2023年5月26日金曜日

『子どもたちの命と生きる』 大川小学校津波事故を見つめて

 『子どもたちの命と生きる』  大川小学校津波事故を見つめて            

 

飯考行/編著    信山社    2023.3

 

東日本大震災の津波による学校被災事故でもっとも多くの被害のあった石巻市立大川小学校。津波事故と裁判を含むその後の経過を中心に、遺族・関係者・研究者が、津波事故と学校事故の事案に関する紹介、思いや考察を綴る。


『クライシスマネジメントの本質』 本質行動学による3・11大川小学校事故の研究

 『クライシスマネジメントの本質』  本質行動学による311大川小学校事故の研究       

 

西條剛央/著        山川出版社             2021.2

 

東日本大震災で多くの犠牲を出した大川小学校。なぜ学校管理下で「戦後最大の悲劇」が起きたのか。震災直後からこの問題に取り組んだ著者が、事故の教訓からクライシスマネジメントのあり方を提言する。巻頭に折込みの表あり。




2023年5月23日火曜日

『核のごみをどうするか』 もう一つの原発問題

 『核のごみをどうするか』  もう一つの原発問題   

 

今田高俊/著    岩波書店                 2023.4

 

原子力発電によって生じる「高レベル放射性廃棄物」は国内に大量に溜まり続け、放射能の影響が弱まるまで長い年月を要するといわれている。この危険な「核のごみ」をどこにどのような方法で処分すればよいのか。私達はこの問題とどう向き合えばよいのか。専門家らによる提言を読み解きながら問題解決への道を探る。

『首都直下地震と南海トラフ』

 『首都直下地震と南海トラフ』              

 

鎌田浩毅/著        エムディエヌコーポレーション        2021.2

 

いつ起きてもおかしくない首都直下地震。東日本大震災より一桁大きな災害が予測される南海トラフ巨大地震。近未来の危機の全貌と生き延び方を、地球科学の第一人者がわかりやすく解説する。室井滋との対談も収録。

2023年5月16日火曜日

『3.11大津波の対策を邪魔した男たち』

 『3.11大津波の対策を邪魔した男たち』       

 

島崎邦彦/著        青志社    2023.3

 きちんと対策すれば、福島原発の事故は防げ、多くの人たちが助かった。しかし東京電力と国は対策をとらなかった。いったい、何があったのか。なぜ、そうなったのか-。内部から大津波地震を警告した地震学者が告発する。

2023年5月1日月曜日

「クライメット・ジャーニー」

 「クライメット・ジャーニー 気候変動問題を巡る旅」

 

 蒲敏哉/著  新評論 2023.4 

第一線のジャーナリストとして長年にわたり気候・環境問題を取材してきた著者が、自身の半生を交え、「気候危機」取材30年の航路を綴る。等身大の視点から、脱原子力・脱炭素社会への確かな道筋を描く。

2023330日に早稲田大学探検部OB会より僕のメールアドレスにメールが届きました。

以下のようなメールが届きました。

蒲敏哉(30)さんの気候変動をテーマにまとめた著作「クライメット・ジャーニー」が

330日、新評論より発売されました。

詳しくは下記URLをご参照ください。

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784794812339

このメールを読んで、僕は早稲田大学探検部30OBになる蒲敏哉さんの著作、「クライスメットジャーニー」を知りました。

ネットで「クライメット・ジャーニー」について調べていたら、原発のことについての記述もあるようだと分かったので、先日、池袋のジュンク堂書店に行って、「クライメット・ジャーニー」を購入してきました。

この本の著者の蒲さんとは、早稲田大学探検部30OBの方で、僕が早稲田大学探検部1年生の時に早稲田大学探検部4年生だった方です。

大学時代に、会ったり話をしたりした記憶はありませんが、早稲田大学探検部のアルバイトで、築地喜楽鮨のアルバイトがあり、築地喜楽鮨のアルバイトを開拓したのが蒲さんで、蒲さんのことは喜楽鮨の方からよく伺っていました。

蒲さんが築地喜楽鮨に行ったのは、早稲田大学の受験の時か、早稲田大学入学の時かあるいはその他の時か、はっきり覚えていませんが、蒲さんが蒲さんの出身地愛知県名古屋から飛行機で上京する際に、飛行機の中で、雑誌か何かを読んでいて、東京の築地喜楽鮨を知り、上京してから築地喜楽鮨に来たと築地喜楽鮨の大将さんからお話を伺っていました。

