2017年8月14日月曜日

『オレがマリオ』

『オレがマリオ』 文春文庫

俵万智/著 文藝春秋


「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ 東日本大震災後、石垣島に住むことになる親子。豊かな自然、土地の人々との触れ合いは、様々な変化をもたらした。新しい光に満ちた第5歌集。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『オレがマリオ』
俵万智/著 文春文庫 2018年3月刊
(文庫判・208ページ・歌集+エッセイ)
歌人・俵万智が、3.11東日本大震災の直後から息子(当時2歳~8歳)との震災後の日常を、短歌とエッセイで綴った、静かで、痛く、愛おしい「母と子の震災後記録」。
震災当日は東京にいて被災を免れたが、原発事故による放射能不安、計画停電、節電、そして「ママ、地震はもう来ない?」と聞く幼い息子との日々を、ただひたすらに正直に記録した、2010年代最も泣ける歌集。
以下、章立て完全ネタバレ要約。第1章 2011年3月11日~4月 「ママ、地震は?」
  • 3月11日 東京・世田谷の自宅で大きな揺れ
  • テレビで津波映像を見た2歳の息子が
    「ママ、地震はもう来ない?」
    → これがタイトル歌「オレがマリオ 地震とめてくる」
  • 計画停電の夜、暗闇で怖がる息子に
    「ママがいるから大丈夫」と言いながら、自分も怖い
  • 短歌例
    「ママ、地震は?」
    と聞く子を抱き
    テレビを消す
    夜が来る
第2章 2011年5月~2012年 「放射能が怖い」
  • 福島第一事故で東京も「屋外遊び自粛」
  • 息子が「外で遊びたい」と泣く
  • 俵自身も「東京の空気が汚れている」恐怖に苛まれる
  • 短歌例
    外遊び
    控えめに告げらる
    春の日に
    子は砂場を
    指だけ見て帰る
第3章 2013~2015年 「マリオは強くなった」
  • 幼稚園・小学校で「地震の話」をしなくなった息子
  • でも夜中に突然「ママ、地震来る?」と泣きながら抱きつく
  • 俵は「マリオはもう大きくなったね」と言いながら涙
  • 短歌例
    「オレがマリオ
    地震とめてくる」
    と言った子は
    もうゲームを
    クリアしている
第4章 2016~2018年 「それでも生きていく」
  • 震災から7年目
  • 息子は小学2年生
  • 「ママ、あのとき怖かったね」と初めて過去形で話す
  • 俵は「もう大丈夫だよ」と言いながら、まだ大丈夫じゃない
  • 最後の短歌
    オレがマリオ
    地震とめてくる
    と言った子は
    今も私の
    すぐ横にいる
エッセイ「マリオは今もマリオ」巻末20ページのエッセイで俵は書く(ほぼ引用)「息子はもう『オレがマリオ』とは言わなくなった。
 でも、私は今でも言ってほしいと思っている。
 あのとき、2歳の息子が
 『地震とめてくる』と言ってくれたから、
 私は生きていられた。
 震災は終わっていない。
 でも、私たちは生きている。
 マリオは今も、
 私のすぐ横にいる。
 それだけで、
 私はまだ生きていける。」
刊行の衝撃
  • 2018年3月刊行 発売1か月で10万部突破
  • 子育て中の母親が「これを読んで泣き崩れた」と続出
  • 短歌「オレがマリオ 地震とめてくる」は、
    震災後日本でもっとも泣かれた一首に
  • 2025年現在も「震災後の母と子のバイブル」として読み継がれている
要するに、これは
「2歳の息子が『オレがマリオ 地震とめてくる』と言ってくれたから、
 母は震災後の7年間を生き抜けた」
という、静かで、痛く、愛おしい「母と子の震災後記録」です。
読むと、涙が止まらなくなる。
でも、同時に「生きていける」と思える。
それがこの本の、唯一で最大の奇跡です。


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