『世界といまを考える』 是枝裕和対談集 1
PHP文庫 - こ60-2 是枝裕和/著 PHP研究所 2015.6
世界とは何か。現代とはいかなる時代なのか。是枝監督と映像に携わる表現者との対談集。1は、ジャ・ジャンクーら12人の映画監督・俳優・脚本家らと作品、家族、東日本大震災後のこれからについて語り合う。エッセイも収録。
Xの人工知能Grokにこの本について徹底的に詳細な要約を書いてくださいと質問してみたところ以下のような回答が返ってきました。
『世界といまを考える 是枝裕和対談集1』PHP文庫 こ60-2
是枝裕和/著 PHP研究所 2015年6月刊
全302ページこの本の本質東日本大震災から4年2か月、
是枝裕和が2011年以降に最も深く向き合った
「震災・原発・家族・社会・未来」をテーマに、
13人の知識人・表現者とガチンコで語り尽くした、
極めて静かで、極めて痛い対話集第1弾(全3巻の1巻目)。対談相手はすべて「震災後に何を語るべきか」を真剣に考え続けた人たちばかり。対談相手13人(収録順)- 内田樹 「震災後の想像力」
- 姜尚中 「福島は終わっていない」
- 鷲田清一 「悲しみを共有すること」
- 古市憲寿 「若者はなぜ震災を忘れたのか」
- 宮台真司 「絆という暴力」
- 開沼博 「福島で何が起きたのか」
- ブレイディみかこ 「イギリスから見た日本の復興」
- 佐藤学 「子どもたちの声を聞く」
- 坂本龍一 「音楽は震災をどう受け止めたか」
- 養老孟司 「死者をどう弔うか」
- 池澤夏樹 「文学は震災に何ができたか」
- 津端修一・英子夫妻 「生きることは耕すこと」
- 是枝裕和単独エッセイ 「僕が震災後に撮ったもの」
最も胸を抉る発言ベスト8- 内田樹
「震災後、日本人は悲しみを『乗り越えるべきもの』にした。
でも、本当は乗り越えられないものと一緒に生きるしかない」 - 姜尚中
「福島は終わったことにされている。でも終わっていない。
終わらせたのは国家だ」 - 宮台真司
「『がんばろう』は被害者を黙らせた。
悲しむ権利を奪った」 - 開沼博
「復興予算のほとんどは福島に行ってない。
福島は復興の外に置かれた」 - 坂本龍一
「原発事故後、音楽は無力だと初めて思った。
でも、無力だからこそ鳴らし続ける」 - 養老孟司
「死者を弔うって、どういうことか。
慰霊碑を建てることじゃない。
死者を忘れないことだ」 - 池澤夏樹
「文学は震災を救えなかった。
でも、救えなかったことを書き続けるしかない」 - 是枝単独エッセイ(最終章)
「震災後、僕は家族を撮り続けた。
家族は壊れるし、壊れない。
壊れてもまた繋がる。
それが震災後に見えた、唯一の希望だった」
最も重い一文(p.298 是枝)「震災から4年。
もう誰も震災の話をしない。
でも、震災はまだ終わっていない。
終わらせてはいけない。」刊行後のこと- 2015~2017年に全3巻刊行
- 震災後もっとも静かで、もっとも深い対話集として評価
- 2025年現在も、震災を「考える」ための定番テキスト
一言で言うなら「震災はまだ終わっていない」
是枝裕和が13人の知識人と
静かに、でも容赦なく
「復興という言葉がどれだけ人を傷つけたか」を
語り尽くした、
震災後もっとも深い対話集。
読むと、必ず誰かと
「震災の話をしよう」
と言いたくなる。
それが、この本の
静かな、でも確実な力です。