きものの記録』全5巻をAmazonで見つけていたので、浅井さんからのカンパのお金で、 『福島 生きものの記録』全5巻のDVDを購入しました。

   2023年3月25日に 『福島 生きものの記録』 シリーズ2 ~異変~ を鑑賞しました。

   2011年の東日本大震災に伴い起きた福島第一原発事故により放射能汚染された福島県の状況を記録しているドキュメンタリー映画でした。

  シリーズ2 ~異変~では、放射能汚染された福島県の非常に放射線量の高い最前線を探検し、放射能汚染地域に生きる、生きものたちの体の異変を探り記録しています。

   放射能汚染地域のつばめの体の異変を取材して、映像に収めていました。つばめののどに白い斑点が出来ている様子を日本野鳥の会の協力で、カメラに収めていました。映像を見ていると、福島第一原発事故による、放射能被爆と何らかの因果関係があり、被爆により、つばめののどに白い斑点が出来てしまったのではないかと僕は思いました。つばめの体の一部分が白くなるのは、福島第一原発と同じレベル7の大事故を起こしたチェルノブイリと福島以外では見られない体の異変のようです。カメラを回す側も岩崎監督も放射能被爆により、つばめののどに白い斑点が出来たのではないかと思いながら映像を作っていると思いました。

 註 レベル7とは


原発などの原子力関連施設で起こった事故を評価する基準として「国際原子力事象評価尺度(International Nuclear Event Scale=INES)があり、その深刻さを示すレベルが0から7まで決められている。事故当初、経済産業省はレベル4(所外への大きなリスクを伴わない事故)といい加減な発表をしたが、412日、レベル7(深刻な事故)に引き上げた。このときの報道発表の文面は次のとおり。「平成23311日に発生した東北地方太平洋沖地震による東京電力福島第一原発の事故・トラブルに対するINES評価について、318日以降に得られた情報を踏まえ、レベル7と暫定評価しました」

   シリーズ1で取材している、吉沢正巳さんの営む浪江町の希望の牧場も再び取材しています。希望の牧場の牛の毛や皮膚が白斑(はくはん)している(白くなっている)様子をカメラに収め、被爆により、希望の牧場の牛が白斑(白くなる)したと確信していると吉沢さんのインタビューでの言葉を流しています。

牛の白斑した映像を見ると、僕から見るとどう見ても異常な異変で、福島第一原発事故による放射能汚染による被爆と因果関係があるのではないかと思ってしまいました。

獣医による採血などの検査の結果、被爆が原因とはまだ言えないという検査結果が出てしまったようですが、映像を見ている限り、僕は被爆による牛の体の異変だと考えてしまいます。

活字では言い表せない映像の力を感じました。

 岩崎監督も被爆により牛の体の一部が白斑(はくはん 白くなって)しまったのではないかと思いながら映像を制作していると思いました。

 福島第一原発事故関連の本や早稲田大学探検部関係者が書かれている震災関連の本を読んでいるだけでは分からない、福島第一原発事故による、放射能汚染による、被爆による、福島の生きものたちの体の異変の証拠となるような貴重な映像の記録が多く出てきて、とても勉強になりました。

 早稲田大学探検部関係者には是非、きちんと観ていただきたい映画だと思いました。

    先日は早稲田大学探検部6期OBで早稲田大学探検部OB会第5代会長だった岩崎雅典さんの作品、『福島 生きものの記録』 シリーズ2 ~異変~ を鑑賞したので、映画を見ての感想を書いておきます。