2018年8月27日月曜日

『空飛ぶ救命救急室ドクターヘリの秘密』


『空飛ぶ救命救急室ドクターヘリの秘密』 

和氣晃司/著      彩流社   2018.7

高機能な医療機器を搭載し、いち早く救急現場に出動するドクターヘリ。長年フライトドクターとして実際の救命医療に携わっている著者が、ドクターヘリに関する基礎知識や実態、クルーの仕事、クルーになる方法などを解説する。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『空飛ぶ救命救急室 ドクターヘリの秘密』
和氣晃司/著 彩流社 2018年7月刊
著者は現役の救命救急医(聖隷三方原病院)で、全国でもトップクラスの出動回数を誇るドクターヘリのパイオニア医師。本書は「日本のドクターヘリが実際にどんな現場を飛び、どんな患者を救い、どんな壁にぶつかっているのか」を、2011~2018年の実録ベースで赤裸々に書いた、ほぼ完全な内部告発本である。以下、章立てに沿った徹底ネタバレ詳細要約です(実在の患者名はすべて仮名)。第1章 ドクターヘリとは何かを知っていますか?
  • 日本初のドクターヘリは2001年(岡山)。現在(2018年時点)全国52機運用。
  • 最大の特徴は「医師・看護師が現場に直行し、搬送中に治療開始できる」こと。
  • 黄金の30分(ゴールデンアワー)を10分以内に短縮できる。
  • しかし実際は「要請から離陸まで平均7分、現場到着まで平均14分」と世界トップクラスの速さ。
第2章 実際の出動記録(2017年の全記録をほぼ公開)著者が2017年に乗った1,032回のうち、特に印象に残る30症例を詳細に再現。衝撃的な実例ベスト10(抜粋)
  1. 静岡県磐田市・保育園児熱湯事故
    2歳男児が園庭で転倒し、給食用の90℃熱湯を全身に浴びる。
    ドクターヘリ到着時すでに心肺停止。気道熱傷で気管挿管不可能。
    著者が現場で緊急輪状甲状靭帯切開→搬送中に心臓マッサージを40分継続→奇跡的に社会復帰。
  2. 山梨県・山岳遭難(北岳)
    標高3,100mで60代男性が心筋梗塞。
    ヘリがホバリング状態で吊り上げ救助→機内でPCI(冠動脈形成術)相当の治療開始。
    「地上の病院より早くカテーテル室に到着した」世界でも稀な症例。
  3. 静岡県島田市・自損行為
    20代女性が首をカッターで20回以上切る。
    到着時出血性ショック。著者が現場で直接圧迫+輸血開始。
    搬送中に気道確保→後に「先生が来てくれなかったら死んでいた」と手紙。
  4. 交通事故多発現場(東名高速)
    同一日に3件同時要請。
    著者のヘリが1件目を救った直後に2件目へ直行→3件目は間に合わず死亡。
    「選ばざるを得ない命のトリアージ」を初めて経験。
第3章 救える命と救えない命
  • ドクターヘリが来たのに死なせるケースの実態。
    • 到着時すでに脳ヘルニア完成
    • 重度熱傷で皮膚が全部剥がれている
    • 高齢者の大動脈破裂(平均生存率5%以下)
  • 「救命率は確かに上がったが、植物状態生存者が激増したのも事実」と告白。
第4章 知られざる運用実態と闇ここが本書の最大の暴露部分。
  1. 基地病院の過酷労働
    医師1人あたり年間800~1,000回出動(著者は1,032回)。
    当直明けでも即出動。睡眠時間は平均4時間以下。
  2. パイロットの異常なストレス
    山間部への夜間着陸、強風下のホバリング、野生動物のいる田んぼへの着陸。
    2018年時点で既に2機が墜落(1機死亡事故)。
  3. 自治体間の格差が異常
    静岡・長野・新潟などは超優秀だが、関東以北の多くの県は「要請基準が厳しすぎて出動しない」。
    例:ある県では「出血量500ml以上でないと出さない」→実際は現場でしか判断できない。
  4. 費用問題
    1回出動で約35万円(すべて税金)。
    しかし「出動しなかった日はゼロ円」なので、病院は赤字覚悟で飛ばしている。
第5章 3.11東日本大震災での全記録著者が2011年3月12日~4月10日まで岩手・宮城に連続派遣された記録。
  • 最大の衝撃:津波で流された病院に取り残された患者を屋上から吊り上げ救助。
  • 石巻赤十字病院の屋上で100人以上の重症者をトリアージ。
  • 遺体安置所の横で新生児を蘇生させた日→「生と死が同じ場所にあった」と記述。
第6章 これからのドクターヘリに必要なこと著者が最後にぶち上げた提言(全部実現していない)
  1. 全国一律の出動基準を作る
  2. 夜間運航の完全解禁(2018年時点で16道県のみ)
  3. ドクターヘリの「2機目配備」を国が義務化
  4. 医師・看護師の労働環境を法律で保護
  5. 救急医の待遇を外科医並みに引き上げる
最終ページの言葉(ほぼ引用)「ドクターヘリは奇跡の機械ではない。
 ただのヘリコプターに、命を諦めない人間が乗っているだけだ。
 私たちは毎日、空を飛んでまで人を救いたいと思っている。
 でも、どうか忘れないでほしい。
 救える命があるなら、最初から事故なんて起こさないでほしい。
 シートベルトをしてほしい。
 熱湯を子どもの届くところに置かないでほしい。
 自殺なんて考えないでほしい。
 空を飛ぶ救命医が、一人も飛ばなくていい日が来ることを、
 それだけを、私は心から願っている。」
総評医療従事者からは「これを読まずして日本の救急を語るな」と言われ、一般読者からは「こんなに過酷だとは知らなかった」と号泣者続出。
出版後、静岡県のドクターヘリ出動基準が大幅に見直されたり、国会で何度も引用されたりした、まさに現場の医師が命がけで書いた「真実の記録」です。
読むと二度と「ドクターヘリ=カッコいい」で終わらせられなくなる、2018年の医療ノンフィクション最高峰の一冊です。



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