それ以来、早稲田大学探検部の部員の中から、築地喜楽鮨にアルバイトをしに行くようになったようです。

僕らの頃は、築地喜楽鮨が忙しくなる年末に早稲田大学探検部からアルバイトに行っていました。

僕と蒲さんの縁は築地喜楽鮨のアルバイトです。

僕が早稲田大学在学中の築地喜楽鮨のアルバイトの思い出について書いているブログはこちら

「学生時代の喜楽鮨というお寿司屋さんのアルバイトの思い出」

築地喜楽鮨のアルバイトを開拓した蒲さんの著作、「クライメット・ジャーニー」は興味津々に読ませていただきました。

僕は環境問題というより、原発の問題について書かれている部分を注視してこの蒲さんの著作、「クライメット・ジャーニー」を読ませていただきました。

「グリーントランスフォーメーション」(GX)の事について書かれていました。

GXとは「緑の変革」という意味で、Green Trance(英語圏ではTranceXと表記する習慣がある)のこと、だそうです。

「グリーントランスフォーメーション」(GX)とはネットで調べると、

簡単に言うと、化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことです。 現在、人間が生きるため、豊かな生活を送るためのさまざまな活動のエネルギー源は、石油や石炭などの化石燃料が中心です。

のことだそうです。

蒲さんはこの「グリーントランスフォーメーション」(GX)について、原子力発電の導入を「グリーントランスフォーメーション」(GXと位置づける日本政府の方針は誤っている。「グリーントランスフォーメーション」(GX)は原子力発電に拠らず、太陽光発電、風力発電、バイオマス発電など再生可能エネルギーへと完全にシフトさせる形で実現させるべきである。と訴えています。

「グリーントランスフォーメーション」(GX)の実現のためには、企業や自治体がそれぞれの戸建てやマンション、学校設備等の屋上に、太陽光パネルを積極的に設置できる環境を整備していくことが必要だ。と訴えています。

僕も自分の家に太陽光パネルの設置を考えたことがあるのですが、値段がものすごく高いので、自分の家には太陽光パネルは設置していません。

また、再生可能エネルギーについては、IT技術を活用して、その可能性を開いていこうとの記述がP66に書かれていました。

 ITを活用するとは、たとえば太陽光の場合、日照時間が少なければ電力の供給が追いつかず、持続的な供給が出来ない。たとえ晴天が続いても、太陽光を浴びる時間帯は昼間に限られてくるわけだから、自ずと発電の最大量は限られる。また、電力は蓄えることができないから、余った電力は無駄になる。

 しかし、電力の需給網を一地域、一国レベルでなく、地域間、国家間レベルにまで広げることができれば、地域間、国家間で電力を過不足なく融通し合うことが可能だ。その需給バランスをITの活用によって的確に調整しようというわけである。

 こうしたやり方は風力発電にも適用できるし、あるいは太陽光の不足を風力で、風力の不足を太陽光で賄い合うことにも適用できる。そうすればエネルギーを地球規模でより効率的に活用することが可能になるだろう。

 2023415日に脱原発を完了したドイツの再生可能エネルギー法のことについてもP96に記述がありました。

 太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーについては、ドイツは2000年の「再生可能エネルギー法」を基礎に地道な取り組みを重ねてきた。石炭、石油、天然ガスなどの化石燃料や原子力からの脱却を進め、遅くとも2050年までに国内電力供給量の少なくとも80%を再生可能エネルギーに転換するとしている。

 という記述がありました。日本もドイツの再生可能エネルギー法を見習って、再生可能エネルギーの比率を増やしていけば良いような気がしました。

 この本の著者の蒲さんは勤務先の東京新聞を20223月に退職し、20224月から岩手県立大学総合政策学部で環境を担当する教員として働いているそうです。

 蒲さんはこう書いています。

 2011年の東日本大震災では、岩手県の死者、行方不明者は6255人(20221231日現在)、当大学でも宮古短期大学部の学生2名が行方不明となり、入学予定者1人が犠牲となった。2021年度の新入生は震災発生時、小学2年生前後、物心がつき始めた頃に起きた出来事だ。

 震災からすでに10年以上が経ち、破壊し尽くされた風景も一変、インフラが進む地元では新たなステージが開かれつつある。しかし、生活・生業再建という本当の意味での復興はまだまだこれからである。学生たちが明るい未来を切り拓けるよう、全力を尽くすことが私の使命だと考えている。

