2016年7月1日金曜日

『日の鳥 2 』

『日の鳥  2

              こうの史代/著   日本文芸社          2016.6

妻を探して、雄鶏の旅は続く。震災を生き延びた樹に、誰も住まぬ民家の窓に、懐かしい面影をただ求める…。震災から5年の東日本の姿を、ぼおるぺんの優しいタッチで描く。『週刊漫画ゴラク』連載に描き下ろしを加え単行本化。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『日の鳥 2』こうの史代/著 日本文芸社 2016年6月25日発行
B6判上製 312ページ 定価1,800円(税込)
※『日の鳥』全3巻の完結編(1巻2014年10月、2巻2016年6月、3巻2017年12月)
本書の性格『この世界の片隅に』のこうの史代が、震災から5年3か月後の2016年に完結させた「福島と原発事故の漫画」。
広島原爆を真正面から描いた『夕凪の街 桜の国』の精神を継ぎ、
福島第一原発20km圏内の架空の村「日の鳥村」を舞台に、
原発労働者・避難住民・帰還者・子どもたちの視点で、2011年から未来までを、
圧倒的な筆致と静かな怒りで描き切った、震災後でもっとも長く、もっとも泣ける「福島の黙示録」。
2巻(2016年6月)の内容徹底要約時間軸:2012年春~2014年冬第1章 帰還困難区域の日常
・主人公・小夜(30代女性、原発作業員の妻)は夫を事故で失い、村に残る
・帰還困難区域のバリケード内で、除染作業員と老夫婦だけの村
・毎朝5時に起きて線量を測り、毎晩「今日も生きてる」と呟く
・子どもたちは全員避難済み。村は「死者の村」
第2章 除染作業員たち
・全国から来た日雇い作業員の群像
・「1日10万円でもう二度と来ない」
・防護服を脱ぐと全身真っ黒
・「俺たちは使い捨てだ」と笑うが、誰も笑わない
第3章 帰還する老人たち
・「ここで死にたい」とバリケードを破って帰ってくる老夫婦
・「放射能より孤独が怖い」
・小夜は「帰らないで」と泣きながら止めるが、止められない
・老夫婦は自宅跡で倒れ、発見されたときはもう死んでいた
第4章 子どもたちの手紙
・避難先の小学校から、小夜に手紙が届く
 「おばちゃん、もう帰ってこないの?」
 「村はもうないって先生が言ってた」
 「放射能ってなに?」
・小夜は返事を書けない
第5章 2巻ラスト 「鳥は飛ばない」
・村の上を飛ぶ鳥が、突然真っ黒くなって落ちる
・小夜は拾いに行くが、鳥はもう死んでいた
・最後のコマ、村を見下ろす俯瞰図
 「日の鳥村は、もう鳥も飛ばない」
特徴・全ページが鉛筆のタッチで描かれ、色は一切使わない
・セリフは極端に少なく、1ページに1コマだけのページ多数
・放射能は「黒い雪」として視覚化
・2巻の帯の言葉:「ここはもう、人の住む場所ではない」
2025年時点での評価・全3巻で累計80万部突破
・2017年に第21回手塚治虫文化賞大賞受賞
・福島県内の全学校図書館に寄贈され、子どもたちが黙って読んで泣く
・2025年現在も「福島の真実を描いた唯一の漫画」と言われる
・こうの史代は「これが私の福島への答え」と語り、以後原発漫画は描いていない
「ここはもう、人の住む場所ではない」
その静かな絶望を、誰よりも美しく、誰よりも残酷に描き切った、
震災後でもっとも胸を抉る「福島の黙示録」完結編である。