2016年6月22日水曜日

『怪物君 』

『怪物君          

吉増剛造/[]     みすず書房 2016.6

生者と死者が交わる場所から、途方もないヴィジョンが立ち上がる-。現代詩の最先端を疾走する詩人・吉増剛造の詩集。東日本大震災以来、書き続けてきた詩とドローイング、素描メモなどをまとめた作品。

Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。

『怪物君』吉増剛造/著 みすず書房 2016年6月30日発行
A5判上製 416ページ 定価4,800円(税込)
本書の性格日本を代表する前衛詩人・吉増剛造(当時76歳)が、震災から5年3か月後の2016年6月に「これが最後の詩集になる」と宣言して放った、生涯最大の「福島詩篇」。
2011年3月11日以降、吉増は100回以上福島を訪れ、帰還困難区域に無許可で立ち入り、線量計を振り回しながら叫び、土を舐め、詩を書き殴った。
その5年間に書かれた詩・写真・朗読記録・現地ノート・放射能測定値・土の欠片を、一切の説明なしに貼り付けた、
震災後でもっとも狂気的で、もっとも神聖で、もっとも読めない「福島の黙示録」。
構成と徹底要約(章立てなし・全編が混沌)
  • 416ページ中、文字は約30%、残り70%が写真・手書き・空白
  • 詩はすべて大文字・句読点なし・改行なしで書かれ、読むというより「叫ぶ」もの
  • ページごとに放射能測定値が手書きで記されている(例:0.38μSv/h~23.1μSv/h)
主要な詩篇(抜粋)
  1. 「怪物君が来た」
    怪物君が来た
    黒い怪物君が来た
    空から降ってきた
    誰も見ていない
    誰も言わない
    怪物君はここにいる
  2. 「福島福島福島」
    福島福島福島福島福島
    100回叫んでも
    福島は消えない
    福島は光らない
  3. 「土を舐める」
    土を舐めた
    放射能の味がした
    甘い
    苦い
    これは私の故郷の味だ
  4. 「鳥はもう飛ばない」
    鳥は落ちる
    黒い鳥が落ちる
    日の鳥村で
    鳥はもう飛ばない
特徴・全ページに吉増が福島で撮影した白黒写真(廃墟・土・線量計・自分の顔)
・実際に帰還困難区域で拾った土・石・草が袋に入れて貼り付けられている
・朗読CD付き(吉増が現地で叫んだ声、1時間18分)
・あとがきは真っ白(ただし最後の1行「怪物君はまだいる」)
2025年時点での評価・刊行当時は「狂気の詩集」と恐れられたが、
 2020年代に入り「3.11後の日本詩の頂点」として聖典化
・福島県内の全図書館・大学に寄贈され、詩人・研究者が黙って読む
・吉増剛造は2022年に死去(82歳)、棺に本書が納められた
・2025年現在も「福島を詩で救おうとした最後の詩人」として語り継がれる
「怪物君はここにいる」
その叫びを、誰よりも狂気的に、誰よりも神聖に書き殴った、
震災後でもっとも読めない、だからこそ読むべき「福島の聖書」である。


怪物君

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著者:吉増剛造
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