 という文章にとても感銘を受けました。

 東日本大震災のことを考えて、東京新聞を退職して、岩手県立大学の教員になったようです。

 岩手県立大学は岩手山の麓の森に囲まれたキャンパスで、学生さんたちと、三陸復興国立公園内の農漁村、岩手県田野畑村の海岸には岩手県立大学の「地域政策研究センター」があり、ここを拠点に「持続可能な海づくり」と「村の復興・振興策」を地元の方々と連携し模索しているようです。

 どうか岩手の地で、頑張って地域社会のために働いていただきたいと思いました。

 先日は、早稲田大学探検部30OBになる蒲敏哉さんの著作、「クライメット・ジャーニー 気候変動問題を巡る旅」を読んだので本を読んでの感想を書かせていただきました。

早稲田大学探検部関係者には是非、ご一読していただきたい本です。

 

2023年4月25日火曜日

「原発故郷3650日」

「原発故郷3650日」

 

 島田陽磨監督 日本電波ニュース社

 

 先日、早稲田大学探検部41OBの島田陽磨さんの映像作品、「原発故郷3650日」を鑑賞しました。

  僕が早稲田大学探検部の後輩になる島田陽磨さんの監督作品、「原発故郷3650日」を知ったのは、早稲田大学探検部OB会からのメールで知りました。

  2021917日に僕のメールアドレスに届いたメールは以下です。

  2021917日のメール 福島映像祭での上映のご案内(41期島田様より)」

   このメールを読んで、「原発故郷3650日」を知って、Googleで「原発故郷3650日」と検索したら、Amazonのサイトで、「原発故郷3650日」が売っていることが分かり、Amazonで購入しました。

  高い買い物になってしまいましたが、見ておかなくてはならないと思い、購入しました。

   早稲田大学探検部41OBの島田陽磨さんとは、1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り中の早稲田大学探検部員殺害事件ペルー早稲田大学探検部員殺害事件)の事故の際の事故対応にあたった方のようです。

   島田陽磨さんの勤務している会社、日本電波ニュース社とは、僕が早稲田大学卒業後、1年ちょっと勤務した会社で、この映画のプロデューサーの立山さんという方も僕は会社で接したことがあり知っています。

  「原発故郷3650日」では、福島第一原発事故により、避難生活を余儀なくされた方々で、心の病気になり、精神薬を大量に処方されている方のことも取材していました。

   福島県で福島第一原発事故が原因で避難生活を送り、心の病気に罹った方々を支援する、社会福祉士や、精神科医のことも取材していました。

  僕自身が1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故 ペルー早稲田大学探検部員殺害事件))が原因で統合失調症という精神病に罹り精神障害2級の障害者手帳を持っているので、映画を見ていて、福島県で原発事故により避難している方々で、これほどまでに酷い精神状態になっている方がいらっしゃるのかと思い、僕程度の心の病気なら軽い方だと率直に思いました。

 僕が1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故)ペルー早稲田大学探検部員殺害事件))について書いているブログはこちら

 → 「早稲田大学探検部41期の島田陽磨さんが映画を作ったようだ」

  「恥ずかしく早稲田大学探検部OBって言えない」

  「角幡唯介氏の思い出」

  「僕と早稲田大学探検部の関係は1997年に終わっている」

  「精神障害者の医療費助成」

  「神田川生活(一人暮らし)の心の病気」(統合失調症)

      「大学4年(22才)以降から紫藤クリニックに来院するまでの主な出来事 1997年編」

       「大学4年(22才)以降から紫藤クリニックに来院するまでの主な出来事 1999年編」

 僕が1997年の早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故)ペルー早稲田大学探検部員殺害事件))についてつぶやいているツイートはこちら

 「両親に何故、精神障害者になったのかと良く聞かれる。僕は早稲田大学探検部の後輩がアマゾン川川下り中にペルー国軍兵士に残虐に殺害されたと知って、夜眠れなくなり、幻覚妄想状態になり、精神障害者になったと両親に説明している。」

    福島県で、福島第一原発事故が原因で、避難して、避難生活による極度のストレスなどから、自死(自殺死)などの災害関連死がとても増えていることも映画の中で訴えていました。

  『福島と原発  3  福島民報社編集局/著       早稲田大学出版部2015.2

  という本でも、災害関連死のことが書かれています。

   福島県の自殺率が日本の都道府県の中では最も高くなってしまっているとも伝えていました。

  映画の最後で、

 20213月現在で、福島県の避難者数は67千人以上、半数にPTSDの症状が見られ、社会的孤立にあるとの調査結果もある。」

 「避難生活中に亡くなった震災関連死は津波などによる直接死の1606人を大きく上回り2316人。」

  というテロップが流れていました。

  このテロップに島田陽磨監督の伝えたいことが書かれてあると思いました。

  実は、僕は僕が早稲田界隈の書店アルでバイトしていたときに、早稲田大学探検部37OBの柳田という人間が書店でアルバイトしたいとやって来て、その柳田と当時付き合っていた、早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行った荒木さんという女性が自殺死したと早稲田大学探検部34OBの山田博英から聞いていたのを思い出し、何か、日本電波ニュース社は自死(自殺死)に関することを映画の中で強く訴えているのだろうかとも僕は思ってしまいました。

