2023年4月25日火曜日

「原発故郷3650日」

「原発故郷3650日」

 

 島田陽磨監督 日本電波ニュース社

 

 先日、早稲田大学探検部41OBの島田陽磨さんの映像作品、「原発故郷3650日」を鑑賞しました。

  僕が早稲田大学探検部の後輩になる島田陽磨さんの監督作品、「原発故郷3650日」を知ったのは、早稲田大学探検部OB会からのメールで知りました。

  2021917日に僕のメールアドレスに届いたメールは以下です。

  2021917日のメール 福島映像祭での上映のご案内(41期島田様より)」

   このメールを読んで、「原発故郷3650日」を知って、Googleで「原発故郷3650日」と検索したら、Amazonのサイトで、「原発故郷3650日」が売っていることが分かり、Amazonで購入しました。

  高い買い物になってしまいましたが、見ておかなくてはならないと思い、購入しました。

   早稲田大学探検部41OBの島田陽磨さんとは、1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り中の早稲田大学探検部員殺害事件ペルー早稲田大学探検部員殺害事件)の事故の際の事故対応にあたった方のようです。

 2024年5月30日に僕のメールアドレスに早稲田大学探検部OB会から送られてきたメールで紹介されていた島田陽磨さんの新しいドキュメンタリー映画について書いているブログはこちら。

 →「生きて、生きて、生きろ」

 1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り中の早稲田大学探検部員殺害事件の際の早稲田大学探検部の幹事長が現在、ノンフィクション作家になっている早稲田大学探検部42期OBの角幡唯介のようです。

 角幡唯介のウィキペディアはこちら →角幡唯介

 角幡唯介のX(旧 Twitter)はこちら 

https://twitter.com/kakuhatayusuke

 

 島田陽磨さんの勤務している会社、日本電波ニュース社とは、僕が早稲田大学卒業後、1年ちょっと勤務した会社で、この映画のプロデューサーの立山さんという方も僕は会社で接したことがあり知っています。

  「原発故郷3650日」では、福島第一原発事故により、避難生活を余儀なくされた方々で、心の病気になり、精神薬を大量に処方されている方のことも取材していました。

   福島県で福島第一原発事故が原因で避難生活を送り、心の病気に罹った方々を支援する、社会福祉士や、精神科医のことも取材していました。

  僕自身が1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故 ペルー早稲田大学探検部員殺害事件))が原因で統合失調症という精神病に罹り精神障害2級の障害者手帳を持っているので、映画を見ていて、福島県で原発事故により避難している方々で、これほどまでに酷い精神状態になっている方がいらっしゃるのかと思い、僕程度の心の病気なら軽い方だと率直に思いました。

 僕が1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故)ペルー早稲田大学探検部員殺害事件))について書いているブログはこちら

 → 「早稲田大学探検部41期の島田陽磨さんが映画を作ったようだ」

  「恥ずかしく早稲田大学探検部OBって言えない」

  「角幡唯介氏の思い出」

  「僕と早稲田大学探検部の関係は1997年に終わっている」

  「精神障害者の医療費助成」

  「神田川生活(一人暮らし)の心の病気」(統合失調症)

      「大学4年(22才)以降から紫藤クリニックに来院するまでの主な出来事 1997年編」

  「大学4年(22才)以降から紫藤クリニックに来院するまでの主な出来事 1998年編」

       「大学4年(22才)以降から紫藤クリニックに来院するまでの主な出来事 1999年編」

  「早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故に関する吉澤基勝先輩とのメールでのやり取り」

 僕が1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故)ペルー早稲田大学探検部員殺害事件))についてつぶやいているツイートはこちら

 「両親に何故、精神障害者になったのかと良く聞かれる。僕は早稲田大学探検部の後輩がアマゾン川川下り中にペルー国軍兵士に残虐に殺害されたと知って、夜眠れなくなり、幻覚妄想状態になり、精神障害者になったと両親に説明している。」

    福島県で、福島第一原発事故が原因で、避難して、避難生活による極度のストレスなどから、自死(自殺死)などの災害関連死がとても増えていることも映画の中で訴えていました。

