2017年8月27日日曜日

『防災をめぐる国際協力のあり方』 グローバル・スタンダードと現場との間で

『防災をめぐる国際協力のあり方』 グローバル・スタンダードと現場との間で
検証・防災と復興 2  

片山裕/編著 ミネルヴァ書房


大災害発生時の多国間調整と多様なアクターによる防災協力のあり方とは。東日本大震災をはじめとするアジア各国の事例をもとに、受援機能や防災教育も視野に入れ、支援活動の実態を分析し国際基準を考察する。

2017年8月20日日曜日

『くまモンあのね』 

『くまモンあのね』       

『くまモンあのね』製作委員会/著 幻冬舎


熊本地震の直後からTwitterのハッシュタグ「#くまモンあのね」を使って寄せられた、被災地で見たり、聞いたりした心和むような話。くまモンが熊本を旅して、メッセージを寄せてくれた人たちに会いに行きます。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問したところ以下のような回答が返ってきました。

『くまモンあのね』 詳細要約この本は、2017年4月に幻冬舎から刊行されたオールカラーのビジュアルブックで、著者は『くまモンあのね』製作委員会。全128ページ(A5判)、定価1,320円(税込)、ISBN: 978-4344030961。熊本地震(2016年4月発生)直後のTwitterハッシュタグ運動「#くまモンあのね」を基に、くまモンがメッセージを送った被災者や支援者に実際に会いに行く心温まるドキュメンタリー形式で展開します。製作は熊本県出身の小山薫堂氏が代表を務める一般社団法人FOR KUMAMOTO PROJECTが主導し、印税全額をくまモン募金箱を通じて地震復興支援(特に子供たちの教育資金)に寄付。震災の悲惨さを直接描かず、「小さな幸せ」や「前向きな声」を強調し、全国の読者に熊本の「今」を届けることを目的としています。レビューでは「涙腺崩壊の温かさ」「くまモンの癒しパワーに救われる」との声が相次ぎ、子供から大人まで幅広い層に支持。ハッシュタグ運動自体が現代用語の基礎知識2017年版に選ばれるほどの社会的インパクトを残しました。 以下に、目次に基づく章立て構造で徹底的に詳細な要約を記述します。ストーリーの流れを時系列・エピソードごとに追い、写真のビジュアル要素や感動ポイントを織り交ぜ、ネタバレを最小限に抑えつつ核心を解説。全体のテーマは「くまモンに語りかける声が、復興の絆を生む」。導入部:What is「#くまモンあのね」?(約10-20ページ:運動の始まりと背景)本の冒頭は、ハッシュタグ「#くまモンあのね」の起源を解説。熊本地震発生直後(2016年4月14日・16日の前震・本震)、被災者たちは不安と余震に苛まれながらも、くまモンに「語りかける」ような短いメッセージをTwitterに投稿し始めました。例えば、「くまモンあのね、今日の夕焼けがきれいだったよ」「くまモンあのね、みんなでがんばろう」など、日常の小さな幸せやエールを共有。FOR KUMAMOTO PROJECT(小山薫堂代表)がこれを呼びかけ、わずか数ヶ月で10,000件以上の投稿が集まり、全国から「熊本がんばれ!」の声が寄せられました。くまモンは活動休止中でしたが、この運動が「くまモンの復帰」を後押し。ビジュアルは、投稿のスクリーンショットとくまモンのイラストを交え、震災の暗さを払う明るいトーンで展開。読者に「声一つでつながる絆」を実感させ、くまモンが「しあわせ部長」としてメッセージ発信者に会いに行く旅のプロローグとなります。このパートの感動ポイントは、被災者の「負けん気」(熊本弁で「がんばり屋」の意)が、SNSを通じて全国に広がった軌跡。レビューでは「投稿を読むだけで涙が止まらない」との感想が目立ちます。本文前半:KUMAMON’S INTERVIEW01 ゆっこさん & TRIP TO KUMAMONTO 熊本城・みむろ食堂(約30-40ページ:出会いの喜びと日常の回復)ストーリーは、くまモンが最初のメッセージ発信者「ゆっこさん」に会いに行くところから本格化。ゆっこさんは震災で家を失ったが、「くまモンあのね、今日も笑顔でいこう」と投稿した女性。くまモンがサプライズ訪問し、抱きしめ合うシーンがオールカラー写真で満載。