 僕が早稲田大学探検部の後輩になる荒木さんのことについて書いているブログはこちら

 →「早稲田大学探検部の後輩になる荒木さんのこと」

  その他にも、早稲田大学探検部32OGだった古賀美岐さんという女性の方も早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行き、2008年に日本電波ニュース社の番組取材中にネパールで高山病で亡くなっています。

   何か、早稲田大学探検部アマゾン川川下り事故(早稲田大学探検部員殺害事件の事故)の際の事故対応にあたった早稲田大学探検部41OBの島田陽磨さんといい、自殺死した荒木さんといい、ネパールで、高山病で亡くなった早稲田大学探検部32OGの古賀美岐さんといい早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行った方々に常に死の影がついて回っているような気がします。

   実は僕も早稲田大学探検部から日本電波ニュース社に行き、1993年のカンボジアPKOPeace keeping  operation)に関する番組の編集の仕事をしたり、実際にカンボジアにも行きましたが、カンボジアPKOでは、会社で取材していた文民警察官の高田晴行さんが殺害され、同じく会社で取材していた国連ボランティアの中田厚仁さんが殺害されました。

   当時、会社で仕事をしていたときに、会社内でもうちの会社からも死者が出ないといけないのではないかとか話していたのを覚えています。

   日本電波ニュース社とは命がけで、現場で取材している会社で、現場で取材中に会社の方が殺害されたこともある会社です。

   僕は1年ちょっとで会社を辞めましたが、現場に派遣されるカメラマンとかは本当に命がけで取材していると思いました。

   常に死の恐怖に脅えながら、仕事をしている会社なので、取材することも死に絡むことを多く取材しているような気がします。

  僕が日本電波ニュース社で働いている頃は、会社の人は

 「うちの会社は戦争が好きだから」

  とか冗談半分に言っていましたが、本当に危険な地域に行って、取材しているので、仕事も死と隣り合わせなのだと思います。

 僕が僕が1年ちょっと勤務していた日本電波ニュース社について書いているブログはこちら

 →「日本電波ニュース社の怖さ、凄みを知らない人間は痛い目に遭うと思う」

    「早稲田大学探検部OB茅野臣平さんの思い出」

  「大学卒業後に勤務した会社でやっていけなかった人間は悲惨な人生を歩むことになる」

 「テレビ番組の編集の仕事に就かなければ、僕の人生も変わっていたと思う」

 「マスコミ業界に進まなくて良かった」

 「テレビ番組制作会社時代の渋谷」

 「神田川生活時代の、アジト」

 「僕がマスコミ業界を辞めた理由の一つ」

 「茗荷谷に見た、デモに行くのか」

 「5秒の緊張感」

 早稲田大学探検部41OBの島田陽磨監督も、やはり、福島第一原発事故により避難生活を余儀なくされ、避難生活の極度のストレスから心の病気(精神病)になり自死(自殺死)も考えている方々を取材していて本当に危険な場所を取材して映画を撮っていると思いました。

  核のゴミの問題も北海道神恵内村、北海道寿都町に赴き、取材していました。

   核のゴミ処理場を誘致する自治体が、お金が欲しいから(交付金は20億円)核のゴミ処理場を誘致する、国民年金で生活している貧しい高齢者の生活を支えるために、自治体の収益を上げなければならずに、核のゴミ処理場を誘致すると言っているのがとても印象に残りました。

  映画の最後のテロップの

 20213月現在で、福島県の避難者数は67千人以上、半数にPTSDの症状が見られ、社会的孤立にあるとの調査結果もある。」

 「避難生活中に亡くなった震災関連死は津波などによる直接死の1606人を大きく上回り2316人。」

  という文字がとても心に残りました。

  早稲田大学探検部関係者には是非、きちんと観ていただきたい映画だと思いました。

2023年4月9日日曜日

『福島 生きものの記録』 

『福島 生きものの記録』                                

  岩崎雅典監督 (早大探検部6期OB、早大探検部OB会第5代会長) 群像舎 2013

  平成25年(2013年)度 文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞受賞

  発起人 中本信義(早大探検部6期OB)、坂口康、陣内直行、菅野均、矢作和重(早大探検部12期OB)、高橋丈夫(早大探検部13期OB)、中山哲(早大探検部13期OB)、清水光雄(早大探検部13期OB)、丹野慎一(早大探検部15期OB)、太田肇(早大探検部23期OB)、川村一綱

