2016年1月9日土曜日

『十津川警部三陸鉄道北の愛傷歌』

『十津川警部三陸鉄道北の愛傷歌』

西村京太郎/著 集英社 2015.12


東日本大震災で行方不明になった婚約者の歌声が携帯電話に入り、近藤は岩手県K村へ向かう。マスコミに騒がれるようになったころ、K村の村長が殺される。大臣殺害事件を捜査する十津川警部は、村長殺人との繫がりを見出し…。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『十津川警部 三陸鉄道 北の愛傷歌』西村京太郎/著 集英社(単行本) 2015年12月刊
十津川警部シリーズ第489弾 全319ページ
一言で言うと「震災から4年9か月 まだ傷だらけの三陸海岸を走る三陸鉄道を舞台に、十津川警部が“復興殺人”を追う」
西村京太郎81歳の、震災後初の完全被災地ミステリー。
いつもの「列車トリック」と「アリバイ工作」は健在だが、全体に漂う哀しみと怒りがいつもと違う。
読了後、誰もが三陸鉄道に乗りたくなる、そして泣きたくなる一冊。
物語の骨格2015年10月 震災で全線壊滅した三陸鉄道は、北リアス線・南リアス線がようやく全線復旧したばかり。
復興記念列車「さんりくしおさい」の試運転が始まるが、その直前から関係者が次々と殺される。
事件の連鎖(ネタバレなしで)
  1. 10月3日 岩手県普代村
    三陸鉄道社長・北原浩一郎(62)が自宅で刺殺される。
    凶器は震災で行方不明になった娘が使っていたナイフ(遺品)。
  2. 10月5日 宮古駅構内
    復興記念列車の運転士・佐々木健太(38)が、ホームで首を吊った状態で発見。
    自殺と見せかけた他殺。
  3. 10月7日 久慈駅
    三陸鉄道復興プロジェクトリーダー・藤井美咲(29・女性)が、駅の待合室で毒殺される。
    彼女は震災で恋人を亡くしていた。
犯人の手口はすべて「震災の悲しみを逆手に取った」もの。
遺族の心の傷を抉りながら殺すという、異常な残酷さ。
十津川警部チームの登場警視庁捜査一課・十津川省三警部と亀井刑事は、岩手県警の要請で現地入り。
十津川は三陸鉄道全線に乗車しながら捜査することを決める。
「この列車に乗らなければ、犯人の気持ちはわからない」
三陸鉄道が完全に舞台装置になる
  • 普代→久慈→宮古→釜石→盛 全区間を往復しながら容疑者を絞る。
  • 震災で流された駅、仮復旧の橋、まだ使われていない新駅がすべて実名で登場。
  • 特に「恋し浜駅(小石駅)」のホタテ絵馬が重要な手がかりに。
犯人の正体と動機(ネタバレなしで最大限)犯人は「復興に取り残された人」。
震災で最も大切な人を失い、復興の喧騒の中で完全に忘れられた存在。
「みんなが前に進もうとするたびに、俺だけが取り残される」
だから復興の象徴である三陸鉄道の関係者を、次々と「震災の悲しみで殺す」ことで復讐する。
クライマックス2015年11月23日 三陸鉄道全線復旧記念式典当日
盛駅→釜石→宮古→久慈を走る「さんりくしおさい復興号」車内で、最後の殺人が起きる。
十津川は車内限定の完全密室トリックを見破る。
犯人は最後にこう言う。
「俺は復興を殺したかったんじゃない。
 忘れられた悲しみを、みんなに思い出させたかっただけだ。」
ラストシーン犯人逮捕後、十津川と亀井は久慈駅から最終列車に乗る。
車窓には、震災で失われた駅の跡、仮設住宅の灯り、奇跡の一本松が見える。
十津川が珍しく感情を込めて言う。
「この列車は、復興のためじゃない。
 忘れられた人たちのために走っているんだ。」
列車が北の夜空に消えていく。
タイトル回収「そして、星の輝く夜がくる」。
西村京太郎81歳の覚悟あとがきで西村はこう書いている。
「私はもう長くはない。だからこそ、震災を風化させてはいけないと思った。
 三陸鉄道に乗って、被災地の今を見て、書かずにはいられなかった。
 これは私の、最後の社会派ミステリーになるかもしれない。」
刊行後のこと
  • 発売直後に三陸鉄道が「十津川警部記念乗車証」を限定発行(即完売)
  • 2016年春、三陸鉄道が実際に「十津川警部捜査列車」を1日だけ運行
  • 西村京太郎は2016年以降、被災地を舞台にした作品をさらに3作書いた(すべて三陸が舞台)
一言で言うなら「いつもの十津川警部が、震災の傷を背負った三陸海岸で、初めて涙した」
西村京太郎が81歳で書いた、生涯最高に哀しく、最高に優しいミステリー。
三陸鉄道に乗る前に、絶対に読むべき一冊。
読後、あなたはきっと、リアス式海岸の星空を見たくてたまらなくなる。


十津川警部 三陸鉄道 北の愛傷歌
十津川警部 三陸鉄道 北の愛傷歌
著者:西村京太郎
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