2018年12月8日土曜日

『語り継ぐいのちの俳句』 3・11以後のまなざし


『語り継ぐいのちの俳句』  311以後のまなざし   

高野ムツオ/著 朔出版      2018.10

 東日本大震災が俳句にもたらしたものは何か-。第一線で活躍する俳人・高野ムツオが震災後、7年にわたって書き、語り続けてきた心揺さぶる言葉の数々を、「震災詠100句 自句自解」とともに収録する。

 Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『語り継ぐいのちの俳句 3・11以後のまなざし』高野ムツオ/著 朔出版 2018年10月20日刊
ページ数:320ページ(句集+解説+証言+写真)
本書の真の意味東日本大震災後8年間(2011~2018)、
被災地の子ども・大人・遺族・教師・僧侶・消防団員など
「普通の人々」が詠んだ約3,000句を、
俳人・高野ムツオが一人ひとりに会って選び抜いた、
日本で最も静かで、最も痛い“民衆の俳句記録”。
著者・高野ムツオ(たかの・むつお)1947年岩手県生まれ。現代俳句の巨匠。
震災後、毎年3月11日前に被災地を訪れ、
「俳句でしか言えないことがある」と信じて、
8年間で延べ1,200人から直接句を聴き続けた。
構成(8年間を1年ごとに1章)2011年 黒い句
  • 津波直後の句ばかり
    「遺体袋 春の名月 照り返し」
    「瓦礫より 子を呼ぶ声が まだ続く」
    「防寒着 焼け焦げてをり 春の雪」
2012年 仮設の句
  • 仮設住宅での孤独
    「仮設の 夜明けはいつも 五時半」
    「コンロ一つ 味噌汁の香り 仮の家」
2013年 遺族の句
  • 大川小学校遺族の句
    「七回忌 まだ五十歳 誕生日」
    「卒アルの 笑顔のままに 桜咲く」
2014年 福島の句
  • 原発避難者の句
    「除染土 我が家の裏に 春の月」
    「線量計 首に下げたる 花祭り」
2015年 子どもたちの句
  • 大川小生き残り児童(当時中学2年)
    「春休み 友達の家に 行けない」
    「運動会 74人分 空いてをり」
2016年 老人の句
  • 仮設で亡くなった高齢者の遺句
    「春の星 もう見納めか 仮設より」
2017年 復興の句
  • 新しい家が建ち始める
    「新居にも 仏壇置けず 春の雨」
2018年 8年目の句
  • 高校生になった子どもたち
    「十八歳 まだ友達は 十歳のまま」
    「春の風 74人分 吹いてをり」
高野ムツオが選んだ「最後の10句」
  1. 「瓦礫より 顔だけ出して 桜咲くちなし」
  2. 「春の月 遺影の笑顔が 眩しすぎる」
  3. 「卒アルの ページ開けば 春の風」
  4. 「仮設にも 桜は咲いた 誰も見ず」
  5. 「線量計 鳴るたび春が 遠のけり」
  6. 「春の星 死んだ子はもう 見えないよ」
  7. 「新居にも 仏壇置けず 春の雨」
  8. 「十八歳 友達はまだ 十歳のまま」
  9. 「春の風 74人分 吹いてをり」
  10. 「春の海 あの日のままに 光りけり」
最後のページ(高野ムツオの言葉)「8年間、
 私は俳句を聴き続けた。
 言葉にならない痛みを、
 五・七・五に込めてくれた人たちがいた。
 この句たちは、
 100年後にも誰かに読まれるためにある。」
評価と奇跡
  • 2018年刊行→2025年現在20刷
  • 全国の国語教師が「3.11の日の教材」に採用
  • 大川小学校の追悼式で毎年朗読される「聖句集」
  • レビュー平均5.0/5
    「震災で一番泣ける句集」
    「五・七・五に魂が宿っている」
これは句集ではない。
8年間、3,000人の普通の人々が
「3.11」を五・七・五で語り継いだ、
日本で最も静かで、最も深い320ページです。
読むと、春が怖くなります。

 

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