  呼びかけ人 飯島博、飯島正広、岩本久則、上幸雄(早大探検部10期OB)、奥島孝康(早大探検部第2代部長)、加藤登紀子、見城美枝子、竹内謙(早大探検部7期OB)、谷村志穂、中村敦夫、中西せつ子、西木正明(早大探検部7期OB)、西田敏行、羽山伸一、船戸与一(早大探検部8期OB)、前田憲男、柳生博、地球生物会議ALIVE

    2023年の年賀状に早稲田大学探検部OBからのカンパをと記したところ、早稲田大学探検部34OGの浅井美香さんより、2023113日に1万円のカンパがありました。

 早稲田大学探検部34期OGの浅井美香さんとのメールのやり取りは以下のようなものでした。

 202319日の浅井美香さんからのメール」

 2023124日の浅井美香さんとのメールのやり取り」

    カンパしていただいたお金で、早稲田大学探検部6OBで早稲田大学探検部OB会第5代会長だった故岩崎雅典さんの映像作品、『福島 生きものの記録』全5巻を購入しました。

   『福島 生きものの記録』全5巻をAmazonで見つけていたので、浅井さんからのカンパのお金で、 『福島 生きものの記録』全5巻のDVDを購入しました。

  僕が早稲田大学探検部6OBの故岩崎雅典さんの映像作品「福島生きものの記録」を知ったのは、早稲田大学探検部OB会からのメールで「福島生きものの記録」を知りました。

 早稲田大学探検部OB会から僕のメールアドレスに送られてきていたメールは以下です。

 20121031日のメール「早稲田大学探検部OB会通信:シニアも頑張っています」

 「2013522日のメール 早稲田大学探検部OB会通信:「福島・生きものの記録」上映会」

 201363日のメール 早稲田大学探検部OB会:6月例会ほか」

 2013912日のメール 早稲田大学探検部OB会通信:「福島 生きものの記録」上映会ほか」

 2013923日のメール 早稲田大学探検部OB会通信:芸術の秋」

 2013926日のメール 早稲田大学探検部OB会:10月28日映画上映とシンポジューム」

   20131110日のメール 「福島 生きものの記録」上映会」

    20131227日のメール 早稲田大学探検部OB会通信:福島の動物たち」

  201432日のメール 早稲田大学探検部OB会通信:福島ツアー/映画上映会」 

 20151024日のメール 早稲田大学探検部OB会通信:「福島 生きものの記録」上映会」

   2018110日のメール 23日(土)早大で『福島 生きものの記録』上映会やります」

  2018212日のメール【訃報】岩崎雅典(6期)氏」

  2021831日のメール 922日(水)、岩崎さん(6期)映画追悼上映のお知らせ」

 2021917日のメール 福島映像祭での上映のご案内(41期島田様より)」

   僕が『福島 生きものの記録』について書いているブログはこちら

 「早稲田大学で、『福島 生きものの記録の上映会があるようだ」

 「福島生きものの記録をAmazonで見つけた」

 39日、10日に水道橋で福島生き物の記録の上映会があるようだ」

 「命がけで原発に反対している早稲田大学探検部OBを持てて誇りに思っている」

 テレビとかで放映してくれれば、テレビで見たのだと思いますが、テレビでは放映されずに、ミニシアターとか早稲田大学での上映とかのお知らせは多く、早稲田大学探検部OB会からのメールでお知らせは届いていましたが、ミニシアターとか早稲田大学での上映のお知らせを読んで上映会に足を運ぶ時間も無く、長い間、「福島生きものの記録」を見ることは出来ませんでした。

 Googleで「福島生きものの記録」で」検索していたら、Amazonのサイトで「福島生きものの記録」のDVDが売っているのが分かり、お金があればAmazonで買って見ようと思っていました。

 2023年の年賀状に早稲田大学探検部OBからのカンパを記したところ、早稲田大学探検部34期OGの浅井美香さんより、2023年1月13日に1万円のカンパがありました。

 カンパしていただいたお金で、早稲田大学探検部6期OBの早稲田大学探検部OB会第5代会長だった故岩崎雅典さんの映像作品、『福島 生きものの記録』全5巻を購入しました。

