『コロナ禍の東京を駆ける』緊急事態宣言下の困窮者支援日記稲葉剛/編 岩波書店 2020.11
コロナ禍による派遣切りに遭い、ネットカフェなどの拠り所を失い、追い詰められ、助けを求める人たち。それに対する行政の「水際作戦」の横行…。緊急事態宣言発出日以降の支援者の日記。Facebook掲載を書籍化。
先日、稲葉剛さんの活動する、つくろい東京ファンドのコロナ禍中の生活困窮者支援の活動の記録を書いている本を読みました。
僕が稲葉剛さんの著作を読むことになったのは、早稲田大学探検部33期で同期の中谷敏夫が心臓の病気で東京医大病院に入院し、お見舞いに行った帰りに、一緒にお見舞いに行った早稲田大学探検部33期で同期の桜井誠人に「ビッグイシューの挑戦」という本を手渡され、ビッグイシューのことを知り、稲葉剛さんを知り、稲葉剛さんの著作を読むことになりました。
ちなみに僕に「ビッグイシューの挑戦」を手渡した桜井誠人の愚かさについて書いている僕のブログは以下です。
書名は「コロナ禍の東京を駆ける 緊急事態宣言下の困窮者支援日記」という本です。
本では、コロナ禍で緊急事態宣言が発令された際に、稲葉剛さんのつくろい東京ファンドが、ホームページで、メールフォームを作ったところ、生活に困窮する人々から多くのメールが来て、福祉事務所に同行し、生活保護の申請をしたことが書かれています。
福祉事務所では、無料低額宿泊施設に生活困窮者が入れられることもあり、稲葉剛さんたちは、何とか福祉事務所と交渉して、アパートに住めるようにしたとのことです。
東京都でネットカフェに住んでいる人は4000人くらいいて、コロナ禍の緊急事態宣言で、ネットカフェが閉鎖され、住むところがなくなり、ステイホームをしたくても、住むところも無い状態の人が増えたことが書かれています。
携帯電話代も払えずに、携帯電話を止められ、フリーWi-Fiのあるコンビニなどに入り、フリーWi-Fiでつくろい東京ファンドのメールフォームにメールをした人も多くいたらしいです。
本当に生活に困窮する人がコロナ禍で増えて、住むところも無くなり、福祉事務所に行き、生活保護の申請をしたことが分かりました。
東京でもこのような生活困窮者を助ける団体があると思うと、少し嬉しくなりました。
先日は、稲葉剛さんのつくろい東京ファンドの生活困窮者支援の記録、「コロナ禍の東京を駆ける 緊急事態宣言下の困窮者支援日記」という本を読んだので本を読んでの感想を書いておきます。
早稲田大学探検部関係者には是非、ご一読していただきたい本です。