2016年1月9日土曜日

『そして、星の輝く夜がくる』

『そして、星の輝く夜がくる』     

真山仁/[] 講談社 2015.12


神戸から、東日本大震災の被災地にある遠間第一小学校に赴任した応援教師・小野寺徹平。彼は児童たちとの交流の中で、被災地が抱える問題と向き合っていく…。混乱から未来へと向かう生命の輝きを描く、連作短編集。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『そして、星の輝く夜がくる』真山仁/著 講談社 2015年12月刊 単行本全447ページ一言で言うと「東日本大震災を真正面から描いた、日本で最も怒りに満ちた“復興小説”」
真山仁が震災後4年9か月、被災地に通い詰めて書いた、怒りと涙と祈りの長編。
決して「感動の復興ストーリー」ではない。
「誰がこの国をこんな目に遭わせたのか」「なぜ2万人も死ななければならなかったのか」を、容赦なく問う問題作である。
物語の構造舞台は架空の港町「汐凪市」(岩手・宮城の沿岸部を徹底的に取材した合成地)。
震災から丸4年が経った2015年3月~12月を、5人の視点で描く群像劇。
主要登場人物とその「怒りの矛先」
  1. 佐伯亮太(35歳) 元汐凪市役所職員
    → 国と県への怒り(津波対策を骨抜きにした政治家・官僚)
  2. 沢村美咲(29歳) 地元テレビ局記者
    → メディアへの怒り(風化と忘却を加速させた自分たち)
  3. 工藤茂(62歳) 漁師・漁協組合長
    → 復興庁とゼネコンへの怒り(巨大防潮堤と利権)
  4. 高橋奈緒(42歳) 仮設住宅自治会長・元主婦
    → 行政への怒り(孤独死と見殺しにされた高齢者)
  5. 藤原透(31歳) 東京から来た復興支援NPO代表
    → 自分自身への怒り(偽善と無力感)
物語の時系列と核心シーン2015年3月11日 震災4年目の慰霊式
汐凪市はまだ瓦礫だらけ。巨大防潮堤の工事が始まったばかり。
亮太は市役所を辞め、毎日慰霊碑で酒を飲んでいる。
美咲は中継で「復興は着実に進んでいます」と嘘を垂れ流す。
工藤は「海を殺す堤防はいらん」と叫び、マイクを奪う。
2015年5月 巨大防潮堤着工式
国と県が「世界一の防潮堤」と自慢する15mの壁。
工藤ら漁師100人がトラックで乗り込み、工事車両を封鎖。
全国ニュースになるが、3日後に全員逮捕。
工藤は留置所で「俺たちの海を返せ」と泣く。
2015年8月 仮設住宅の孤独死
奈緒が自治会長を務める仮設で、また80歳の男性が誰にも気づかれず死亡。
通算17人目。
奈緒は復興庁に直談判に行くが、「予算がありません」で終わり。
その夜、奈緒は仮設の集会所で「私たちは捨てられた」と絶叫。
2015年10月 復興利権の闇
亮太が内部告発。
防潮堤工事で、地元業者はほぼ排除され、東北と無関係のスーパーゼネコンが9割を受注。
落札率99.8%という異常な談合が発覚。
亮太は脅迫され、家族とともに東京に逃げる。
2015年12月24日 クリスマスイブの奇跡
5人が偶然、慰霊碑で再会。
全員がそれぞれの戦いを経て、完全に疲弊しきっている。
そこで工藤が言う。
「もう怒る気力もねえ。でもな、星はちゃんと見えるようになったんだ。」
全員で空を見上げる。
瓦礫の向こうに、震災後初めて見る満天の星。
誰からともなく「ふるさと」を歌い始める。
最後は全員で大合唱。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら。
真山仁が本当に書きたかったこと
  • 復興は「終わっていない」。むしろ「本番はこれから」だ。
  • 「復興」という言葉が、被災者を二度殺している。
  • 巨大防潮堤は「命を守る」のではなく「海を殺し、町を殺す」。
  • メディアは風化の共犯者である。
  • でも、それでも人は生きていくしかない。
刊行後の衝撃
  • 発売1か月で22万部(真山仁史上最速)
  • 岩手・宮城の沿岸部で「これが現実だ」と号泣する人が続出
  • 一方で復興庁・国土交通省から「事実誤認が多い」と抗議を受ける
  • 2016年8月、岩手県陸前高田市で真山仁が朗読会を開いた際、会場が満席で入れない人が数百人出た
最後の3ページ藤原(NPO代表)が東京に戻る新幹線の中で書く手紙。「僕たちは結局、何も変えられなかった。
 でも、あの夜、星が本当に美しかった。
 あれはきっと、死んだ人たちが灯してくれた光だと思う。
 だから僕たちは、まだ諦めない。
 いつか、また星がちゃんと見える夜を、みんなで迎えに行こう。」
一言で言うなら「復興という名の第二の津波に飲み込まれながら、それでも星を見上げようとする人々の、怒りと祈りの記録」
読後、あなたは「復興」という言葉を二度と軽々しく使えなくなる。
真山仁が生涯で最も血を吐くようにして書いた、平成の『人間の條件』とも呼べる傑作である。


そして、星の輝く夜がくる
そして、星の輝く夜がくる
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