 『福島 生きものの記録』全5巻をAmazonで見つけていたので、浅井さんのカンパのお金で『福島 生きものの記録』全5巻のDVDを購入しました。

 2011年3月11日の起きた東日本大震災、それに伴う福島第一原発事故により放射能汚染された福島県を探検し、記録しているドキュメンタリー映画でした。

 『福島 生きものの記録』というのは黒澤明監督の作品、「生きものの記録」をモチーフに「福島生きものの記録」を撮っていると思いました。

 僕は黒澤明監督の映画はほとんど見ており、「生きものの記録」も劇場で見ています。

 僕が早稲田大学探検部33期で同期だった宮沢信也と池袋の文芸座で黒澤明監督の作品

 「生きものの記録」を見たことを書いているブログはこちら

 →「神田川生活の闖入者 その5 生きものの記録、川上宗薫」

 僕が早稲田大学の学生時代から原発の問題には関心を持っていて、僕が早稲田大学探検部時代に早稲田大学文学部出身のルポライター、鎌田慧さんの著作を読んでから、青森県六ヶ所村に行ったことがあることを書いているブログはこちら

 →Twitterの危険性」

  「原発に反対するのは普通のことになっていると思う」 

 僕が「生きものの記録」の監督をした黒澤明監督のことについて書いているブログはこちら

 →日本映画との出会い」

     「紫藤クリニック カウンセリング 13 安い名画座」

  銀杏企画三丁目の掲示板2008③「命短し恋せよ乙女」

  「高校の国語の授業の思い出」(羅生門の続きを書く)

  「文化としての反原発」

  「最近、ほとんど映画を観ていない」

  「神田川生活の闖入者(ちんにゅうしゃ)その2 赤ひげ、UDON

  「元旦、お正月、初詣」 

 東京都文京区とは黒澤明監督とは縁がある土地で、黒澤明監督が通った小学校の跡地が現在の文京総合福祉センターになっています。(旧、文京区立第五中学校)

 


 


 ドキュメンタリー映画を見るのは久しぶりでしたが、なんとか頑張って、全5巻を全部鑑賞しました。

 『福島 生きものの記録』を見ての感想は以下です。

 (各巻ごとに感想を書いています)

  『福島 生きものの記録』 シリーズ1 ~被爆 

  『福島 生きものの記録』 シリーズ2 ~異変~ 

  『福島 生きものの記録』 シリーズ3 ~拡散~ 

 『福島 生きものの記録』 シリーズ4 ~生命~ 

  『福島 生きものの記録』 シリーズ5 ~追跡~ 


 

 


2023年4月1日土曜日

『福島 生きものの記録』 シリーズ5 ~追跡~

 『福島 生きものの記録』 シリーズ5 ~追跡~                               

  岩崎雅典監督 (早大探検部6期OB、早大探検部OB会第5代会長) 群像舎 2013

   平成25年(2013年)度 文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞受賞

   発起人 中本信義(早大探検部6期OB)、坂口康、陣内直行、菅野均、矢作和重(早大探検部12期OB)、高橋丈夫(早大探検部13期OB)、中山哲(早大探検部13期OB)、清水光雄(早大探検部13期OB)、丹野慎一(早大探検部15期OB)、太田肇(早大探検部23期OB)、川村一綱

  呼びかけ人 飯島博、飯島正広、岩本久則、上幸雄(早大探検部10期OB)、奥島孝康(早大探検部第2代部長)、加藤登紀子、見城美枝子、竹内謙(早大探検部7期OB)、谷村志穂、中村敦夫、中西せつ子、西木正明(早大探検部7期OB)、西田敏行、羽山伸一、船戸与一(早大探検部8期OB)、前田憲男、柳生博、地球生物会議ALIVE

   2023年の年賀状に早稲田大学探検部OBからのカンパをと記したところ、早稲田大学探検部34OGの浅井美香さんより、2023113日に1万円のカンパがありました。

   カンパしていただいたお金で、早稲田大学探検部6OBで早稲田大学探検部OB会第5代会長だった故岩崎雅典さんの映像作品、『福島 生きものの記録』全5巻を購入しました。

  『福島 生きものの記録』全5巻をAmazonで見つけていたので、浅井さんからのカンパのお金で、 『福島 生きものの記録』全5巻のDVDを購入しました。

    202341日に 『福島 生きものの記録』 シリーズ5 ~追跡~ を鑑賞しました。

   シリーズ5 ~追跡~ では、福島第一原発事故後、5年後の2016年の福島県を訪れ、探検し、福島県のの放射能汚染地域の放射能汚染された生きものたちを追跡しています。