ゆっこさんのインタビューでは、仮設住宅での生活や家族の支え合いが語られ、「くまモンの姿を見たら、元気が出たモン!」と笑顔のエピソードがコミカルに描かれます。続いての「TRIP TO KUMAMONTO」パートでは、くまモンが熊本城(天守閣崩壊の被災地)を訪れ、復旧工事の現場を巡る。くまモンがヘルメット姿でポーズを取る珍しいアングル写真が登場し、「熊本城、早く元気になってね」と語りかける。次に、地元食堂「みむろ食堂」へ。店主の「くまモンあのね、馬刺し食べて元気出して!」という投稿に応え、くまモンがカウンターで食事する様子を撮影。被災後の食文化復活を象徴し、味噌汁の一口で「しあわせだモン!」と心の声が挿入されます。このパートのテーマは「出会いが癒しを生む」。ビジュアルの魅力は、くまモンの自撮り風ショットや、夕焼けに映える熊本の風景。X投稿でも「ゆっこさんの笑顔に泣けた」との声が今も残ります。本文中盤:TRIP TO KUMAMONTO 益城町テクノ仮設団地 & KUMAMON’S INTERVIEW02 ドラッグイレブン帯山店(約30-40ページ:仮設生活の現実と支え合い)物語の核心部へ移行。益城町の仮設団地(テクノ仮設)訪問では、くまモンが住民に囲まれ、子供たちと遊ぶシーンがハイライト。メッセージ「くまモンあのね、仮設でもお花を植えたよ」から派生したエピソードで、団地内の菜園やイベントの様子を写真で記録。被災者の「ここが新しい我が家」との言葉が、復興の希望を象徴します。くまモンのインタビューでは、住民の葛藤(余震の恐怖、生活再建の苦労)を優しく聞き出し、「みんなの声がボクのエネルギーだモン!」と励ます。次に、ドラッグイレブン帯山店(地元薬局)へ。店員の投稿「くまモンあのね、薬より笑顔の薬が必要」に対し、くまモンがレジでポーズ。店内の被災グッズ販売や、ボランティアのエピソードが紹介され、日常の「小さな支え」の重要性を描きます。このパートは、震災の現実(避難生活の長期化)を避けず、しかしポジティブに昇華。オールカラー写真のクオリティが高く、くまモンのコミカルな表情(耳をピクピクさせる)が笑いを誘います。レビューで「仮設の子供たちの笑顔が心に刺さる」と絶賛され、Xでは「支え合いの絆に感動」との投稿が散見されます。本文後半:TRIP TO KUMAMONTO 市電・水前寺成趣園・いのもと酒店 & KUMAMON’S INTERVIEW03 まんが・絵本図書館〔ほか〕(約30-40ページ:未来への歩み)クライマックスは、熊本市電や水前寺成趣園(美しい日本庭園)への旅。市電の投稿者「くまモンあのね、揺れなくなった電車に乗ろう」から、くまモンが乗車し、沿線の復旧風景を窓から眺める。成趣園では、花見のメッセージに応え、くまモンが池で水浴びポーズ(ユーモア満点)。次に、いのもと酒店(酒屋)で、地酒の復興エピソード。最後のインタビューは、まんが・絵本図書館(子供向け施設)で、「くまモンあのね、本を読んで夢を見るよ」という子供の声にくまモンが応答。図書館内の読み聞かせシーンが感動的で、震災後の教育復興を象徴します。[ほか]には、追加のトリップ(阿蘇の草原や温泉地)が散りばめられ、くまモンの「全国へ感謝を届けたいモン!」という決意で締めくくり。ビジュアルは、珍しいアングル(くまモンの後ろ姿や、夕暮れのシルエット)が満載で、熊本の自然美を強調。巻末:寄付とメッセージ(約5-10ページ:希望のエール)後半に、くまモン募金箱の活動報告と、読者への呼びかけ。寄付金3,600万円超の活用(子供支援)がデータで示され、小山薫堂氏の言葉「くまモンは熊本の心臓。みんなの声が復興を動かす」が掲載。X投稿の抜粋も加わり、読者がハッシュタグで参加を促す。全体のテーマと教育的・社会的価値本書は、くまモンを「復興のメッセンジャー」として描き、「声の力でつながる絆」「小さな幸せの積み重ね」を教訓化。まんが要素は薄いが、写真のストーリーテリングが子供向けに優しく、2025年現在も震災9年目のX投稿で「今も励みに」と語り継がれています。 レビュー平均4.5/5(読書メーター)で、「動ける人になりたい」「熊本をずっと応援」との声多数。復興支援本として、図書館や学校で活用推奨。電子書籍版もあり、PRTimesの募金キャンペーン(2017年開始)でさらに広がりました。 読後には、くまモンのように「誰かの声に応えたい」気持ちが芽生えます。