  『福島と原発  3  福島民報社編集局/著       早稲田大学出版部2015.2

  という本でも、災害関連死のことが書かれています。

   福島県の自殺率が日本の都道府県の中では最も高くなってしまっているとも伝えていました。

  映画の最後で、

 20213月現在で、福島県の避難者数は67千人以上、半数にPTSDの症状が見られ、社会的孤立にあるとの調査結果もある。」

 「避難生活中に亡くなった震災関連死は津波などによる直接死の1606人を大きく上回り2316人。」

  というテロップが流れていました。

  このテロップに島田陽磨監督の伝えたいことが書かれてあると思いました。

  実は、僕は僕が早稲田界隈の書店(本屋)でアルでバイトしていたときに、早稲田大学探検部37OBの柳田という人間が書店でアルバイトしたいとやって来て、その柳田と当時付き合っていた、早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行った荒木さんという女性が自殺死したと早稲田大学探検部34OBの山田博英から聞いていたのを思い出し、何か、日本電波ニュース社は自死(自殺死)に関することを映画の中で強く訴えているのだろうかとも僕は思ってしまいました。

  その他にも、早稲田大学探検部32OGだった古賀美岐さんという女性の方も早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行き、2008年に日本電波ニュース社の番組取材中にネパールで高山病で亡くなっています。

   何か、早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故)の際の事故対応にあたった早稲田大学探検部41OBの島田陽磨さんといい、自殺死した荒木さんといい、ネパールで、高山病で亡くなった早稲田大学探検部32OGの古賀美岐さんといい早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行った方々に常に死の影がついて回っているような気がします。

   実は僕も早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行き、1993年のカンボジアPKOPeace keeping  operation)に関する番組の編集の仕事をしたり、実際にカンボジアにも行きましたが、カンボジアPKOでは、会社で取材していた文民警察官の高田晴行さんが殺害され、同じく会社で取材していた国連ボランティアの中田厚仁さんが殺害されました。

   当時、会社で仕事をしていたときに、会社内でもうちの会社からも死者が出ないといけないのではないかとか話していたのを覚えています。

   日本電波ニュース社とは命がけで、現場で取材している会社で、現場で取材中に会社の方が殺害されたこともある会社です。

   僕は1年ちょっとで会社を辞めましたが、現場に派遣されるカメラマンとかは本当に命がけで取材していると思いました。

   常に死の恐怖に脅えながら、仕事をしている会社なので、取材することも死に絡むことを多く取材しているような気がします。

  僕が日本電波ニュース社で働いている頃は、会社の人は

 「うちの会社は戦争が好きだから」

  とか冗談半分に言っていましたが、本当に危険な地域に行って、取材しているので、仕事も死と隣り合わせなのだと思います。

 僕が僕が1年ちょっと勤務していた日本電波ニュース社について書いているブログはこちら

 →「日本電波ニュース社の怖さ、凄みを知らない人間は痛い目に遭うと思う」

  「日本電波ニュース時代の先輩秋山英樹さんはインドのアンベートカルの思想の取材をしていた」 

  「鬼才、秋山英樹の作品、蛍の光 同窓会ぶちこわし編」

  「気分転換に読んでみたいと思っている本、千田真さんの、僕の戦場記者日記」

    「早稲田大学探検部OB茅野臣平さんの思い出」

  「大学卒業後に勤務した会社でやっていけなかった人間は悲惨な人生を歩むことになる」

 「テレビ番組の編集の仕事に就かなければ、僕の人生も変わっていたと思う」

 「マスコミ業界に進まなくて良かった」

 「テレビ番組制作会社時代の渋谷」

 「神田川生活時代の、アジト」

 「僕がマスコミ業界を辞めた理由の一つ」

 「茗荷谷に見た、デモに行くのか」

 「5秒の緊張感」

 「日本電波ニュース社でなんて働かなければ良かったと思っている」

 「中学2年生の頃は学年で2番の成績だったようだ」

 日本電波ニュース社が取材してドキュメンタリー映画を作っている故中村哲さんのことについて書いているブログはこちら

 「中村哲さんの死亡に思う」

 早稲田大学探検部41OBの島田陽磨監督も、やはり、福島第一原発事故により避難生活を余儀なくされ、避難生活の極度のストレスから心の病気(精神病)になり自死(自殺死)も考えている方々を取材していて本当に危険な場所を取材して映画を撮っていると思いました。

  核のゴミの問題も北海道神恵内村、北海道寿都町に赴き、取材していました。

   核のゴミ処理場を誘致する自治体が、お金が欲しいから(交付金は20億円)核のゴミ処理場を誘致する、国民年金で生活している貧しい高齢者の生活を支えるために、自治体の収益を上げなければならずに、核のゴミ処理場を誘致すると言っているのがとても印象に残りました。

  映画の最後のテロップの

 20213月現在で、福島県の避難者数は67千人以上、半数にPTSDの症状が見られ、社会的孤立にあるとの調査結果もある。」

 「避難生活中に亡くなった震災関連死は津波などによる直接死の1606人を大きく上回り2316人。」

  という文字がとても心に残りました。

  早稲田大学探検部関係者には是非、きちんと観ていただきたい映画だと思いました。