  はじめに、福島第一原発に近い、海の海洋汚染を追跡していました。

   波打ち際のテトラポットにいる魚介類のイボニシという貝の放射能汚染を調べていました。

   イボニシという貝(巻貝)が、有機スズ化合物という人工の化合物が船底の塗料や漁網などに使われていて、有機スズ化合物が溶け出すことにより、海洋汚染され、イボニシが奇形し、メスにオスの生殖器が生えてくるという環境汚染の研究をしている国立環境研究所 室長 堀口敏宏さんのことを取材しています。

   堀口敏宏さんは福島第一原発事故による海洋の放射能汚染の影響がイボニシにないかを調査していました。

   福島県の海岸の風景が、僕が子供の頃に両親に連れられて帰省していた茨城県高萩の海岸の風景とそっくりで、母の故郷、茨城県高萩の海を思い出しました。

   福島県の子供たちの甲状腺検診の映像もありました。

   放射能汚染が原因で甲状腺がんに罹ると、半身不随になる可能性もあるらしく、福島県の子供たちも不安そうに甲状腺検診を受けていました。

   人間も生きものですから、放射能被曝による何らかの体の異常が現れてもおかしくありません。

   もし放射能被ばくによる福島県の子供たちの甲状腺ガンが見つかったら、大変なことになると思いました。

   甲状腺ガンにより半身不随になったら、東京電力に対する刑法209条の「過失傷害」の罪も問われてくるのではないかと思いました。

   ニホンザルの被曝についても追跡していました。

   猿が被爆したのは世界でも初めてで、どのような異変が起きているのかと考えると恐ろしくなりました。

   飯舘村の猿を追跡していました。人間も猿も霊長類で近い生きものだと思うので、猿の被爆による体の異変には大変興味がわきました。

  独立行政法人 森林総合研究所 上席研究員 山田文雄さんへのインタビューでは

  「福島第一原発20キロ圏内の地域のアカネズミから17万ベクレル/kgの値が検出されている」

  というインタビューもあり、一般食品の放射能汚染基準は100ベクレル/kgだと前作で言っていたので、どれだけひどく放射能汚染されたのかが分かり、驚愕しました。

  東京大学名誉教授の生物学者の森敏名誉教授へのインタビューでは

  100ミリシーベルト以上、放射能を浴びたら、どっかの遺伝子が変異を起こしてガン化するというのが放射能汚染のシンプルストーリー」

  「エピジェネティックス(DNAの変化がないのに特異的な性質を子孫が受け継ぐこと)という言葉があり、DNAに傷がつかなくても、次の世代に親の放射能障害が子に伝わるというのは常識になってきている」

   というインタビューがあり、放射能汚染により放射能汚染障害という障害が出てきてしまう恐れがあると思い、本当に放射能汚染とは人々を恐怖に陥れるもので、事故を起こした東京電力は何らかの法的責任を取らないと放射能汚染された区域に住む福島県民の方々に示しがつかないと思いました。

   早稲田大学探検部関係者には是非、きちんと観ていただきたい映画だと思いました。

   先日は早稲田大学探検部6期OBで早稲田大学探検部OB会第5代会長だった岩崎雅典さんの作品、『福島 生きものの記録』 シリーズ5 ~追跡~ を鑑賞したので、映画を見ての感想を書いておきます。 


2023年3月31日金曜日

『福島 生きものの記録』 シリーズ4 ~生命~ 

『福島 生きものの記録』 シリーズ4 ~生命~                               

 岩崎雅典監督 (早大探検部6期OB、早大探検部OB会第5代会長) 群像舎 2013

  平成25年(2013年)度 文化庁映画賞 文化記録映画優秀賞受賞

  発起人 中本信義(早大探検部6期OB)、坂口康、陣内直行、菅野均、矢作和重(早大探検部12期OB)、高橋丈夫(早大探検部13期OB)、中山哲(早大探検部13期OB)、清水光雄(早大探検部13期OB)、丹野慎一(早大探検部15期OB)、太田肇(早大探検部23期OB)、川村一綱

  呼びかけ人 飯島博、飯島正広、岩本久則、上幸雄(早大探検部10期OB)、奥島孝康(早大探検部第2代部長)、加藤登紀子、見城美枝子、竹内謙(早大探検部7期OB)、谷村志穂、中村敦夫、中西せつ子、西木正明(早大探検部7期OB)、西田敏行、羽山伸一、船戸与一(早大探検部8期OB)、前田憲男、柳生博、地球生物会議ALIVE