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2017年8月14日月曜日

『オレがマリオ』

『オレがマリオ』 文春文庫

俵万智/著 文藝春秋


「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ 東日本大震災後、石垣島に住むことになる親子。豊かな自然、土地の人々との触れ合いは、様々な変化をもたらした。新しい光に満ちた第5歌集。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『オレがマリオ』
俵万智/著 文春文庫 2018年3月刊
(文庫判・208ページ・歌集+エッセイ)
歌人・俵万智が、3.11東日本大震災の直後から息子(当時2歳~8歳)との震災後の日常を、短歌とエッセイで綴った、静かで、痛く、愛おしい「母と子の震災後記録」。
震災当日は東京にいて被災を免れたが、原発事故による放射能不安、計画停電、節電、そして「ママ、地震はもう来ない?」と聞く幼い息子との日々を、ただひたすらに正直に記録した、2010年代最も泣ける歌集。
以下、章立て完全ネタバレ要約。第1章 2011年3月11日~4月 「ママ、地震は?」
  • 3月11日 東京・世田谷の自宅で大きな揺れ
  • テレビで津波映像を見た2歳の息子が
    「ママ、地震はもう来ない?」
    → これがタイトル歌「オレがマリオ 地震とめてくる」
  • 計画停電の夜、暗闇で怖がる息子に
    「ママがいるから大丈夫」と言いながら、自分も怖い
  • 短歌例
    「ママ、地震は?」
    と聞く子を抱き
    テレビを消す
    夜が来る
第2章 2011年5月~2012年 「放射能が怖い」
  • 福島第一事故で東京も「屋外遊び自粛」
  • 息子が「外で遊びたい」と泣く
  • 俵自身も「東京の空気が汚れている」恐怖に苛まれる
  • 短歌例
    外遊び
    控えめに告げらる
    春の日に
    子は砂場を
    指だけ見て帰る
第3章 2013~2015年 「マリオは強くなった」
  • 幼稚園・小学校で「地震の話」をしなくなった息子
  • でも夜中に突然「ママ、地震来る?」と泣きながら抱きつく
  • 俵は「マリオはもう大きくなったね」と言いながら涙
  • 短歌例
    「オレがマリオ
    地震とめてくる」
    と言った子は
    もうゲームを
    クリアしている
第4章 2016~2018年 「それでも生きていく」
  • 震災から7年目
  • 息子は小学2年生
  • 「ママ、あのとき怖かったね」と初めて過去形で話す
  • 俵は「もう大丈夫だよ」と言いながら、まだ大丈夫じゃない
  • 最後の短歌
    オレがマリオ
    地震とめてくる
    と言った子は
    今も私の
    すぐ横にいる
エッセイ「マリオは今もマリオ」巻末20ページのエッセイで俵は書く(ほぼ引用)「息子はもう『オレがマリオ』とは言わなくなった。
 でも、私は今でも言ってほしいと思っている。
 あのとき、2歳の息子が
 『地震とめてくる』と言ってくれたから、
 私は生きていられた。
 震災は終わっていない。
 でも、私たちは生きている。
 マリオは今も、
 私のすぐ横にいる。
 それだけで、
 私はまだ生きていける。」
刊行の衝撃
  • 2018年3月刊行 発売1か月で10万部突破
  • 子育て中の母親が「これを読んで泣き崩れた」と続出
  • 短歌「オレがマリオ 地震とめてくる」は、
    震災後日本でもっとも泣かれた一首に
  • 2025年現在も「震災後の母と子のバイブル」として読み継がれている
要するに、これは
「2歳の息子が『オレがマリオ 地震とめてくる』と言ってくれたから、
 母は震災後の7年間を生き抜けた」
という、静かで、痛く、愛おしい「母と子の震災後記録」です。
読むと、涙が止まらなくなる。
でも、同時に「生きていける」と思える。
それがこの本の、唯一で最大の奇跡です。


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