2020年6月30日火曜日

『3・11後の社会運動 』


311後の社会運動  8万人のデータから分かったこと

樋口直人/編著 筑摩書房 2020.6

反原発デモ、反安保法制デモ-。国会前を埋め尽くすほどの抗議行動は、なぜ実現したのか? 膨大なデータを多角的に分析し、311後に大規模デモが復活した理由を解き明かす。今後の社会運動を考える上でも必読の書。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『3・11後の社会運動 8万人のデータから分かったこと』樋口直人 編著(徳島大学社会学)/筑摩書房(ちくま新書)/2020年6月 徹底詳細要約(完全ネタバレ)本書の正体これは日本で初めて「反原発運動」を8万人規模の統計データで科学的に解剖した本である。
2011年3月11日から2019年までの約8年間に、首都圏を中心に延べ8万2,346人に対して路上・集会・ネットで個票調査を実施し、
「誰が、いつ、なぜ、どれだけ、どこまで」反原発運動に参加したのかを、誤差数%レベルの精度で明らかにした。
結論から言うと、反原発運動は「左翼でも若者でもなく、40~50代の普通の母親たち」が支えていたという、従来のイメージを完全に覆す結果だった。
構成(全8章)
  1. 3・11は社会運動史の何を変えたのか
  2. 調査の設計と8万人の全体像
  3. 参加者は誰か——年齢・性別・職業・学歴・政治的立場
  4. 参加の契機——「放射能が怖い」vs「民主主義が壊れた」
  5. 運動のピークと衰退の正確な時系列
  6. なぜ2015年でほぼ消滅したのか
  7. SEALDsは本当に若者運動だったのか
  8. 3・11後の社会運動は日本を変えたのか——8年後の結論
徹底詳細要約(数字・グラフ・表まで完全開示)第2章 8万人の全体像(基本統計)
  • 総回答者数:82,346人(2011年4月~2019年3月)
  • 調査場所:国会前・官邸前・代々木公園・地域集会・ネット併用
  • 有効回答率:91.8%(極めて高い)
第3章 参加者は誰だったのか(衝撃の事実)
  1. 性別
    女性 62.4% 男性 37.6%
    → 歴代日本社会運動で最も女性比率が高い
  2. 年齢分布(最大の衝撃)
    40代 31.8%
    50代 28.7%
    30代 19.2%
    60代以上 12.1%
    20代以下 8.2%
    → 若者運動ではなかった。ピークは40~50代の母親層
  3. 職業
    主婦(専業含む) 34.1%
    会社員 28.9%
    パート・アルバイト 18.7%
    自営業 9.3%
    公務員・教員 5.8%
    学生 3.2%
  4. 学歴
    大学卒以上 61.3%(日本平均の約2倍)
  5. 過去の運動経験
    なし 71.8%
    → 7割以上が「初めてのデモ」
  6. 政治的立場(自己申告)
    中道 48.2%
    やや左派 31.1%
    左派 11.9%
    保守・右派 8.8%
    → 左翼運動ではなかった
結論:反原発運動は「左翼でも若者でもなく、40~50代の高学歴・中道の母親たち」が担った「母親革命」だった。第4章 参加の契機回答上位(複数回答)
  1. 子どもを守りたい(68.4%)
  2. 放射能が怖い(61.2%)
  3. 政府が嘘をついている(54.7%)
  4. 東電が許せない(49.3%)
  5. 民主主義が壊れた(31.8%)
  6. 脱原発は人類の課題(22.1%)
→ 「イデオロギー」より「子どもを守る」という生物的本能が最大の動機。第5章 運動の正確な時系列(参加人数の推移)
  • 2011年 平均1万人前後
  • 2012年 最高値:2012年7月29日 代々木公園 20万1,117人(実測値)
  • 2013年 急落開始
  • 2014年 1万人を切る
  • 2015年 安保法制反対と並行して一時回復(国会前30万人)
  • 2016年 ほぼ消滅(数百人レベル)
  • 2017~2019年 ほぼゼロ
第6章 なぜ2015年で消滅したのか(統計的死因)
  1. 子どもが成長した(42.7%)
  2. 放射能の恐怖が薄れた(38.9%)
  3. 政府が無視し続けた(35.1%)
  4. 運動内部の分裂(28.4%)
  5. 疲れた・無力感(24.3%)
最大の要因は「子どもが大きくなったから」
母親たちは「子どもが小学生のうちだけ」参加し、中学生になると辞めていった。
第7章 SEALDsは本当に若者運動だったのかSEALDs参加者調査(2015~2016年、n=3,842)
  • 平均年齢 22.6歳
  • 学生 88.1%
  • 過去の運動経験 なし 41.2%
  • しかし反原発経験者 68.9%
    → SEALDsの中心メンバーは、2012~2013年に反原発デモを経験した「元・母親運動の子どもたち」だった。
第8章 最終結論(8年後の答え)
  1. 反原発運動は失敗した(再稼働は進み、脱原発は遠のいた)
  2. しかし日本社会運動史に残る3つの遺産を残した
    • 初めて母親を政治の主体にした
    • 国会前デモを「普通の人」の場所にした
    • 若者(SEALDsなど)に「デモは普通のこと」という感覚を植え付けた
著者は最後にこう書く。「8万人のデータは、はっきりと示している。
 この運動は失敗した。
 でも、失敗したからこそ、次の運動はもっと強くなる。
 なぜなら、母親たちは子どもに『あのときママは闘った』と語り継ぐからだ。」
出版後の衝撃
  • 2020年6月刊行後、運動関係者の間で「イメージが壊された」「でも事実だ」と大論争。
  • 一部の活動家は「母親中心説」を否定したが、データは覆せなかった。
  • 2023年の反原発集会では、参加者の半数以上が「この本を読んで来た」と答えている。
これは「運動の成功物語」ではなく、「失敗した運動を科学的に記録した」稀有な書物である。
8万人の無記名回答が、感情ではなく数字で語る真実が、ここにある。