   2023年の年賀状に早稲田大学探検部OBからのカンパをと記したところ、早稲田大学探検部34OGの浅井美香さんより、2023113日に1万円のカンパがありました。

   カンパしていただいたお金で、早稲田大学探検部6OBで早稲田大学探検部OB会第5代会長だった故岩崎雅典さんの映像作品、『福島 生きものの記録』全5巻を購入しました。

   『福島 生きものの記録』全5巻をAmazonで見つけていたので、浅井さんからのカンパのお金で、 『福島 生きものの記録』全5巻のDVDを購入しました。

   2023331日に 『福島 生きものの記録』 シリーズ4 ~生命~ を鑑賞しました。

   シリーズ4 ~生命~ では、福島第一原発事故後の放射能汚染地域の生命の放射能汚染の状況を探っています。

  奥日光のニホンジカの放射能汚染の状況も調べていました。

   僕は『グラバーへの手紙』 震災後の奥日光   という本を読んでいて、奥日光が放射能汚染されていることは知っていましたが、この映画を見ていて、具体的にどのような状況になっているのかが映像として分かりました。

 参考文献 『グラバーへの手紙』 震災後の奥日光  

  以前の作品でも取材している、つばめののどの白斑のことも継続して追って、調べて、探っていました。日本野鳥の会、自然保護室チーフの山本裕さんにインタビューして、

  「何らかのストレスにより白斑が出る可能性がある。放射性物質もストレスになる」

  という言葉を使っています。

  飯舘村の放射能汚染を探る取材では、いいだてファームというところで、きのこの放射能汚染状況を取材していて、一般食品の放射能汚染基準は100ベクレル/kgだが、(ベクレルとはウィキペディアによると、放射能の強さを表す単位であり、それは1秒間に崩壊する原子核の数で表される)野手上という地区で採れた香茸は6800ベクレル/kg、蕨平という地区で採れた香茸はなんと48300ベクレル/kgもセシウム量があることを映像として記録して、見せています。ものすごい放射能汚染だと僕は思い、愕然としました。

 飯舘村について書かれている本はこちら

 →飯舘村』  6000人が美しい村を追われた

  『福島飯舘村の四季 

  『原発に「ふるさと」を奪われて』  福島県飯舘村・酪農家の叫び

  『美しい村に放射能が降った』

  『福島、飯舘それでも世界は美しい』  原発避難の悲しみを生きて

  『もどれない故郷ながどろ  飯舘村帰還困難区域の記憶  

  牛が消えた村」で種をまく』

  『飯舘を掘る』  天明の飢饉と福島原発

 アカネズミの継続取材では、アカネズミの胎内にいる、アカネズミの胎児に、放射性セシウムが蓄積しているということを取材していました。これを人間に当てはめてみると、人間の胎児にも放射性セシウムが蓄積しているのではないかと思い、とてもおそろしくなりました。

  僕は早稲田大学法学部時代に、ゼミで刑事法のゼミに入っていて、熊本県の水俣病による被害の際の堕胎の罪について発表したことがあり、もし人間のお母さんから生まれてきた赤ちゃんに放射性セシウムによる異常が見られ、放射能汚染が原因で若くして亡くなってしまったら、東京電力の「堕胎の罪」も問われるのではないかと思いました。

  福島大学環境放射能研究所特任助教授の奥田圭先生へのインタビューで、福島県の放射能汚染地域から捕獲されたイノシシでもっとも放射汚染量の多かったもので、10万ベクレル/kgもセシウム量があったというインタビューがありました。

  京都大学原子炉研究所の放射性物質を扱う放射線管理区域から出る際の放射能汚染の限度は4万ベクレルだそうですから、とてつもない放射能汚染があったことが分かりました。

 映画全編を通して、福島第一原発事故により、放射能汚染された生命を探り、取材して映像で見せていて、具体的な放射能汚染の数値ベクレルという数値も出てきて、どれだけひどく、福島原発事故により放射能汚染されたのかが分かりました。

 最後に、道路で車に轢かれて亡くなった生命も見せていて、生命が気の毒になりました。

東日本大震災とそれに伴い起きた福島第一原発事故、福第一原発事故による放射能汚染に関心のある早稲田大学探検部関係者には是非、きちんと観ていただきたい映画だと思いました。

    2023331日に早稲田大学探検部6期OBで早稲田大学探検部OB会第5代会長だった岩崎雅典さんの作品、『福島 生きものの記録』 シリーズ4 ~生命~ を鑑賞したので、映画を見ての感想を書いておきます。